春夏秋冬藤井の目

2016年04月 の一覧

2016-04-10

「加湿」の3回目です。

 

加湿にはどの程度の加湿器が必要となるのか

計算してみましょう。

 

私の感覚で言えば、室温が21℃〜24℃程度であれば

室内の相対湿度は、40%有れば十分であり 50%以下であっても

問題は無いと思いますし、一時的に38%程度に下降しても

問題ないと思います。

 

それでは、そのために加湿器の選定に必要となるのは

1時間当たりどの程度の水分量を室内に 蒸散(加湿)する

必要なのかを算出することです。

 

室内の湿度が下がるのは、換気により冬の湿気の少ない

外気が入り、室内の空気(外気より湿気が多い)が

排出されるためです。

 

ここで、室内の湿度を下げない為には、換気により

排出された室内空気の水分と、流入した外気の水分量の差に

あたる水分量を室内に蒸散(加湿)させれば良いと言うことです。

 

では、その水分量を計算します。

 

そのためには、1時間当たりの換気量と

その換気により排出される水分量と、流入する水分量の数値が必要となります。

 

ここで、換気量はどの程度必要なのでしょう?

 

国の基準では 「住宅全体の空気が2時間で1度入れ替わる量が必要だ。」

となっています。

しかし、様々な情報からすると、室内の二酸化炭素(CO²)濃度が

1000ppmを超えなければ大丈夫であり、

そのために必要となるのは 1時間に一人当たり 約30㎥

換気が有れば十分です。

 

4人家族であれば、30×4=120㎥となります。

 

それでは、4人家族を想定して加湿量を算出します。

 

冬のある日を考えて、室内空気の湿度を 20℃。相対湿度を50%とすると、

1㎥の室内空気に含まれる水分量は約8g(cc)

外気の温度を5℃、 相対湿度60%とすると、

1㎥の空気当たり 5g(cc)となります。

 

ここで、4人家族なので、1時間120㎥の換気が必要となるので

室内の相対湿度 50%を 維持するために必要となる

水分量は 5g×120㎥=600g(cc) となります。

よって、1時間600cc の加湿能力のある

加湿器で住宅全体を加湿出来ることになります。

 

実際に家全体を加湿する場合、1時間600cc以上の

加湿能力のある加湿器1台だと、加湿器の水タンクの

容量により、1日数回の水の補給が必要となることと、

家の中で湿度の偏りが生じる可能性があるので

2階建て住宅であれば各階1台づつの2台を分散させて設置することを

お勧めします。

 

また、高気密性能の住宅であれば、 漏気(すきま風)が無いので

上記の様に換気量を換気扇によって

確実に制御出来るのですが、

気密性能の低い住宅では、ドンドンすきま風が

侵入する為 1〜2台の加湿器では

住宅全体を加湿することは ほぼ不可能となります。

 

ここで必要となる気密性能は、C値だと 0.5㎠/㎡ 以下と考えられます。

 

加湿に関しても、高気密性能は非常に重要となります。

posted by 藤井 | コメントなし | 全体 | 2016/04/10 - 12:17 |
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