施主から社員になりました

2018-05-10

暑くなる前のメンテナンスネタをお一つ。

2年おきくらいに書いておりますので、

ご存知の方はご容赦ください。

 

自宅を建築してお住まいになられてから

新たに発生するメンテナンスがあります。

その一つが、「排水枡(はいすいます)の掃除」です。


 

臭いし面倒なので、なかなか足が遠のいて

しまうのですが、年に2,3回はチェック

していただきたい場所です。

 

暑くなるとさらに(蓋を開けた時の)臭いが

強くなるので、その前にお掃除してくださいね。

 

掃除の仕方などは、過去のブログをご覧ください。

→ 排水枡のお掃除の方法はこちらへ

 

うーん、連休前に書くべきだったかも・・・

申し訳ございません m(_ _)m 。

posted by 岡本 | コメントなし | 住まい方・我が家の話 | 2018/05/10 - 19:34 |
2018-04-23

行ってきました!!今度は埼玉です。

 

作業も溜まっているのにまた出張か!!と

言われそうですが、調査・研究は止まりません。

今回は調査研究の強い味方、内藤君と二人で、

このようなところに行ってきました。


 

右上にある通り、元々は埼玉県にあるイデアホームという

住宅会社さんですが、耐震研究所というものを設立されて

います。

 

耐震の分野では、最近、国交省から公開されている

wallstat(ウォールスタット)というフリーソフトが

注目を集めています。

 

百聞は・・・ということで下記の動画をご覧ください。

 

こちらは現実の実験



 

こちらは同条件を入力したwallstatによるシミュレーションです



 

このように、

「実際に振動台に乗せて揺らす数百万円で1回限りの実験」

をしなくても、ある程度近い結果が得られる優秀な

ソフトです。

 

イデアホームさんは、このソフトによって、邸別の

シミュレーションを行い、また、そのソフトの結果を

見ながら実際に地震の振動を体感できる装置まで

導入しようとしています。


私もこの椅子に座って、東日本大震災、熊本地震、

中越沖地震を体感させて頂きました。

震度6強・震度7では、「何もできない」というのが実感です。

 

wallstatは軸組工法専用のソフトですが、寸法などを

合わせれば枠組壁工法の建物もある程度類似の

シミュレーションができます。

 

今回は初級編で、5月に実践編ということで研修を

受ける予定です。その後、色々なパターンで

シミュレーションし、構造強度に関する検討・検証を

進めたいと思います。

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2018/04/23 - 20:52 |
2018-04-11

先日、久々に「行ってきました!!」という

内容がありました。

 

1月にオープンしたモデルハウス「バームハウス岡山」です。

運営されているのは「ウッディワールドのざき」さん。

岡山では有名な建材の商社さんです。


建材を工務店に販売している商社さんなので、

こちらの住宅もいわば工務店さんに卸す商品。

 


高気密高断熱の住宅をこの手法で建てたい工務店さんに

高性能な断熱材や窓を販売します、ということです。

 


中に入ると早速、社員の方からご説明をいただきます。

 


断熱材や測定器など、高気密高断熱 解説グッズがありますね。

 

コスミック・ガーデンの藤井が見に来るということで

質問内容を一緒に聞いておこうということで、他の

工務店の方や建材メーカーの方なども混ざり、

濃い議論が続きました。


皆さん、勉強熱心です!!

 

輻射熱冷暖房のパネルも設置されていました。


 

一応壁温度などをチェックしますが、真冬でないので

分かりにくいですね。


 

窓は木製サッシです。

メンテナンスとして外部の木は防水のため1年に1回

塗装をしなおす必要があります。結構大変かと・・・


ログハウスなども何年かに1度は外壁(木)を塗る必要が

あり、それが好きな人が建てるんです、という話を聞いた

ことがありますが、そんな感覚で住む家なのかも。

 

展示場ということで、ウィリアムモリスが使われています。


 

外部の雨どいは何とチタン合金。

ステンレスに負けない耐久性でしょうね。


 

断熱性能はUA値0.38ということで、かなり上げて

います。冬は快適だったそうなので、あとは梅雨、および

夏の時期にキチッと遮熱と調湿ができて快適なら、まず

温熱環境としてはOKかも知れません。

 

実現方法は各社様々ですが、まずは構造・温熱環境が

キチンとできている、住む人を守り続けられる住宅が

当たり前になると嬉しく思います。

 

一般の方も予約の上、見学可能ということです。

興味のある方は、真冬・真夏にいかがでしょうか。

バームハウス岡山さんのホームページ

連絡先 → 086-897-0913

 

posted by 岡本 | コメントなし | 展示会・商品調査 | 2018/04/11 - 19:25 |
2018-04-03

わざわざ公表することもないのかも

知れませんが、以前ちょっと書かせて

頂いたホームページの改変(スマホ対応、

新コンテンツ追加など)がかなり遅れて

おります。

 

私の原稿チェックや画像の準備の作業が

遅れているのが原因に他ならないのですが、

コスミックのホームページといったら、

文章のボリュームも濃さもご覧の通りで、

さらに今回追加で新たなお客様宅の写真や

過去の検証レポートも盛り込もうとして

おります。

 

このままだと夏、いや秋頃になったりして・・・

 

引き続き頑張りますので、何卒暖かく

見守ってくださいませ。<(_ _)>

 

スマホの方はご不便をおかけしますが

もうしばらく二本指で画面を拡大しながら

ご覧ください。_(._.)_

 

posted by 岡本 | コメントなし | 広報活動 | 2018/04/03 - 10:57 |
2018-03-23

LIXILから新発売されている高断熱ドアが、

やっと岡山のショールームで見られるとのことで、

見に行きました。

 


 

何か新商品を展示している気配がありませんが・・・


 

中に入ると、お目当ての「グランデル2」ハイグレードタイプが

置いてありました。


 

YKKAPのD70、D50対抗のポジショニングと見受けられる

だけに、厚さもあり、表面は樹脂ですが高級感もあります。


 

全体を眺めて質感など確認した後は、パッキンや金物の

チェックに入ります。



パッキンは引手側、蝶番側ともダブルで入っていて

気密がしっかりしているようです。

 

蝶番は上部に2つ、下部に1つ。


 

YKKAPのピボットヒンジ的なものとは考え方が

異なるようです。


 

価格は高めですが、高級感があり、断熱性能を示す

熱貫流率はハイグレードタイプが

窓ありで1.23W/㎡・K、

窓なしで0.89W/㎡・K

とトリプルガラスの樹脂窓に匹敵する性能です。

 

これより1ランク下のスタンダードグレードでも

1.23~1.59W/㎡・K

なので、窓に負けない性能で揃えてきた感があり、

「玄関が弱点」とは段々言えなくなってきたと感じます。

(玄関土間は寒いですが)

 

残念ながらスタンダードタイプの展示はありませんでしたが、

スタンダードの方がハイグレードより価格が下がるので

ねらい目かも知れません。

 

新商品は場合によっては発売直後は色々とあり

マイナーチェンジがされることもあるので、

半年・1年ほど様子見した方がよいかも知れませんが・・・

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | 展示会・商品調査 | 2018/03/23 - 18:56 |
2018-03-13

先日、平成30年度のZEH説明会に行ってきました。

 

関西以西は大阪と福岡しかないので、

雨の中、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)

まで出張りました。


 

元々ゼロエネルギー住宅(消費エネルギーより

発電エネルギーの方が多い住宅)は国土交通省の

管轄でしたが、電化設備が多く関連するからか

数年前から経済産業省が加わっております。

 

来年度からはCO2削減の加速というお題目で??

環境省が加わり、三省合同説明会になっていました。

 

前から2番目に座りましたので誰も写っていませんが、

背後には数百人の参加者が座ってます。


 

三省合同と言いつつ、それぞれ予算も分担範囲も分れております。


 

説明自体も別々で、しっかり縦割り感が出ていました。

 

で、中身はどうだったかと言いますと、

ZEH+(ゼッチプラス)というものが新たに登場。

管轄は経産省ですが、これまでのZEHの条件に加え、

①さらに外皮性能アップ

②HEMSと電気設備との連携

③電気自動車への充電設備

のうち、2つを満たせばさらに補助金アップ、

という内容です。これが最も予算が確保されています。

(予算案600億円)

大手ハウスメーカーさんは②と③でガンガンに

補助金ゲットしそうですね・・・

 

またこれまでのノーマルZEH補助金も

残りますが、管轄が経産省から環境省に移り、

また開始後の年数がたっていることも

あってか、規模縮小となっているようです。

(それでも85億円)

 

ところで30年度のZEHが使えそうかと

いうところですが、補助金の条件として、

断熱性能はクリアしていますし、設備も

指定のものを使ばよいのですが、最近の

ZEHで問題なのは工期です。

 

補助金申請してOKをもらってからの着工に

なるのですが、ここ2年ほどのZEH補助金は

着工から完成して完了報告を出すまでに賞味

4ヵ月弱~4カ月半ほどしか期間が確保できません。

コスミックの住宅は着工から完成まで5ヵ月を

超えるので、まず無理です。

 

今回はどうかなと思い説明会に出たのですが、

いつも説明会であるはずの詳細説明がなく、

概要だけで終わってしまいました。

 

具体的なところは4,5月くらいにならないと

分からないようです。新たなものが沢山加わって

制度設計も大変なようですね。

 

というわけで、ご検討されたい場合は続報を

お待ちくださいませ。

 

※国交省さんのは、ちょっとご説明も実際の活用も

しづらいものなので、ここでは割愛させて頂きます。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2018/03/13 - 19:43 |
2018-03-02

毎日バタバタしていながらも、

あまりまとまったご報告が

出来るものが無いので、最近の

活動のご報告で失礼いたします。

 

最近の検証の一つは、冬の熱流量の測定です。

床や壁にペタッと貼ると、そこを通る熱の量が分かる

というセンサー。例によって東京大学の前先生から

お借りしております。

 


 

色々なところに張ると、そこから外に逃げている熱量が

測れ、キチンと断熱が効いているかわかるというわけです。

 


コスミックの建物は脱衣所が基礎断熱になって

いるので、床断熱との熱の逃げ方の違いも測ります。

 


もちろん中も。

このほかに、窓や壁も測りました。

 

ちなみに当社の建物だけでは物足りなかったので、

お知り合いの工務店さまの全面基礎断熱の建物でも測らせて

頂けるかお願いしたら、快く承諾していただけました。感謝です。


 

現在、そちらを測定中です。


 

でもやっていて思うのは、既に、メーカーからは

断熱材などの熱伝導率が提示されており、国からは

家の断熱性能の計算方法が提示されています。

つまり、各部位の熱流量の理論値はあるわけです。

 

その値や計算方法が正しければ、計算と実態が

合っているはずなので、こんな風に個別に測定

しなくてもよいはずで・・・。

今回測定していて、その理論通りにホントに

熱が移動しているか、という理論の裏付け検証の

ように思えてきます。

 

既に暖かくなってきていますが、完全に暖房が

不要となる4月ごろには測定が終わると思います。

その後の集計・考察が楽しみです。

 

熱流量以外にも、何邸か、継続的に各部屋の

温度などを測定させて頂いております。

このように検証しながら、今やっていることが

ベストなのか、もっと良い工法・手段があるのかを

確認しています。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | 研究・開発・実験 | 2018/03/02 - 20:09 |
2018-02-19

十勝レポート、この3回目で最後になります。

前回の現場見学の続きです。

 

十勝の現場見学では、おおむね敷地がゆったりとれ、

外観もオシャレな建物が多いという印象でした。


 


こちらも完成邸でしたが、床や手すり、室内ドアにも

パイン材を使っており、ファンタジーな感じです。

もちろん室温ほぼ均一で、20度程度でした。

(暖房は、ほとんど動いていませんでした)

 

こちらの床下は、あまり砂を入れず1m以上空間を残して

ハシゴで降りられるようになっていました。

11℃くらいなので、ワイン庫に使えるそうです。


点検口のフタも超断熱の雰囲気ですね⤴

こちらは調べて使えそうなら考えたいと思います。

 

断熱前の建物も見させて頂きました。



天井には高密度グラスウール400~500mm(!!)を

入れるので、構造とは別に断熱材受けの空間を造ります。

 


細かい構造の隙間までシートを回し、わずかな隙間の

発生も防ぎます。

 

移動中にも、マイクロバスの窓から色々見えます。

下の写真はわかりにくいのですが、左の奥に幅広の大きな

テントが見えると思います。


冬に基礎を施工する場合には、セメントが固まる前に

水分が凍結しないように、テントを張って、ジェット

ヒーターという大きな暖房で内部を暖めながら工事を

進めます。こういった追加のコストがまた大変です。

 

下の大きなテントはコンビニの基礎の現場だそうです。


 

最後の現場は、厳密にはツーバイではありませんが、

よく似た木造の大規模な工場の建築現場です。


 

内部も圧巻です。


枠組壁工法に似ていますが、道産材のパネルを用いた

補助金ももらっている建築とのこと。

今回案内して頂いた十勝2X4協会のメンバーの

材木やさんの新設工場だそうです。

 

と、目まぐるしいスケジュールで十勝の建物を沢山見て、

大急ぎで帯広空港に戻り、2日目の夜には岡山に戻りました。

 

24時間とちょっとの滞在でしたが、寒さと地震という

厳しい自然の中で、協力して住む人の命を護る建物を

建て続けている工務店集団「十勝2×4協会」の皆様の

取り組みに感動しました。


もう一点は、工務店向けの見学ツアーやセミナーでよくある、

効果の高いセールス法やフランチャイズ等の「儲ける話」

ではなく、自力でレベルの高い建物をどうやって建てるか、

という議論に終始していたのも、とても心地よく感じた

理由だと思います。

 

見学中も、町中のあちこちで高性能な住宅が建築されている

のを見かけ、嬉しく思いました。

これからも頑張って頂きたく、及ばずながら、十勝2×4協会の

皆様の発展を祈りたいと思います。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2018/02/19 - 18:47 |
2018-02-15

北海道は十勝地方の住宅視察レポートの

続きをお送りいたします。

 

2日目は現場見学です。

半日とちょっとしか時間が無かったにも関わらず、

20~30分ずつで5現場も回ってもらいました。

十勝2×4協会の工務店さん4社の現場なので、

会社による違いも含めて見学できました。

 


内装・外装もほぼ完成状態のお宅。

積雪を避け、エアコン室外機が

壁の上の方に取り付けられています。

 


内部では、気密測定の実演がありました。

こちらは片引き窓が何か所かありましたが、

C値0.4の高気密でした。

 

ちなみに、十勝にもハウスメーカーや

いわゆるローコスト住宅のビルダーも

一部おられますが、気密性能に関しては

C値1以下程度であればできて当たり前で、

いちいち説明もしないレベルだそうです。

岡山でもそうなってほしい所ですね。

 


どんどん現場を回ります。

 

次の現場では高性能グラスウールに防湿シートを

施工している段階でした。


シートも中四国で使用されているものより分厚い

ものを使います。

 


天井や床の折り返し、テーピングもきれいです。

 


給排気の配管やコンセントボックスもバッチリです。

 


十勝2×4協会の一般的な仕様は、

構造が2×6で、

柱間に高性能グラスウール(24Kなど)140mm、

外側に付加断熱としてウレタンやフェノールのボードが

50mmほど施工されるそうです。

 

床は床断熱が多く、200~250mmの同じく

高性能グラスウールやロックウールが使われます。


と、丁度床下点検口がありましたので、覗いてみます。

 


グラスウールの受けは板材やネットが使われます。

また、北海道では浅い地面に基礎を造ると、その下の

地中の水分が凍り、建物を持ち上げる可能性があります。

 

そのため凍らない程度に深い所から基礎を造るのですが、

その深さ(凍結深度)が何と1m。

ということで地中1mの深さから、地上40cmまで

基礎を施工します。

そのため床下が上の写真のように深くなります。

 

外に出ると床断熱ですから基礎換気口がありますが、

プラスチックで蓋の開閉ができるものでした。


また床断熱ですが、基礎の外周にも断熱材が巻いてありました。

寒すぎて白蟻がいないので、断熱材を白蟻が喰って上がってくる

心配がない点はうらやましいですね・・・

 

このように床断熱とは言っても床下の温度が下がらないように

工夫されているのは、-20℃の外気が床下に入ってくること

を考えると当然かも知れません。

 

ちなみにこの「冬に床下換気口を閉じるとどうなるか」は、

当社でも、この冬に何軒か測定中です。

 

バスでの移動中にも、他社の建築現場がありましたが、

どこも高性能仕様ばかり。


 


性能の高そうな住宅ばかりで、嬉しくなります。

 

もうちょっとネタが残っておりますが

長くなりますので、また次回に続きます。

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2018/02/15 - 11:32 |
2018-02-06

前回の予告通り、北海道の十勝地方に

2×4の視察に行ってまりました。

 

そもそも初日の2月2日は、東京もかなりの

雪の予報で、岡山→羽田の便が飛ぶかどうかという

ところ。私の乗った飛行機の次の便は欠航という

ギリギリな移動で帯広空港に到着しました。


降りる前の機内のアナウンスで「現地気温はマイナス8度」

といきなりの未体験ゾーンです。


ですが、天気も良く、風もなく、「晴れたスキー場」

という雰囲気で、寒いのですが意外と大丈夫。


雪像もお出迎えしてくれました。

 

 

今回主催、先導して頂いたのは「カナダ林産業審議会(COFI)」

いう団体の方だったのですが、現地で主にご案内していただいたのは

現地の工務店集団「十勝2×4協会」の皆様でした。

 

早速車に乗せて頂き、帯広市内を移動しながら、

現地の住宅事情などをお伺いします。

 

以前の札幌でも思いましたが、北海道の住宅は屋根形状

や外壁の素材が本州と異なるので、ちょっと外国に来た

ような印象があります。


 

それにしても驚いたのは、十勝地方はツーバイフォーの

シェアが6割を超えており、そのうち8割は地元工務店

が建築しているとのこと。


 

この後のセミナーで聞くことになるのですが、1974年

ころ、合理化の目的でツーバイフォーを取り入れてみたら、

「何か家の中が暖かい」「地震にも強い」「建築も合理的」

ということで、その良さが徐々に広まっていったとのことです。

 

ここまで寒く、地震も多い十勝地方だからこそ、目に見えて

良さを理解され、評判が広まったということだそうです。

 

そしてもう一つ素晴らしいのは、地元工務店がツーバイフォーの

建築集団「十勝2×4協会」を造り、相互に技術情報を交換したり、

品質に関する検査を行い、厳しい目で成長しあってきたことです。

(構造の検査で何度かNGになると除名されることもあるとのこと。

皆さんとても仲が良さそうですが、馴れ合いの関係ではなさそうです。)

 

最初は窓や壁の中が結露したり、構造が痩せたりして、都度

トライアンドエラーで換気システムを検討したり、構造材を

替えたりと、一丸となって完成度を上げ、現在のような暖かく、

地震に強く、耐久性も高い2×4の建物が正当な評価を受ける

に至ったそうです。

 

それも、厳しい環境という共通の課題があったからこそ。

 

例えばもし壁の気密処理にミスがあると、冬に水蒸気が

壁の中に入り込み、そのまま凍り、1年目の春には、壁から

水が出て来るといった、すぐに施工品質の結果が出てしまう

過酷な環境ということです。

 

適当に建てることは許されない環境だからこそ、

一致団結し、レベルアップして来た。その結果、暖かく

長持ちする家を建てることができ、昔はヒートショックが

全国一だったそうですが、今では全国トップクラスに

ヒートショックの起こらない県(道)となったそうです。

 

厳しい環境が人を協力させ、品質を上げ、健康と命をしっかり

守れる家ばかりになった、素晴らしいことだと思います。

環境が十勝ほど厳しくない岡山でも、見習いたいですね。

 

 

さて、その協会の工務店さんたちが建築した

実際の建物も、たくさん案内して頂きました。


「土地は坪6~8万円くらいですかね」とさらっと

ウラヤマシイことを言われました。確かに広い土地に

大きな家が建っている現場が多いです。

 

外ではエアコンの室外機からツララが・・・


寒冷地仕様のヒートポンプのエアコンがどこの家にも

ついていました。

 

合わせて、このお宅はパネルヒーターがほぼ全室に。


パネルヒーター+エアコンの組合せはかなり多いとのこと。

確かに外気温マイナス20度の世界ですから・・・

 

でも家の中は24度と、ホントに暖かいです!!


こんな吹抜けがあっても、全く温度差がありません。

 

ご覧の通りです。


 

十勝2×4協会の皆さんは、厳しい環境での

経験が豊富なだけに、窓・断熱・気密・空調・換気、

何の質問をしても、経験を元にした中身のある

回答が帰ってきます。


 

こちらでは、ダクトレスの熱交換器を採用していました。


熱交換素子を外して説明。

その途端、後ろの穴からは冷たい空気が。

 

セミナーでは「主に3種換気が多いが、熱交換も使用する。

ただし使うエネルギーは3種換気より多くなるので注意。

また湿気を交換する全熱交換は、湿気と一緒に汚れたものも

折り返す可能性がありヨーロッパでは禁止されている国もある。

北海道で全熱交換をすると、熱交換素子が凍ります。」

とのこと。北海道でここまで選択的に言われる熱交換が

本州の岡山で必要なのかどうか…。

 

ちなみにこのダクトレスの顕熱交換は、70秒ごとに

給気と排気を繰り返すものです。

たまたまカバーが外れたままだったので・・・


ちょっとサーモカメラで撮影し続けてみました。

 

 

排気しているところ。部屋の暖かい空気を吸い出す間、

その熱によって、熱交換素子が暖められています。


 

おや、給気に切り替わったようです。外の冷たい空気を

取り込んでいるので、段々冷たい場所が増えてきています。


 

最も冷たい部分が多い状態。ファンの気流の関係からか、

真ん中は冷やされず、周辺部だけが冷たくなるようです。


これだけ冷やされるということは、外気が室内に入る際に

この熱交換素子の熱をもらっているということです。

外の空気はマイナス8度ですから、こうすることで、

確かにこの給気のそばにいる人の体感は変わるでしょうね。

この後は、また排気になり繰り返します。理屈では知って

いますが、こうやって可視化すると面白いですね。

 

さて、駆け足で物件を沢山回り、写真も山ほど撮影した

のですが、長くなりそうなのでまた次回に続きますと

いうことにさせていただきます・・・

 

 

posted by 岡本 | コメントなし | セミナー・勉強会 | 2018/02/06 - 19:47 |
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