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研究・開発・実験 の一覧

2019-03-04

CTLという木材をご存知でしょうか。

詳しくはこちら → CLTとは

 

真庭市を中心に話題になっているCLT、

弊社もたまに説明会に行ったりとウォッチして

いたのですが、先日、真庭市からいつもお越しの

ご検討中のお客様に

「CTLの建物の見学会があるので来ませんか?」

とお誘いを頂いて、社長の藤井と見てきました。

こういった、売る・買うの関係を越えたお話は

とても嬉しく思います。

 

真庭に到着したら、図々しくもお客様の車に乗せて頂き

たどり着いた「真庭森林組合」さんの新しい事務所。

こちらがCLTをふんだんに使った建物ということです。


(外部はガルバリウム鋼板とCLTではない化粧用の板です)

 

森林組合さんということで、前の敷地には見渡す限り丸太の山が。


 

杉、ですよね。ものすごい量でした。


 

 

建物の中も壁紙などは無く、CLTが露出した状態の内装でした。


 


 

どちらかというと、CTLは化粧材ではなく構造材です。

この建物に柱や梁はほとんどなく、27cm幅くらいの

ごっついCTLの合板パネルを立てて、その壁で支える

ような構造になっています。


窓枠部分を測ると30cm越えてます。

ホントにごついですね。ちなみにCLTの外側に

断熱材が3cmから5cm程度ついているそうです。

 

内部の壁もこのゴツさです。

厚さ15cmのパネルが2枚合わせで立っています。


 

窓は両面樹脂のAPW330でした。パチパチパチ。


 

 

パネル同士の連結部には、ごっつい金物が。


釘の本数もすごいです。

パネルが固いので、連結部も相当強くないと破断しますよね・・・


 

床面では、CLTをボルトで締めた後を隠しています。


 


 

水回りです。さすがに床が木のままはまずいので、

樹脂のシートを張られています。



 

あと悩ましいのは、現場で簡単に切ったり削ったりできるような

材料ではないので、電気配線などは当然ですが埋めることは

難しい(大変手間がかかる、構造に欠損が出る)というのが

あります。



構造材を見せているという意味では、鉄筋コンクリートの

建物で壁がコンクリートのままで電線が埋められないと

いうのと同じですから、当たり前と言えば当たり前ですが・・・

 

CLTの実績の発表会などを2,3回聞きに行ったことが

ありますが、なかなか広がりにくい、補助金頼みになる背景として

「CLTをアピールするには、クロスなどを貼らずに 表面に見せるように使う」

→「見た目の良い材料を使いがちになるので、コストが上がる」

→「構造材としてはコストが高く選びづらい」

→「コストを下げると見た目が悪くアピールしづらい」?

というなかなか難しい循環に陥っていると聞いたことがあります。

 

また、CLTを表面に出すことで、良い効果もありますが

木の臭いが強くなる可能性もあります。

この点でも、見せるバランスが問われるところかと思います。

 

岡山県の産業として真庭市さんを中心に頑張っておられますし、

何とかコストとのバランスが取れてモノになって欲しいと思います。

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2019/03/04 - 20:12 |
2019-01-28

名著「エコハウスのウソ」の著者、

東京大学の前(まえ)准教授をご存知でしょうか。

壁や床など物質の温度が分かるサーモ映像、


 

これを超広角・高画質で撮影できる

サーモカメラを持って、1,2年に1度

岡山に来られる、熱い先生(おとこ)です。


今回も、色々なジャンルの建物の温熱環境を

調査されたいということで、新築・リフォーム・

戸建てから賃貸まで、いろいろと撮影して

回ることになりました。

 

前先生から「こんな建物の撮影をしたいのですが」と

依頼というか問い合わせをいただくので、

取引先の方・知人・OB施主様だけでなく、

過去に見学会に来られたお客様まで図々しくも

お願いして回り、ほぼ前先生の要望を満たす

8邸を朝8時から夜8時まで撮影して回りました。

 

お休みの日に撮影にご協力いただいた皆様、

ホントに本当に誠にありがとうございました!!

 

中には先生の著書を見えるところに置いていた方も。


自宅に放射温度計がある時点で素人ではありませんが・・・

実は当社を検討いただいている一般の方のお宅でした。

 

このように建物を探し撮影許可を頂いて

撮影して回るのも、今回で3回目になります。

 

ただこれまでと違うのは、カメラの解像度です。

以前のカメラの映像からぐっと解像度が上がり、

詳細部位まで見やすくなりました。

 

上が以前のもの、下が今回のカメラです。



縮小しているので分かりにくいですが、

かなり解像度が上がっています。

 

そして解像度の他にもう一つ、一般的なサーモカメラと

異なるのは、超広角であることです。

 

コスミックにある、スマホに装着する安物のサーモカメラ

FLIR ONE (前先生「オモチャ」)では狭い画角しか

撮影できません。


 

上がFLIR ONEで撮影、下が前先生の撮影です。



 

上のFLIR ONE の映像は、温度の色だけでなく、

同時に普通のカメラでも撮影し、その映像を

重ねて何とか部屋であることが分かるようにしています。

(よく見ると温度と無関係の境界線が沢山入っています。)

 

このように情報が落ちやすいサーモ画像ですが、

下の前先生のカメラは温度の色だけで部屋であることが

一目瞭然です。前先生曰く「空間を撮ること」ができています。

 

値段も100倍以上違いますからネ・・・


 

前先生はしょっちゅうあちこちでセミナー講師や

コメンテイターとして呼ばれており、多くの場で

「高性能を当たり前に」「寒い家を建ててはならない」

といった切れ味の鋭い本質的な内容の発信を続けています。

 


 

大学の授業や研究生の指導もしながら、日本の

住環境の改善のために東奔西走されている前先生から

依頼されるので、こちらもそのための材料になればと

思い、できる限りの協力をさせて頂いています。

 

撮影された画像はコスミックでも使わせて頂けるので、

セミナーなどで住宅の性能の理解を深めて頂くための

教材として活用させて頂きたいと思います。

(昨日1/27の何でもゼミには間に合いませんでしたが、

2月のゼミではご紹介できるかと思います。)

 


自撮りの記念写真

(左:ご協力いただいたO様  真ん中:前先生)

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2019/01/28 - 14:52 |
2019-01-24

今年も年始からあれこれやっております。

 

先日は新たなITに関する取組について

名古屋の工務店さんまで社長と一緒に

打ち合わせに行ってきました。

内容はまだナイショということで・・・

写真もありません。

 

味噌の鍋焼きうどんが美味でしたが

こちらも写真を取り忘れてしまいました。

 

 

昨日はまた川崎医大の大槻教授のところへ。

一昨年からメンバーに加わっていた、

コスミックパウダーの新たな検証・検討の

打ち合わせでした。

 

こちらもまだ分析・考察が続いており、現時点で

お伝え出来る結果はありませんが、なかなか

いい感じの進捗のようです。

記念写真↓


 

コスミックの建てる家をよりよくすること、

他社さんの家が良くなるためのお手伝いが

できること、そんな動きが今年もいろいろ

ありそうです。

 

また最近は新築以外のリフォームにも首を

突っ込んで(引きずり込まれて?)います。

 

蕎麦屋の出前で1年ずれたホームページ更改も

やっとゴールが近づいて来ているような・・・

来ていないような・・・

 

 

相変わらず「岡本さんは何の担当ですか?」

と聞かれた時の回答に困る日が続きそうです。

 

posted by 岡本 | コメントなし | 全体 展示会・商品調査 研究・開発・実験 | 2019/01/24 - 18:28 |
2018-12-06

コスミック・ガーデンでは

全棟気密測定を行っていますが、

測定するタイミングは、建物の構造ができて

断熱・気密施工を一通り終えた時点です。

(中間時気密測定などと言われます)

「コスミックガーデン 気密測定」の画像検索結果
 

断熱材や構造の継ぎ目が見えている状態で、

室内の空気を大きな排気ファンで外に出し、

気圧差による外気の流入量から隙間面積を

算出します。

 

中間時に測定する理由は、ここで気圧差がついた

状態で家中を調べることで大きな隙間があった

場合に塞ぐなどの改善作業ができるからです。

 

対して、完成時気密測定は行っていません。

測定に数万円かかる上、完成後の改善は

ほとんどできないので、中間時の検査以降に

品質を確保するためには、その後の工事で

大きな隙間を作ってしまうような施工がない

よう目を光らせていくしかないためです。

 

とは言えしばらく完成検査を行っていないので

品質確認のための抽出検査として久しぶりの

実施となりました。

 

建物は、週末に完成見学会を控えて美装も

終わっているY様邸です。


 

約束の時間に行くと、既にセッティングを終えて

もらっていました。


 

測定して頂くのは断熱施工をお願いしている

マルフジフォーム工業の藤井専務です。

長年断熱施工と気密測定をお願いしている

エキスパートで、とても熱心な方です。

気圧が下がっている室内でも熱く語ってくれます。


 

このバズーカ砲のようなファンで空気を排出ながら

流量・気圧差を測定して隙間面積を出すところまで

全部コンピュータがやってくれます。

コスミック・ガーデンでは内外気圧差が50パスカル

程度になります。(隙間が多いと気圧差がつきません)

 


ただ、気密性能が高ければ高いほど結果は不安定に

なりやすく、正しい結果を導き出すまでの測定回数や

結果の判断については何千回と測定しているノウハウが

あります。

 

※少しマニアックな話ですが、上の写真の測定器は

ちょっと型が古いもので、一番上の写真の型が新型

です。「たまたまメンテナンスに行ってて古い方に

なってしまいました!!」と残念がっていました。

 

室内が負圧になっているので、窓に取り付けている

ビニールシートが内側に押されてパンパンです。


 

さて、結果ですが、この建物の中間時気密測定のC値は

0.29(c㎡/㎡)

でしたが、これに対して完成時気密検査のC値は

0.30(c㎡/㎡)

と、ほぼ同じでした。

延床面積が106㎡ですから家全体の隙間が32c㎡

程度(8cm×4cmくらい)ということになります。

中間時からの施工不良等による漏気はほぼ無いと

考えてよいと思います。

 

ちなみに前提を申しますと、トイレやレンジフードなどの

排気ファンは全てテープでふさいでおり、中間時とほぼ

同条件にしています。


建物内が負圧になると若干外気が入ってくるためです。

どのメーカーにも「高気密対応」ファンがありますが

電源OFF時のシャッターの気密性能は完璧ではありません。

 

対して給気口は優秀でした。


閉じた状態で負圧になっても、気流は感じません。

ほぼ完全に閉じられているようで優秀でした。

エアコンのダクト付近もキッチリ塞いでもらっている

ので、空気の流入は感じられませんでした。

 


ここまでくるとイジメのようですが、窓まわりも

チェックします。境界部分はOKでしたが、ロックを

かける戸先錠のレバーまわり。機構上隙間があるため

若干の外気の流入があります。

 

・・・というのが全体の様子です。

あちこちに隙間があるような書き方をしていますが、

これら全部を合わせて家全体の隙間が32c㎡で

C値0.3(c㎡/㎡)と問題ない結果です。

 

あとは隙間風が入っている場所や集中して漏気が

起こっていないかなどを一通り確認して、測定を

終えました。

 

この週末の完成見学会は寒くなりそうです。

ぜひこの高気密もY様邸を体感してみてくださいね。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2018/12/06 - 10:45 |
2018-09-12

二種換気の実装によって、1ヵ所で給気して

フィルターと空調を済ませてから、新鮮な空気を

家全体に送ることができることを紹介してきました。

 

もう一つ、高性能フィルターの

実際の効果についてご紹介します。

 

前回の検証時もメーカーのトルネックスさんから

お借りした、パーティクルカウンターです。

P.M.0.3(1万分の3ミリの微粒子)の数まで測れます。


 

これで測ることで、空気中の微粒子の数が分かります。

 

ですが、季節が良い(悪い)のか、計測した日は

外気がとてもとてもきれいでした。


建物の外で20秒外気を吸い込むと、

P.M.0.3以上の微粒子の合計は1万個。

以前、春に測定したときは10万個くらい

ありましたから、10分の1です。

 

一応建物の中に入ってみました。

この時は見学会の前日で、カーテンの中西さんが

カーテンの取り付け作業中。

そのバタバタしているリビングで計測すると、


何と、P.M.0.3以上が42,611個。外の4倍多いです。

 

敢えてこのような例をお見せしたのは、

微粒子の発生原因は室内にも多くあることを

知って頂きたいためです。

 

室内を人が歩いただけで微粒子はたくさん舞うし、

外出から帰って、服に沢山の汚れが付いたまま

玄関から入ることでも室内の微粒子が増えます。

掃除の頻度も大きく影響します。

また、たばこや線香の煙が室内に漂うと、

微粒子の量がかなり増えるそうです。

 

ドイツの換気装置を輸入している方と話したことが

ありますが、ドイツのメーカーはどこからでも発生する

P.M.2.5を換気装置だけでフィルタリングしても

仕方がないので、住宅のフィルターの性能については

あまりこだわっていないようです。

 

さて、そのような前提の上でですが、やはり外気の微粒子は

なるべく取り除けた方がよいのも間違いではないので、

電子式フィルターを通ったばかりの空気を測りました。


そういえば、この二種換気は設計、実装とも内藤さんが

大変頑張ってくれました。細かい質問は彼にして下さい(笑

 

その電子式フィルターを通して出てきた空気の

微粒子の量は、下記の通り。


外気のP.M.0.3以上が10,000個だったのに対し、670個。

93%がフィルターで除去されているということになります。

良く機能していると思います。

 

でも、数メートル離れたところで測ると、下記の通り、

3,700個と、5倍以上になりました。

私が歩いて移動したのでホコリが舞ったのもあるかも。


 

リビングに降りると、P.M.0.3は同じような数字ですが、

大きな粒子は数が多いようです。


 

 

ちなみに、後日、従来の三種換気に切り替えた後に

リビングと給気口のそばで測ると、どちらもP.M.0.3が

9,000個弱でした。


この給気口はP.M.2.5以上の対応のため、

0.3レベルは捕集できていない可能性があります。

でもP.M.2.5以上だけを見ると、46個で

先ほどより少なくなっています。

 


フィルターのそばで測ると、なぜかPM2.5が146に。

給気口の形状や風量の理由で、この給気口から出てくる

空気だけを測定するのが難しく、実際には室内の微粒子も

吸い込んでカウントしていると思われますし、部屋を

何人かウロウロしていたので、おそらくその影響もあります。

 

このあたり、次回はもっと正確に給気口からの空気を

測定できるよう、工夫したいと思います。

 

ということで、ちょっとすっきりしないのですが、

微粒子の計測のご報告は以上です。

家は医療機関や研究所のクリーンルームでは

ありませんので、ご参考程度にと思います。

 

 

 

posted by 岡本 | 2件のコメント | 研究・開発・実験 | 2018/09/12 - 16:21 |
2018-08-30

二種換気の実装結果の続きです。

 

前回ご紹介した通り、①で外気を入れ続け、

押された空気が各部屋から排気されるので、

建物内は外部より気圧が高い「正圧」になっています。


 

ホントにそうなっているのか?いくらなっているのか?

を確認するために登場したのが、マノメーター(差圧系)です。

今回、検証のため購入しました。


右(赤)と左(青)の口に接する気圧の差を図ります。

今回は右の赤は室内に、左の青はチューブを取り付け、

家の外の空気にさらします。

 

・・・とは言っても、高気密住宅ですから、どこにでも

隙間がありません。今回は排気口を1つ使ってチューブを

外気に触れさせることにしました。



厳密には排気口が一つ減ってしまいますが、このように

して外と室内の差圧を図ったところ、

+6Pa(パスカル)ということで、きちんと正圧です。

気密がとれておらずスカスカだとここまで圧力が上がらない

ところだと思います(窓を開けるとゼロになります)。

キチンと高気密になってます。

 

ここで1台、トイレの換気扇をONにして排気すると+3Pa、

2台排気すると̟0Paといった差圧になりました。

ちなみに今回のお宅のトイレの排気ファンは人感センサーが

使える様にし、入室後5分のみONにすることもできます。

 

また、二種換気を止め、三種換気に戻した時の圧力も測ってみました。


二種換気の給気を停止してシャッターを閉め、

上の絵のようにトイレやクローゼットなどの

排気ファンをONにすると、「負圧」になります。

 

2台の排気ファンを動かした場合は、-3から4Pa、

5台動かすと-10Paのマイナス圧となりました。

これまたキチンと負圧になり、フィルター付きの

給気口から導入できています。

 

さて、精緻な数値を確認しているようにも見えますが、

そこは住宅、ざっくりした面があることも否めません。

二種換気で正圧です、と申し上げましたが、一瞬で

そのバランスが崩れることがあります。

 

それが、料理の際に使われるレンジフードの排気です。

レンジファンはトイレなどの排気ファンの10倍前後の

排気量があります。

二種換気を動かした状態(+6Paと上述した状態)で

レンジファンを「強」運転すると、-28Paの超負圧、

「ターボ」運転があったのでそれにすると、-36Pa

まで建物内の気圧が下がりました。気密測定している

くらいの圧力差です。

※負圧になるのを防ぐために「同時給排型」という

レンジフードがありますが、今回はそれを採用しています。

 

1日のうち、料理する時間だけは一種換気であろうが

二種換気であろうが、負圧の三種換気状態になっている

ことは否めません。

住宅にはこういったアナログな面もついて回るので、

今回、その状況も想定した構成も必要です。

 

そのあたりも含めて、また長くなりそうなので

次回にとさせて頂きます。

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2018/08/30 - 19:35 |
2018-08-23

8月11・12日に完成見学会を開催させて頂いた

K様邸には、二種換気装置を実装しました。


 

簡単に概念をご説明します。

 

いつもの三種換気は、トイレやクローゼットなどの

壁付けファンから排気し、建物内の気圧が下がるため、

各部屋の給気口から外気が吸い込まれるという仕組みです。

排気のみ機械で行う換気方式を第三種換気と呼びます。


 

これに対し、給気のみ機械で行う方式を第二種換気と言います。

今回の実装形式は、下記になります。


①の1か所から家中の換気に必要な外気をまとめて取り込み、

高性能の電子式フィルターで微粒子まで取り除き、

かつエアコンで空調・除湿を行ってから、2階、1階に

給気していくという流れです。

外気をどんどん取り込むので、建物の中の気圧は高くなります。

クリーンルームなど室内のホコリなどを減らしたい環境で

使われます。ただし、クリーンルームとは違い、住宅の場合は

玄関からや、衣服、布団などから発生するホコリや微粒子も

多いので、常に微粒子が少ない環境にはなかなかなりません。

 

ちなみに二種でも三種でも高気密でなければきちんと

機能しないことはご理解いただけると思います。

 

さて、今回のお話は、高性能フィルターから始まったわけではなく、

「家の中の湿度を60%以下にしたい」というお施主様の

ご要望から始まりました。

確かに各部屋の給気口から除湿していない外気が一旦

入るので、外気の湿度が高い場合は、エアコンの除湿機能で

湿気を取り除くまではその近辺は湿度が高い状態になります。

 

そこで、1ヵ所で外気を取り込んで各部屋に回す前に

まとめて除湿しよう、ということで、以前、社長宅で

検証ができている二種換気方式に切り替えられる方式を

採用となりました。(社長宅での検証の記事


 

右の電子式フィルターを通った外気は、左のエアコンの

方に向かって出てくるので、そこでエアコンの空調を

受けることになります。

 

実際に、数日間、室内の各所に温湿度ロガーを設置

しましたが、湿度は50%台で安定していました。

 

あと本当に建物内の気圧が上がっているか、微粒子が

減っているかなども測定させて頂きましたが、まだ

グラフが整理できていないので、次回ご報告させて

頂きます。

 

 

 

posted by 岡本 | 2件のコメント | 研究・開発・実験 | 2018/08/23 - 19:35 |
2018-08-03

今回の水害だけでなく、過去にも弊社が建築した

建物が床上浸水したことがあります。

 

その際も、妹尾のブログにある通り、壁の中の

30倍発泡ウレタンは水を吸い込んでなくて

問題ありませんでした、ということでした。

 

それを聞いて「やっぱり30倍発泡はいいね!!」

と喜ぶ社長。そこに・・・

 

「断熱材を切って中を見たわけじゃないんですよね。

ホントに大丈夫ですか?」

 

と言ってしまいました。

ちょっと冷や水をかけてるようですが、コスミックは

テクニカルリーダーでもある社長に対してでも、

こういう疑問を平気で言える雰囲気を持っています。

高い技術を維持している理由でもあり、生命線でも

あると思います。

(あまりトンチンカンなことを言うと突っ込まれますが)

 

今回は私が言いましたが、他のスタッフも同様です。

 

「じゃあやってみようか!?」と即返す社長。

 

すぐ、事務所にあったウレタン断熱材+構造用合板の

見本(10年ほど前の現場から切り出したもの)を

バケツに漬ける準備にかかります。


見学会で何度も皆様に見て頂いた断熱材です。

左のは、大きなサンプルを切りました。

 


右の合板付きのものは、エアコン取付時に抜いたもの。

もう10年ほど前のものです。

見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

 


無色の水ではわかりにくいかと思い、水性絵具の

朱色を入れました。

 

そこにウレタンを入れますが、当然沈みません。


 

かなり空気の量の空気を含んでいるので・・・。

鉄板を乗せても浮くので、上から陶性外壁Ⅱの

コーナーのサンプルが乗りました。ごめんなさい。

 


 

これが昨日の午前11時。

そして24時間後の本日11時に出しました。

(写真に入っていませんが、結果にワクワクの

社長が隣にいます。)

 


表面の水分はざっと拭いて、右の四角いウレタンの

重さをはかってみると、30g→34gに増えています。

 


ただ、しみこむと思ったカット面(白い面)は

ほとんど湿っておらず、水がしみこんだ?のは

長期間表面に出ていた凸凹面のようです。

(長年、サンプルで見学会に持って行ったり出しっ

ぱなしにしているので、少し表面の紫外線劣化があります)

ちなみに、この4g増えたウレタンは、1時間後には

元の30gに戻りました。24時間水没による水分が

乾いたと考えてよいと思います。

 

そして、気になるのは合板とくっついたウレタンです。

こちらはカットすることにしました。


 

長い間見学会で見本になってくれたので心苦しいのですが・・・


ちょっとおいしそうですね。

 


ウレタンには水の侵入は見られません。

合板が湿っていますが、ウレタン側からではなく

合板側からしみこんだ水分なので、水が引けば

乾くと考えられます。また合板は特類を使用して

いるので、この程度の水では接着剤も剥がれません。

(乾くまでの表面のカビは考慮が必要ですが)

 

ということで、構造用合板+30倍発泡ウレタンが

24時間水没した程度では、断熱材内部や合板との

接点への水の侵入の心配はないことが分かりました。

 

もちろん、合板や木材も含めて全体を乾かしたり、

カビを防ぐ考慮は必要ですが、スポンジのように

水を含んでしまい使い物にならないことは起こら

ないようです。

 

突然行った、簡易実験のご報告でした。

 

 

posted by 岡本 | 2件のコメント | 研究・開発・実験 | 2018/08/03 - 17:25 |
2018-04-23

行ってきました!!今度は埼玉です。

 

作業も溜まっているのにまた出張か!!と

言われそうですが、調査・研究は止まりません。

今回は調査研究の強い味方、内藤君と二人で、

このようなところに行ってきました。


 

右上にある通り、元々は埼玉県にあるイデアホームという

住宅会社さんですが、耐震研究所というものを設立されて

います。

 

耐震の分野では、最近、国交省から公開されている

wallstat(ウォールスタット)というフリーソフトが

注目を集めています。

 

百聞は・・・ということで下記の動画をご覧ください。

 

こちらは現実の実験



 

こちらは同条件を入力したwallstatによるシミュレーションです



 

このように、

「実際に振動台に乗せて揺らす数百万円で1回限りの実験」

をしなくても、ある程度近い結果が得られる優秀な

ソフトです。

 

イデアホームさんは、このソフトによって、邸別の

シミュレーションを行い、また、そのソフトの結果を

見ながら実際に地震の振動を体感できる装置まで

導入しようとしています。


私もこの椅子に座って、東日本大震災、熊本地震、

中越沖地震を体感させて頂きました。

震度6強・震度7では、「何もできない」というのが実感です。

 

wallstatは軸組工法専用のソフトですが、寸法などを

合わせれば枠組壁工法の建物もある程度類似の

シミュレーションができます。

 

今回は初級編で、5月に実践編ということで研修を

受ける予定です。その後、色々なパターンで

シミュレーションし、構造強度に関する検討・検証を

進めたいと思います。

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2018/04/23 - 20:52 |
2018-03-02

毎日バタバタしていながらも、

あまりまとまったご報告が

出来るものが無いので、最近の

活動のご報告で失礼いたします。

 

最近の検証の一つは、冬の熱流量の測定です。

床や壁にペタッと貼ると、そこを通る熱の量が分かる

というセンサー。例によって東京大学の前先生から

お借りしております。

 


 

色々なところに張ると、そこから外に逃げている熱量が

測れ、キチンと断熱が効いているかわかるというわけです。

 


コスミックの建物は脱衣所が基礎断熱になって

いるので、床断熱との熱の逃げ方の違いも測ります。

 


もちろん中も。

このほかに、窓や壁も測りました。

 

ちなみに当社の建物だけでは物足りなかったので、

お知り合いの工務店さまの全面基礎断熱の建物でも測らせて

頂けるかお願いしたら、快く承諾していただけました。感謝です。


 

現在、そちらを測定中です。


 

でもやっていて思うのは、既に、メーカーからは

断熱材などの熱伝導率が提示されており、国からは

家の断熱性能の計算方法が提示されています。

つまり、各部位の熱流量の理論値はあるわけです。

 

その値や計算方法が正しければ、計算と実態が

合っているはずなので、こんな風に個別に測定

しなくてもよいはずで・・・。

今回測定していて、その理論通りにホントに

熱が移動しているか、という理論の裏付け検証の

ように思えてきます。

 

既に暖かくなってきていますが、完全に暖房が

不要となる4月ごろには測定が終わると思います。

その後の集計・考察が楽しみです。

 

熱流量以外にも、何邸か、継続的に各部屋の

温度などを測定させて頂いております。

このように検証しながら、今やっていることが

ベストなのか、もっと良い工法・手段があるのかを

確認しています。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2018/03/02 - 20:09 |
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