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2017-04-17

ZEH(ぜっち)ネタが続いてしまいますが、

H29年度のZEH説明会に行ってきました。

 

岡山近辺ではいつも広島・高松で開催され、

以前は複数人で参加していましたが、

大体中身が分かってきたので、近年は

私一人でマリンライナーに乗って高松に

いきます。

 

雨の中高松駅から10分歩いて・・・


 

大きなビルで。


 

中は撮影・録音禁止ということで。


 

H28年度(と補正予算)までは一棟の補助金は

125万円でしたが、H29年度からは75万円に

下がります。

 

しかしこのZEH、なかなか悩ましいです。

 

・・・っと、色々と内情を書いていたのですが

あくまで住宅会社側の都合。お施主様の都合ではなく

面白くもないので、バッサリカットしました。

 

ここ2,3年で業界では本当によく聞くようになった

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・住宅)。

ご興味があれば、ご質問してみてくださいね。

 

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2017/04/17 - 19:01 |
2017-02-27

26日の日曜日、午前中の家創りなんでもゼミに

出た後、田淵邸の見学会も開催中にも関わらず、

一人だけ大阪のセミナーを聞きに行きました。

 


 

会場は、こちら。

アジア太平洋トレードセンターという大きな建物です。

 

ここで、以前岡山でも一度聞いたことのある奈良県立

医科大学の佐伯先生の研究内容の発表がありました。

また、建築業界ではすっかりおなじみになった、

慶應大学の伊香賀先生の発表もありました。

 

先生方の共通点は、室温の違いが人体に及ぼす影響を

多数の被験者に対して調査し、事実をデータとして

集めておられるところです。

 

住宅会社の宣伝ではないので、大げさな発表もなく、

事実の羅列ではありましたが、色々な切り口のデータが

発表されていました。

 

ほとんどの研究が暖かい室内と寒い室内に住む被験者

の比較でした。発表内容を簡単に書きます。

※実際には、被験者数、年齢、比較した部屋の温度、

滞在日数など様々な条件も提示された上の発表ですが

割愛させて頂きます。

 

ざっくりとは、部屋が暖かい方が、

・高血圧になりにくい ⇒ 脳卒中などのリスクが下がる

・血小板が少ない(寒いと多い ⇒ 血管が詰まりやすい)

・食塩の摂取量が少ない(寒いと増える。マウスでも同結果)

・要介護認定になる年齢が遅い

・要介護度の進行が遅い

・夜間頻尿になりにくい

・布団に入ってから寝るまでの時間が短い

・全脳神経線維の質が良い(脳ドックで調査)

などです。

 

昔から「冷えは万病のもと」と言われ、暖かい方が

健康になりそうなことは、当たり前のように思いますが、

エビデンス(証拠)が無いと、国が断熱の基準を

設けたりガイドラインを出すことは難しいといった

背景から、温度差による人体への影響調査をされています。

 

イギリスでは、保険省により下記の基準が決められています。

18℃:全室の最低推奨室温

18℃未満:血圧上昇、循環器系疾患の恐れ

16℃未満:呼吸器系疾患に対する抵抗力低下

5℃:低体温症を起こす危険大

 

そして10℃以下になる賃貸住宅の家主には国から

改修・閉鎖・解体命令などが下されるとのこと。

 

取り組みが早い国はこのように基準を設けていますが、

日本ではガチガチのエビデンスがないとなかなか

国から強く言ってもらえないそうです。

 

もちろん事実に基づいて公平・公正に采配する必要が

あるからという理由はわかりますが、何年もそうして

いる間にも、ヒートショックが起こる様な住宅が沢山

建てられており、これからも建てられるのでしょう。

 

 

反対に、断熱推進派の住宅会社の方では、

商売がからんで過剰な競争になり、必要ない

レベルまで断熱したり、必要でない設備まで

導入していたりしないかという懸念もあります。

 

見学会やゼミにいらっしゃる方にはお伝えして

いますが、住宅関係の情報は、大半が住宅会社の

広告宣伝費によって作られているので、何らかの

偏りがあると思って見る必要があります。

 

とはいえ、住宅の建築は公共事業ではなく民間企業が

ビジネスとして行わなければならないため、宣伝広告

の偏りを全てなくすことはできないのが現実です。

そのような目で、世の中にあふれている住宅関係の

情報を観て頂きたいと思います。

 

また、国の発信する情報も、完璧でもフェアでも無く、

大きな誰かが都合が悪くなることは入っていないと

思いたくなります。気密性能の基準が無いように。

 

そう考えると、ネットで見ただけで会社を選ぶなど

ということは、とても怖くてできないと思いますし、

コスミックも含めどの会社が言うことも一度は疑い、

ご自身で正しいかどうかを判断していかなければ

なりません。

私が10年以上前に代表の藤井から言われた、

「家は命がけで建てなきゃ。」という言葉は

間違っていないと思います。

 

本当は、住む人にとって必要十分なことと、

それを実現できる本当の方法を、これから家を

建てる皆さんが迷わず知ることができるように

なればよいのですが、、、わが社も微力ながら

そのために貢献できればと、色々と今後の取り

組みを検討しています。

 

言いたいことが多く、うまくまとまりませんで

申し訳ございません。

要するに、これからも頑張ります、ということで・・・

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2017/02/27 - 19:26 |
2016-07-22

次の日曜日(7月24日)、いよいよゼミが始まります!!

驚いたことに、14名様(+お子様数名)のご参加の

お申し込みを頂いております。

 

準備も進めています!!

とうとうマイプロジェクタも購入しました。眩しいぜ!!(笑)


 

資料もできております。


 

ご検討の方はもちろん、業界の方も何名かご参加

いただけるようです。

 

このゼミは、ホントの、事実に基づいた情報交換をしたい場です。

あそこに行けば、売らんかな、の営業ではなく、ホントの情報が

得られる。そんな場にしていければ本当に嬉しいと思います。

 

いつも藤井と話していますが、住宅は、「今はこれが

流行っているから、売れるからそっちをやろう」と

商品を変えていけるものではないと思っています。

デザイン等としてそういった面もあるかもしれませんが、

基本的な性能として必ず守らなければならない部分が

多くあります。

 

また、品質はどこまで高めても終わりがありません。

無論、コストはいくらでもかかってよいわけではありません。

制約もある中で、よい家にするためにはどうすればよいか。

そのための情報を弊社からご提供するのはもちろん、

参加者の皆様からもアイディアや質問が出て議論が

できるような双方向な場にもなってほしいと思います。

 

何にせよ、ホントに楽しみです!!

参加者の皆様、宜しくお願い致します。

(基本的には、ご検討の方向けの普通のセミナー形式

ですので、この書き込みを見て「げっ、業界の人の

話し合いの場なの?」と引かないでくださいね~・・・)

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2016/07/22 - 18:10 |
2016-04-11

ここ2週間ほど、事務所にこもり地味なデスクワークをしていたら・・・

はっ!!ブログの更新が20日程止まっている!!ゴメンナサイ!!

 

・・・本日は、久しぶりに外出できましたので、その件を。

今年度のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援

事業の説明会に行ってきました。行き先は広島です。

 

広島市内に入ってから気づきましたが、昨日、本日は、

ナントG7伊勢志摩サミットの外相会合開催の真っ最中。

しかも説明会会場は平和記念公園のすぐ近くで、

そこらじゅう警察官・バリケート・パトカー・護送車・

検問などなど。物々しい雰囲気の市内を歩いてきました。

ある意味安全だったような?

 

さて、業界内ではますます盛り上がっているZEH(ゼッチ)補助金。

会場は超満員でした。

今年は、昨年までから大きく条件が変わったところがあります。

昨年までは、建てる住宅の設計上のエネルギー性能がZEH

住宅の条件を満たせばOKだったのですが、今年度からは、

自社が「ZEHビルダー」というものになりますという宣言

(登録)を経済産業省におこなわないと、補助金の申請が

できなくなりました。

 

この「ZEHビルダー」というのは、国策である

「2020年までに新築住宅の過半数をZEH仕様にする」

という目標に全面的に協力する会社です!!という宣言で、

「わが社は2020年までに建てる住宅の過半数をZEHにします」

と皆様に対して公表することを経済産業省に約束するものです。

 

経済産業省としては、「補助金を使うからには、背景となっている

施策に協力することを宣言すべし」という縛りを設けるわけです。

(それより気密性能を縛ってほしい。)

 

一般の方にどれくらい聞こえているか分かりませんが、もう、

最近の住宅業界はZEH、ゼッチ、ぜっち祭りです。

これまではエコハウスだのスマートハウスだの色々言ってきた

大手ハウスメーカーも、地場の中堅ビルダーも中小工務店も

設計事務所も猫も杓子もZEHビルダーに登録し、「我こそは

ZEH住宅ばかりを建てるZEHビルダーなるぞ!!」という

ZEH戦争が始まること請け合いです。

(ZEHという言葉は国のお墨付きですし、高気密高断熱と

いう気密性能に触れる言葉を使う必要もないので好都合)

 

それでも、建物本体の性能への縛り方はこれまでとあまり変わりません。

断熱材だけは沢山入れて、気密性能が低く、高価な高性能設備と

太陽光パネルを搭載したスカスカのさむさむメカメカZEH住宅で

あっても、計算上の省エネ性能が高ければ高い順に補助金を

もらえます。

しかも、今年から蓄電池1kWhごとに5万円というオプション付き。

 

※念のため補足ですが、経済産業省さんが「寒い家でもいいよ」と

言っているわけではありません。「断熱性能はこれ以上がZEHの

条件ですよ」ということはしっかり定義されているので、ホントは

その通りの断熱性能が出るように建てることができれば、暖かくて

省エネでゼロエネのホンモノZEH住宅になるはずなのです。

その性能の通り建てられていないことと、建てられていないことを

知っていても対策を打たず、設計上だけクリアしてればいいんでしょ、

と補助金を申請したりそのような住宅を建て続けていることの方が

大問題で、そしてそこを縛るには気密性能など逃げられない条件を

付けるしかないのですが、それは含まれていません。だから業界内

では「メカメカZEH」などという言葉が出回っています。

 

皆様に知っていただきたいのは、

・経済産業省の定義する「ZEH住宅」になるためには、太陽光発電

(などの再生可能エネルギー)と高効率のエアコンや給湯設備が

必須であり、それがないとどれだけ高い気密断熱住宅でも「ZEH」

にはならないこと。

・ZEH住宅の中には、気密性能が低く寒い住宅もありえること。

(設計上だけ数値をクリアして実態はその性能が出ていない住宅)

・ZEH住宅でなくても、暖かく省エネな住宅も沢山あること。

(太陽光や高効率設備が無くても気密断熱がしっかりできている住宅)

ということです。結局以前の省エネ基準と変わらないどころか、

省エネ設備や太陽光でポイントアップするだけ惑わされやすいような・・・

 

もちろん、ZEH住宅には本当に優秀なホンモノZEHもあると思います。

ただ、「ZEHビルダーになってないから遅れている」、「ZEHを

建てているから優秀で進んでいる会社だ」、「ZEHは暖かい家だ」

などとZEHのみを基準に信じるのは早計です。

結局、いつもの「特に真夏と真冬に、沢山の家を見て、構造も見て、

匂いをかいで、五感を働かせて、あらゆる要素が関連している住宅の

性能を分かってから、建てて頂きたい」という思いです。

 

先日の見学会では、弊社のラジオを聴いてくださった方がお越しになり、

「私の家は十数年前に大手で建てた。『暖かい、暖かい』と説明されて

建てたけど、寒いんだよ。騙されたんだよな・・・」

とおっしゃられていました。

 

このような設計のみの性能をチェックする状況のまま、高性能設備を

搭載せよと施策が進んでいることの怖さを感じます。

今の日本は食品でも何でもそうかも知れませんが、国の基準を

満たしていることや、表向きの宣伝広告では実態が分からない

ものにあふれているのかも知れません。

自己防衛できるよう本質を見極める目を鍛えていきたいと思います。

 

ブログの文章を短くする努力もしなければ・・・

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 全体 | 2016/04/11 - 19:48 |
2016-03-23

住宅の気密断熱性能と健康の関連性についての

研究をされている、近畿大学建築学部長の岩前教授の

話を先日聞きました。

 

以前のセミナーでは、冬季の死亡者数の増加について

話している最中に寝ていた工務店のオヤジに「起きぃ!!」と

渇を入れる場面もありましたが、今回は終始穏やかに終わりました。

 

おおむね、前回と変わらない内容ではありましたが、

ひとつ新しい数字が出てきました。

 

「日本では寒さに起因する死亡率が他国より高く、約10%。

大まかには、年間の死亡者120万のうち12万人が寒さの

リスクによる死亡と言える」ということです。

 

元になる情報を探してみると、医学雑誌のひとつのランセットに

掲載されていました。⇒ 情報元のレポート(英文)

 

ざっくり書きますと、世界の13カ国、384都市の7400万強の

死亡データを調査して、「適切ではない暑さ・寒さに起因する

死亡が全体に占める割合」を算出したものです。

 

オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、イタリア、日本、韓国、

スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、英国、米国が対象でしたが、

日本で寒さに起因する死亡率は9.81%で、中国の10・36%に

次いでワースト2位でした。(全体の表はこちら ⇒ 表2

スウェーデンは寒い国ですが3.87%と低いことにも注目。

 

先日、このブログで「厚生労働省の調査で浴室での死亡者数が

年間1万9千人」と新たな数字が発表されたことをお伝えしましたが、

岩前教授は「明らかに季節変化が原因となっている死亡者数は

浴室の死亡や狭義のヒートショックよりももっと大きく、

『冬のリスク』を先ほどの12万人規模として捉えなければならない」

と訴えていました。

このページの2つ目の表が分かりやすいです

 

色々な大学の先生や設計士や工務店が、似たようなデータや

切り口で訴えていますが、もはや家の中が暖かく、温度差が

小さいことが健康や生命の安全に結びつくことは当たり前と言っても

良いほど、その方面のデータや根拠は煮詰まって来た感があります。

 

2020年の省エネ・断熱義務化も目の前に迫ってきており、

消費税増税も控えていますが(ホントに上がるのかな??)、

外部環境に振り回されず、気密断熱だけにこだわることもなく、

常に全方位に進化しながら、歩みを進めて行きたいと思います。

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2016/03/23 - 18:47 |
2016-02-24

岐阜のセミナーでは、日本での省エネ住宅・ゼロエネ住宅(ZEH)

について、ある意味日本の先端を行っている話が聞けました。

 

日本の、特に現在の経済産業省の推し進めるゼロエネ住宅の考え方は、

断熱性能の高い建物に高効率設備をつけて消費エネルギーを減らし、

太陽光発電(事実上これしかない)で消費エネルギー以上の発電をする。

ここまで全てセットで「ゼロエネルギー住宅(ZEH:ゼッチ)」だよと

いうものです。

そしてこのような住宅を、「2020年に標準、2030年に平均」に

するというロードマップを描いています。

 

このゼロエネルギー住宅の考え方には、当初から違和感がありました。

1.建物の断熱性能を確保すること

2.高効率設備(エアコン・給湯器・換気設備・照明)を使用すること

3.太陽光発電をつけること

この3つを同時に必須にしています。

 

しかも、1はこれまで通り「設計上の断熱性能が高いこと」までしか

確認されません。現場のチェックもなければ、気密性能の気の字のもなし。

 

経産省さんに言わせると

「そんなの建てる側が自主的にきっちりやるべきでしょ」

「国交省が指導すべき内容でしょ」

ということなのでしょう。

でもできていないのが昭和55年からの省エネ基準の歴史です。

 

現実の断熱性能は骨抜きなまま、確実に設置が確認されてしまう

高効率設備と太陽光発電は必須。当然費用がかかります。

寒い家に高価な設備をつけて基準をクリアする「なんちゃってゼロエネ住宅」を

揶揄し、最近の建築業界では「メカメカZEH」と呼ばれています。

 

売ることとコストを最優先にするような住宅会社は、現場の施工レベルには

力を入れなくても、熱伝導率が高くて安い断熱材を沢山使い、高価な設備と

太陽光をつけることで「ZEH達成!!」と言うかもしれません。

それで補助金はもらえるし、家は売れる。

広告を疑わず鵜呑みにするような消費者は住み始めるまで区別がつかない。

まず、ゼロエネ住宅としてこの骨抜きで寒いメカメカゼロエネ住宅が認定され、

補助金が撒かれる。これが第一の懸念です。

 

そして、もうひとつの懸念。

もし本当に寒くないゼロエネ住宅にしようとすると、気密断熱施工にも

コストがかかり、さらに設備と太陽光でますます建物の価格が上がり、

手が届く人が少なくなります。そんな住宅を平均・標準にしていけるのか。

 

比較的貯蓄も少なく、これから教育費がかかる若い世代は、建物も、

設備も、太陽光もと全てを義務化されたZEHに手が届かないかも

しれない。そのとき、最優先すべきは、寒くない家のはず。

 

若い世代が幸せに暮らすためには、まず本当に性能のある寒くない

家を建てるべき。寿命が短く進化の早い電気設備や、初期費用がかかる

太陽光は、できるようになったときにする、そのときには本当のゼロエネ

住宅になれる、その準備ができた「ZEH Ready」な住宅を目指すべき、

アメリカなどもそのような優先順位ですよ、というのが前准教授の話でした。

 

太陽光をつけられる層だけをターゲットにしたものよりも、全体の住宅の

レベルの底上げを目指すような施策に期待したいです。

 

実際にそのように感じている住宅会社は大変多いと思います。

私の稚拙な文章より、とても分かりやすく書かれている記事を見つけました。

ご本人からも「拡散よろしく」と許可を頂いたので、リンクしておきます。

住宅雑誌「Replan」編集長 三木様のブログへ

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 全体 | 2016/02/24 - 12:16 |
2016-02-22

情報収集のため色々なところを訪問していますが、

今回は岐阜県恵那市というところへ山田さんと日帰りです。

 

朝6:20岡山発の新幹線で出発し、名古屋から快速電車さらにで1時間。

最寄の恵那駅に着いたのは9:20でした。岡山から3時間かけて、

40年あまりの人生で降りたことがない?岐阜県の土地に足を

踏み入れました。


 

ここまで来た理由は、セミナー参加と言ってしまえば一言ですが、

業界では有名な二人の先生、室蘭工業大学の鎌田名誉教授と

東京大学の前准教授の合同セミナーということで、めったに

見られない興味深い組み合わせだったためです。

 

同系の先生方なら予想がつくところもありますが、ある意味

異種格闘技戦のようなところもありましたので・・・


まずは、それぞれのプレゼン。

そしてパネルディスカッション。


 

詳細は省きますが、大まかな共通項として、

「断熱・気密性能が低くて快適でも省エネでもないのに

太陽光を付けてOKというゼロエネ住宅(メカメカZEH)はダメだよね」

という内容は両者にあったと思います。

 

ただ、それ以外の部分は両先生の考え・訴えたいことが

違いすぎるのではと思われるほど、噛み合ってなかった

ように見えました。(あくまで個人的な感想です)

 

私としては、「これからの日本を担う若い人にリーズナブルな

価格で性能の高い住宅を提供していくよう、工務店は頑張るべき。

できないなら、施主に迷惑だからやめた方がいい。

自分で温熱計算などもやるスーパー工務店が増えているので

アカデミーサイドとしてもツールを提供するなどして、サポートして

いきたい。」という前先生の前向きなプレゼンの方が共感しました。

 

さて、セミナーだけじゃなく見学とかできないかな・・・と思っていましたが

このセミナーの主催者の地場の工務店、K建築工業さんに、

高気密高断熱のZEHモデルハウスを見せていただきました。やったぁ!!

わざわざお休み中のモデルハウスを空けていただいたH常務、ありがとうございます!!

 


Q値1.25、C値は0.5くらいだったかな?

サーモカメラでも撮らせていただきましたが、

建物内の温度差の小さい、キチンと性能の出ている建物でした。

真壁づくりの土壁の建物で高気密・高断熱は初体験です。

 

小屋裏にはエアコンがありましたが、そこで噴出した暖気は、

直接室内に入るのではなく、ダクトで床下に送り込んまれていました。

基礎断熱の床下でダクトから放出された暖気は、床のスリットから

室内に上がってきます。


こうなると、床下に潜らずには帰れません。

作業着ではなく普段着だったのですが、無理を言って床下に潜らせて

いただきました。何があるか分かりません。作業着着てないとダメですね・・・

 

床の点検口から床下に忍び込み、高さ45cmの空間を10分ほど

ホフク前進でウロウロ。正直、3時間の電車より疲れました。

服はホコリとセメントの粉だらけで真っ白になってしまいましたが、

一度基礎断熱の床下に潜ってみたいと思っていたので、とーっても

参考になりました!!ありがとうございました!!!

 

特別にモデルハウスを見せていただけたのは、セミナー会場で偶然

知り合いの某建材メーカーの方にお会いし、話をつないでいただいた

ためでした。(E社のTさん、ありがとうございました!!)

 

セミナーだけで県外に行くのは旅費や時間がもったいないかな・・・と

思ったりすることもあるのですが、実際に行くと、このように偶然に

得ることや出会いの方が大きかったりするので、やっぱりフットワーク軽く、

飛び回って、自分の肉眼で見ないと!!と思います。

皆様も、色々な家を見に行ってくださいね!!(一緒に連れてってください。)

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2016/02/22 - 17:05 |
2016-01-20

当社でも導入している、壁内の結露等のシミュレーションソフト

「WUFI(非定常熱湿気同時移動解析プログラム)」のバージョンが

5から6にあがるのにあわせて、開発者のドイツのフラウンフォーファー

建築物理研究所の開発責任者のダニエルさんと日本人スタッフの田中さんが

ドイツから来日されてセミナーがあるというので、久しぶりに参加して来ました。

そもそもWUFIって何?という方は過去の記事へ → ご紹介1 ご紹介2

 

東京では2日間、大阪では1日間で、ちょっと残念ですが大阪での参加です。


参加者は東京は数十名だったそうですが、大阪会場は10名ほどだったので、

質問しやすかったのはメリットでした。

 

期間限定のお試しライセンスをもらい、立ち上げると、6.0のタイトルが!!

(ここの感動はあまり伝わりませんね・・・)

 


 

本質的にはあまり変わらずですが、これまでより建材が選びやすく

なったなど、ユーザーインターフェースが強化されました。


 

さて、午前中はバージョン6の説明でこれはこれで今までできなかった機能が

増えたりと面白かったのですが、午後はさらに興味深い、今回初体験のソフトの

ベータ版を期間限定でインストールさせてもらえました。

 

それは、このWUFI Plus というソフトです。


 

簡単に解説しますと、今までご紹介したWUFI PRO(甲と呼びます)は、

「外気の温度・湿度、室内の温度・湿度を条件として与えたときに、

設定した壁構造(外壁・構造材・断熱材)の内部で湿度や含水率が

どのように変化をするかを非定常(24時間365日の状態変化をさせて)で

シミュレーションするソフト」です。

 

これに対してWUFI PLUS(乙とします)は、

「外気の温度・湿度・室内で発生する熱・湿気を条件として与えたときに、

設定した建物(壁・床・屋根・窓・ドアなどの構造)の内部がどのような

温度・湿度変化をするかを非定常でシミュレーションするソフト」です。

 

なので、(甲)は、壁の構造だけを入れて一次元で解析するものですが、

(乙)は、三次元で解析する非常に計算が複雑で量が多いものです。

 

たとえば、(甲)は壁構造を設定するだけなので、下のように合板や断熱材の

種類や厚みを入力していくので、慣れればすぐ設定ができ計算も数分で完了しますが、


 

(乙)は、上のような壁や窓の情報を、家のあらゆる箇所に設定していかなければ

ならないので、計算を始める前の条件設定の作業がかなり大変と想定されます。


 

そして、建物ができた後は、設備や人がいつどのくらい発熱するかや、

換気によりどの程度熱が逃げるかなどといった熱の出入りにかかわる条件を

設定していきます。もちろん、気密性能にかかわる自然換気量の設定もあります。


 

すべてが設定できたら、シミュレーションスタート!!ということで、

1軒の計算には1日(聞き間違えでなければ)かかるんだったかな?

何年分のシミュレーションを回すかにもよると思いますが、(甲)は

2,3分で終わることを考えると、相当なボリュームですね。

 

でも、これで「岡山で、こんな形と性能の家で、こんな設備がついていて、

何人住んでいると、季節ごとにどのような温度・湿度状態になる」という

シミュレーションが理論上できるということになります。

また、設定を入れた直後でも、パッシブハウスの認定の基準になる

空調負荷などの計算はすぐに出してくれるので、認定を通すために

家ごとの設計上の空調負荷を毎回得るなどの作業が必要な方には

よいソフトかも知れません。

 

当社としてはどの程度の外皮性能で岡山でどの程度の性能が出るかは

過去の蓄積からつかんでいますので、すぐ必要ということはありませんが、

今後、全く気候が異なる地域に建てたり、壁構造を変えてみるといったときに、

事前の机上の検証としてのシミュレーションに使えるかも知れません。

 

建物内部の間取りで、吹き抜けや、独立した部屋がある場合に、どの程度

温度ムラができるかなど、室内の空調シミュレーションもできれば嬉しいのですが、

基本的なゾーニングの機能としてはあるけど、まだこれから具体的に提供できるよう

検証していくということでした。

今のところ、リリース直後のためか外皮性能部分の完成度を上げるのがメインテーマのようです。

 

さて、お試し期間中のこのソフト、どこまで当社として必要なのか。

このソフトのシミュレーションの精度(現実との差)もわかりませんが、

それを確認するには、そろそろ2年分のデータが溜まっている藤井社長宅か、

おおよその特性をつかんでいるコスミックの標準仕様のデータを入れて、

シミュレーションと現実との差を見て検証をするなどという手があります。

3月末までのお試しライセンスで、利用価値を探るにはそれしかなさそうですが

果たしてやる時間があるのでしょうか・・・

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 研究・開発・実験 | 2016/01/20 - 12:24 |
2015-10-02

またセミナー参加などが増えてきていますが、

先日は「新建ハウジング」という業界では有名な

雑誌主催の企画セミナーに参加してきました。

 

「躯体の防露対策の最先端視察セミナー」という

魅力的なタイトルで、定員を超す盛況ぶりです。

(場所は姫路でしたが)全国から意識の高い工務店の

方々が参加して質問なども飛び交っている中に入れた

ので、とても刺激を受けました。

 


大きなバスに50人くらいで乗りあわせ、

着いたのは山の中の建材工場。

 

撮影が禁止でしたので写真がありませんが、

実験棟を建てて建物の湿気や熱の移動を観測したり

風速35mの風と雨を起こす機械(よくテレビで芸人さんが

吹き飛ばされているような)を壁のモデルに向けて、

雨水の侵入具合を見たりと、実証実験に熱心な

建材メーカーさんの現場を見ることができました。

 

そこの社長さんが熱い方で、実験で確認しながら

さまざまな建材を開発し、建物の壁の中に湿気が

溜まらないように、雨水が侵入しないように

工夫されている建材などご紹介頂きました。


ギュウギュウの中に50人以上が座ってのセミナー。

またこの会社では金属部品を年間に1000万個も

出荷しているとのこと。

 

質疑応答コーナーで、コスミックでは外部には

SUS304(錆びにくいステンレス)しか使わない

ことを言うと、驚かれていました。

 

社長さんからも

「ステンレスがベストです。ステンレスに変えても、1軒あたり

そんなにコストはあがらないはずですが、ステンレスを

使っている会社さんはとても少ないです。御社はエライ!!

(会場の)皆さんもステンレスを使いましょう!!」

とのコメント。

建材のプロに言わせても当社はベストの選択をしているようです。

 

そして、先日のセミナーでも聞きました、

売れっ子の建築家・松尾氏の壁内結露講座。


こういう時は、聞く側の住宅会社のレベルはバラバラです。

高気密高断熱自体に取り組んでいない会社、

取り組み始めた会社、既に継続的にやっている会社が

入り混じっている上、工法も断熱材もばらばら。

話す方も大変だと思います。

 

ここでも、袋入りの繊維系断熱材や100倍発泡のウレタンは

水蒸気が入り易く壁内結露の危険があるなど、当社も日頃

お客様にご説明しているような話を聞けました。

このようなセミナーでは、当社では知らないこと、見落としている

ことなどを聞いて新発見をしたいのですが、正直、会社で社長が

日頃しゃべっていることと同じで、新しい話はめったにありません。

 

手前味噌ですが、物理的に理詰めで考え抜かれている

コスミックの家は、ホントに良くできていると感心します。

それでも終わりは無く、新しい商品や技術が開発されたり、

新しい理論や発見があるかも知れないので、常に情報収集は

続け、良い物があったらすぐに取り入れようね、ということで

あちこち飛び回らせてもらっています。

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 展示会・商品調査 | 2015/10/02 - 16:02 |
2015-09-14

妹尾さんのブログにもありましたが、

先日の岡山でのYKK APさんフォーラムは、

松尾設計室の松尾さんのプレゼンでした。

鳥取・島根などからも参加者がいるとのことで

昨今の超売れっ子?ぶりがうかがえます。

 


 

最近よく聞く話題ですが、性能の低い家・窓は

結露やカビの元になり、健康被害が起こります、みなさん、

性能の低い窓(窓のようなもの)は使わないで下さい、

という厳しい内容でした。

 

聞きに来ている大半は中小工務店をはじめとした

住宅関係の会社です。中堅ビルダーさんの姿も。

 

松尾さんは3百人以上の建築実務者を相手に、

「皆さんの中で自宅が暑くない、寒くない、結露もカビもない

という方は手を挙げてください」との質問。

参加者からは、ほとんど手が上がらず。

これが日本の建築業界の実状ですね。と。

 

窓に関しては、「樹脂の窓以外は窓のようなもの

(つまり窓ではない)で、もはや使うことができない。

今後はそんなもの使ってはいけませんよ」と。

 

気密についても「気密はいいや、と思っている人、

掛け算ですから、いくら断熱しても全然意味が

無くなりますよ」と。

 

1時間半ほどで、当社としては既に実施していること

でしたが、中身の濃い内容でした。

断熱や気密についてまだ実施していない方に

とっては頭の痛い話だと思います。

 

 

・・・それにしても、住宅業界というのは変わっていると感じます。

 

先日の前先生のプレゼンでも

「国から見ると住宅業界はなかなか基準を作っても言うことを

聞かず実施しないから、電気メーカーの設備から攻めた方が

省エネが進むということで設備主導の施策になっている」

という話しもありましたし、

 

近畿大学の岩前先生のプレゼンでも、「断熱なんか

いらないという工務店はシュリンクしていけばいい」と

苦言をあびせられる始末。

 

何故か、わざわざセミナーに集まって、著名な方々に

「ちゃんとやれよ」「みんな変わらなきゃ」と言われ続ける

住宅会社。

 

「こうやれば性能が上げられる」という手法や工法の

学びの場ならよいのですが

「こうして暖かい家を建てないと健康を損ねますよ、

エネルギーのロスですよ、義務化まであと5年ありませんよ、

皆さん解ってますか??」

という動機付けのセミナーは、そこまで言われないと

自分からは動かない人のような扱いを受けている気分に。

 

できているはずのコスミック・ガーデンに居ても、

参加者側=出来てない会社としてひとくくりで説教される側に

座っているのは、気分の良い物ではありません。

何だか切ないような腹立たしいような気分になります。

 

このようなセミナーの他にも、工務店向けには販売方法やら

会計やらの、色々なセミナーや経営指南のコンサル等があり、

日々広告のDMやFAXが沢山届きます。(これも驚きました)

でも百歩譲って、そういった専門外の分野は苦手かもしれま

せんので、それを学びに行くのはまだ良いと思います。

 

でも、本業の住宅に関して、「寒い家を造るべきでない」と、

動機付けの説教をされている場合ではないと思います。

 

ちゃんとしとるわい!!と言い返せるよう、業界全体の

住宅の本当の性能も上がっていってほしいと思います。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2015/09/14 - 15:27 |
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