予算を大幅に
オーバーしてしまった!

実際住んでみたら
思ったより寒かった!

家にもメンテナンスが
必要なことを忘れていた!

家は一生で一番高い買い物です。でも、住んでみて初めて後悔する人の何と多いこと…
家づくりで後悔しないためには、事前に「何を知っていなければいけないのか?」「何に気をつけたらいいのか?」1997年の創業以来、25年以上にわたって高性能住宅を提供してきたコスミック・ガーデンの視点で「目標」と「チェックポイント」をご紹介します。

正しく「知って」、賢く「選ぶ」ための5つのセオリーをQ&A形式でご紹介します。後悔しない理想の家それは「一生快適に過ごせて、メンテナンスに手がかからない家」。限りある資金をバランスよく配分してまずは家の中身(構造や断熱工法等)をしっかり固めるところから始めましょう。

余分なコストをかけない。断熱工法はシロアリのリスクにも注意。

毎日24 時間使用する「換気」「空調」こそメンテナンスが重要。

南海トラフ地震に備えた震度6強でもビクともしない家づくり。

大規模修繕を回避してライフサイクルコストを賢く抑える。

生涯健康の秘訣は「シックハウス症候群対策」と「暖かさによる健康」。

1

高気密高断熱

高気密高断熱住宅とは、家中の隙間を減らし、断熱性能を高めることで外気温の影響を受けにくくした家のことです。夏は涼しく、冬は暖かく、一年中快適に過ごすことができます。

高気密高断熱住宅
断熱気密
壁や床に「断熱材」を入れて外気の影響を受けにくくする。夏の暑さはカットして冬の室内の暖かさは逃がさない。家の隙間をできるだけ無くし、家の中と外の空気の循環を止めることで、室温を保つ。

<断熱と気密の関係>

真冬にセーターだけで外出すると風を通して寒いですよね?でも、上にウインドブレーカーを着ることで熱が逃げにくくなります。これが断熱と気密の関係です。両方を兼ね備えてはじめて高気密高断熱住宅と呼べるのです。

高気密高断熱住宅の家で
失敗しないには? 

余分なコストを抑え、
将来も安心な断熱工法、
断熱材を選びましょう。

おさえておきたい知識

高気密高断熱住宅の
メリット

冷暖房費が節約できる
ヒートショックの危険性が減少
・花粉やPM2.5の侵入を防ぐ
・防音効果が高く快眠できる

Uᴀ値と
C値とは?

Uᴀ値は断熱性能、C値は気密性能を表すものです。数値が小さいほど高性能を表しています。双方が揃うことで相乗効果を発揮します。

断熱工法・
断熱材の違い

壁・床・屋根の断熱工法により。実際に感じる暖かさや涼しさ、白アリのリスクに差が生じます。断熱材は、結露対策にも注意が必要です

後悔しないポイント:ここを目指しましょう!

Uᴀ値
0.56〜0.46程度

中国地方南部では、Uᴀ値0.56~0.46(HEAT20のG1~G2相当)で十分です。仮に断熱性能をG3に上げても電気代の削減効果が少なく、施工費用を回収することができないため、結果的に費用対効果が悪くなります。

C値
0.5以下

C値は0.5以下を目指しましょう。「C値は公開していない」「C値が1以上」「気密測定をしていない」といった場合、断熱性能(Uᴀ値)のスコアがいくら良くても、冬は寒く夏は暑い、性能の低い家になってしまいます。

床断熱と基礎断熱の違い
床断熱ならまるで床暖房

床断熱の床面温度は室温とほぼ同じ。じんわりと暖かく、床下に常に空気が通り乾燥しているためシロアリにも強い工法です。一方、基礎断熱工法の床面温度は室温よりも3℃程度低く、日当たりの悪い場所ではヒンヤリと感じます。

屋根断熱VS天井断熱
屋根断熱なら省エネ&
1部屋プラス

屋根断熱の場合、真夏の日光を屋根で遮るため、天井断熱に比べて大きな冷房費の削減効果が期待できます。さらに屋根断熱では、巨大な屋根裏空間を収納スペースや部屋として有効に活用することが可能になります。

断熱材
熱と湿気をシャットアウトし
結露対策もシンプルに

断熱材は、熱を遮断し、湿気に強い素材を選びましょう。ただしその際、忘れてはならない最も重要なポイントは壁の中の結露対策です。シンプルな施工で結露が防げる断熱材を選べば将来にわたって安心です。

岡山では、G1〜G2相当で冬暖かく夏涼しい家に

高気密高断熱性能については、「Uᴀ値」「C値」の他に、「HEAT20(ヒートトゥエンティ)」「G1」「G2」や「ZEH(ゼッチ)」「BELS(ベルス)」など、色々な指標で表現されるため、家づくりを始めたばかりの人には非常に分かりにくくなっている現状があります。Uᴀ値とC値は必ずセットが考える必要がありますが、Uᴀ値を軸にまとめると岡山エリアでは次の通りに表すことができます。

※HEAT20(ヒートトゥエンティ)
建築関係の組織や企業、大学教授や専門家で構成された団体。日本を8つの地域に分けて、必要な家の断熱性能を数
値化して評価。地域性が考慮され、同じUᴀ値でもグレードが異なる。
例:Uᴀ値0.46の住宅 → 5地域ではG1、6地域(岡山含む)ではG2(断熱等級6)

断熱性能:Uᴀ値
目指す数値0.46~0.56程度
※HEAT20 G1~G2

中国地方では、HEAT20のG1~G2を目指せば十分に冬暖かくて夏涼しい家を作ることができます。
そして、これ以上Uᴀ値を良くする必要はありません。例えば、G3まで性能を高めたとしても、百万単位の追加費用に見合うだけの電気代削減効果は無く、費用対効果が非常に悪くなってしまいます。

<断熱性能のグレードアップ費用と電気代削減効果のホント>

断熱グレードUPの費用対効果を40年間のライフサイクルコストで見る

※G3へのグレードUP費用は、電気代削減効果では賄えない

地球温暖化の影響も踏まえると、G3に断熱性能を高めるよりも、メンテナンスフリーの外壁や屋根に費用を回した方が、将来的な大規模修繕を回避して百万単位でメンテナンス費用を削減することができます。

HEAT20Uᴀ値G1からの
グレードアップ費用
年間の電気代G1との
電気代の差額
(年額)
G10.56253,320円
G20.46約50万円244,920円-8,400円
G30.26約320万円230,680円-22,640円
※HETA20 G2・G3へのグレードUP費用と年間の電気代の関係

※モデルケース:岡山県南部(6地域)、約35坪、オール電化住宅、太陽光発電無し
※一般財団法人住宅・建築 SDGs 推進センター提供「住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム」にてシミュレーション(https://house.lowenergy.jp/)

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チェックポイント!

①Uᴀ値(断熱性能)とC値(気密性能)のどちらもチェックしましょう。

冬は暖かく夏は涼しい家をつくるには、Uᴀ値だけでは判断せず、必ずC値も確認してください。「C値が1以上」「全棟気密測定をしていない」場合は、いくら断熱性能(Uᴀ値)のスコアが良くても冬に寒くて夏に暑い普通の家になってしまいます。

②床の断熱工法(床断熱・基礎断熱)をたしかめましょう。

スリッパを脱いで床の温度を足裏で実際に体感してみましょう。「ヒヤッ」と感じたら要注意です。特に2階の床、日陰部分、タイル部分、キッチン、玄関などがわかりやすいです。

③屋根・天井の断熱工法は、屋根断熱ですか?天井断熱ですか?

屋根断熱であれば、広々とした空間を屋根裏部屋としてそっくり使うことができます。

④床・屋根・壁の断熱材には何を使っていますか?

湿気を吸収しやすいグラスウールなどの繊維系断熱材は、壁の中の結露対策を必ず聞きましょう。

⑤ 基礎外断熱の場合、シロアリ対策とシロアリ被害に対して対策はとられていますか?

万が一の被害に備えた補償制度や床下に散布する防蟻剤を確認しましょう。体に悪いものであれば避けなければいけません。発生しやすい環境になっていないか、床下換気がついているかも確認しましょう。

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換気・空調

毎日24時間使用する「換気」「空調」は
掃除・交換のメンテナンス性が最も重要! 

メンテナンスの注意点将来
自分で掃除が簡単にできる仕組みであるか?清潔な空気を簡単に維持できない
交換時やメンテナンスに大きな費用が必要とならない装置であるか?金額が大きいと後で困る

高気密高断熱住宅では、換気は毎日24時間フルで、空調も長時間使用し続けます。よって「換気」と「空調」で最も注意すべき点は、「清掃」や「交換」などのメンテナンス性です。なぜならば、自分で簡単に掃除ができない場合は、将来的に「空気が汚れてしまう」リスクがあるためです。また、高額な機器を使用している場合は、たとえ毎月の電気代を削減できたとしても、結局それ以上の費用が発生してしまうため、事前によく確認する必要があります。

換気と空調設備、
高気密高断熱住宅で
こだわるべきポイントは?

「掃除が自分でできる」。
「故障時の交換費用が安い」ことが重要なポイントです。

おさえておきたい知識

換気装置の種類

換気システムは3種類あり、一般住宅の多くは給・排気の両方を装置で行う「第1種」、排気のみ装置で行う「第3種」を使用しています。

空調設備

市販のエアコン1台でも大丈夫な高性能住宅を目指しましょう。ただし、エアコンの故障などを想定し最低2台設置しておくと安心です。

後悔しないポイント:ここを目指しましょう!

換気設備
ダクトレス第3種がおすすめ

ダクトを使用しないダクトレス第3種換気システムは、すべて自分で掃除が可能。清潔な空気を将来にわたって容易に維持することができます。装置もシンプル。非常に安価ですので故障時の出費も最小に抑えられます。

空調設備
市販のエアコンを利用した
全館空調がおすすめ

一般的なルームエアコンなら将来的にも安心です。ただし、ダクトや床下空間に気流を通す仕組みの場合は、ダクト内や床下掃除を自分でできるかの確認が必須です。簡単に掃除ができないと清潔な空気が維持できません。

空調と換気システムの比較表

換気
ダクトレス
第3種換気
ダクト式
第3種換気
ダクト式
熱交換型第1種
ダクトレス
熱交換型第1種
初期コスト
ダクトの有無換気ダクトのみ給気ダクト
排気ダクト
取替費用
約10年/回
メンテナンス費
約5年/回
床下のホコリ×
床下空間を直に空気が通る場合、埃を撒き散らす可能性あり
空調
屋根裏エアコンセントラル式
全館空調
床下エアコン部屋ごとの
エアコン
市販エアコン×
初期費用×
電気代削減×
自分で掃除××
交換費用×
メーカー保証×
取付業者×
指定業者
×
指定業者
冷房利用×
基本的に使えない
小屋裏空間の活用
小屋裏が使えない
施工もあり
×××
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チェックポイント!

①-1換気・空調設備にダクトが使われていませんか?

ダクトが使われていれば、掃除ができるかを確認しましょう。家中にダクトが張り巡らされている場合、掃除ができないと家中の空気が汚れてしまう可能性があります。

①-2ダクトの掃除の方法を確認しましょう。

ダクトを自分で掃除できない場合、掃除が必要となるタイミングや業者名、目安料金を教えてもらいましょう。「ダクトは汚れません」という会社は信用できないと考えるべきです。

②換気・空調設備の、メンテナンス費用や故障時の交換費用はどれくらい?

大型装置を使用している場合、故障時の交換費用が高額になりがちです。特に大型の全館空調は、交換費用だけでなくメンテナンスのタイミングや費用を調べておきましょう。

③海外製品の使用有無は? 特に10万円以上する大型装置は要注意!

海外製品を使用している場合、故障や交換など将来的に困る可能性があります。

④換気・空調設備は、気流が直に
「床下空間」を通りますか?

気流が直に床下を通る場合、「床下の掃除方法」を必ず確認しましょう。掃除ができないと、溜まったほこりを家中にまき散らすことになりかねません。

⑤床下を利用した全館空調の場合、次の3つをチェックしましょう!
床下空間の掃除方法は?
シロアリ対策は?シロアリ保証は?

基礎断熱に床下エアコンを組み合わせた場合、ほこりの問題に加えてシロアリが住みやすい環境を作ってしまう場合があります。またエアコンメーカーの保証の有無の事前確認が必要です。

※床下に張り巡らされ換気たダクト
※天井裏に張り巡らされた換気ダクト
※全館空調のダクト清掃の様子(写真・資料:渋谷ダクトサービス)
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基礎・構造

南海トラフ巨大地震に備えて
震度6強でもビクともしない基礎・構造を目指す

2022年1月、政府の地震調査委員会によると南海トラフ巨大地震は40年以内に90%の確率で発生すると発表されました。岡山県での最大震度は震度6強、想定死者数は1000人以上1万人未満と予測されています。余震を含めると震度5~6クラスの強い地震が何度も発生することが予想されるため、震度6強でも軽微な損傷で済む家づくりを目指すことで、命を守ると同時に修繕費用を最小限に抑えることができます。

南海トラフ巨大地震 岡山県の被害予測
最大震度震度6強
想定死者数1000人以上1万人未満
※岡山県危機管理課予測

耐震等級を高めるだけで
地震に強い丈夫な家を
作れますか?

耐震等級だけでなくしっかりとした構造計算で
家の強度をたしかなものにしましょう。

おさえておきたい知識

基礎・構造に
こだわる

人の命を地震や台風から守るためには、堅牢でありながら柔軟性も併せ持つ構造とそれを支える頑強な基礎が必要です。巨大地震でも倒れることなく住み続けられる家で、大切なご家族の命を守りましょう。

後悔しないポイント:ここを目指しましょう!

基礎
ベタ基礎

建物の長期の安定を支える基礎には、ひずみや振動にも強い、高い強度が必要です。基礎の高さ、厚み、鉄筋の太さや配置間隔、構造を支える面積の大きさ(布基礎部分の総延長)などで判断することができます。

構造
地震と火災に強い
2×4・2×6

木造枠組壁工法のツーバイフォー・ツーバイシックスは、外から加わる力を天井・壁・床全体の「面」で受け止める合理的な構造。地震に強く、防火性や断熱性に優れているのが特徴です。火災保険料も安くなります。

耐震等級
木造軸組工法:3と同等以上の
木造枠組壁工法:2

木造枠組壁工法(ツーバイフォー・ツーバイシックス)は、一般的な木造軸組工法の1.25倍程度の強度があることから、木造軸組工法の耐震等級3と木造枠組壁工法の耐震等級2は、同等の耐震強度となります。

構造計算の有無
構造計算している会社を選ぶ

長く安心して暮らすためには、簡易な計算による耐震等級だけでなく、確かな構造計算を行っているかを確認することが大切です。地震や災害に負けない本当に強い家かどうか、住宅の総合的な性能を知る手掛かりになります。

チェックポイント!

①基礎の工法は、ベタ基礎ですか?布基礎ですか?

ベタ基礎の方が、布基礎に比べて地震に強く、湿気やシロアリ被害を防ぐ効果も高いとされています。

②構造の工法は木造軸組ですか?ツーバイフォー・ツーバイシックスですか?

構造見学会があれば参加してみましょう。完成見学会では、2階の床を踏みしめながら沈み込むような感覚が無いか確認してみましょう。

③基礎や構造に、会社独自の補強の有無はありますか?

同じ工法でも、会社独自の仕様、強化内容によって地震や火災に対する強さが違うことがあります。

④耐震等級は?構造計算はされていますか?

算出方法も聞いてみましょう。よく耳にする壁量計算という簡易な手法は、構造計算ではありません。

⑤耐震実験の実績は?実験結果もたしかめましょう。

地震への備えは、最も重要な性能です。南海トラフ巨大地震にも負けない基礎・構造の強さを追求しましょう。

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屋根・外壁

大規模修繕を回避してライフサイクルコストを抑える

日本人の平均寿命と、注文住宅を購入する人の平均年齢から考えると、購入後約50年はその住宅に住むことになります。修繕費は、みなさんが想像する以上に大きな費用が発生しますが、新築時に対策をしっかりしておけば、その費用を大きく抑えることができます。

家を建てたあとの修繕費が心配。
どうすれば抑えられる?

修繕費を抑えるには、家を建てる最初が肝心。
少なくとも40年先を見越した計画を!

おさえておきたい知識

大規模修繕とは?

高気密高断熱住宅は、電気代の削減だけが注目されがちですが、家には屋根や外壁、キッチンなど、百万円単位の大規模修繕が必要になる箇所がいくつもあります。いつどこに手をかけるべきかを事前に把握して準備をしておきましょう。建材は、最低40年先を見越して選ぶことがおすすめです。初期費用が少々高くついても、結果的にトータルコストの削減になります。

後悔しないポイント:ここを目指しましょう!

屋根
瓦やステンレス屋根は
50年間メンテナンスフリー

屋根は長期間、日射による紫外線、熱、風雨などの自然にさらされ続けます。陶器瓦(セラミック瓦)やステンレス屋根であれば50年間メンテナンスフリーです。

外壁
50年手間なし乾式レンガ外壁、セラミック製外壁

外壁は風雨、太陽光等から家の内部や建物の構造体を守る鎧のような存在です。乾式レンガ外壁やセラミック製外壁であれば50年間メンテナンスフリーです。

バルコニー
室内干しやガス衣類乾燥機もOK

高気密高断熱住宅は、室内干し良く乾くためバルコニーを作らないという選択肢もあります。ガス衣類乾燥機もライフサイクルコストで比較すると割安になります。

キッチン
躯体がホーロー製、
ステンレス製を選ぶ

毎日使うキッチンは、デザインだけでなく骨格の頑丈さや手入れのしやすさ、化学物質の放散、表面材の耐久性などを含めた総合力で選ぶことが大切です。

住まいのメンテナンススケジュール

35坪の家
(4LDK)
①初期費用
(本体+施工)
およそのメンテナンス内容②40年間の
メンテナンス
費用総額
①+②ライフ
サイクル
コスト
屋根スレート瓦120万表面防水塗装(約70万/15年毎)
貼替(約150万/30年毎)
220万340万
ガルバリウム屋根150万表面防水塗装(約70万/15年毎)、貼替(約180万/30年毎)250万400万
ステンレス瓦170万0万170万
陶器瓦150万0万150万
外壁モルタル外壁200万表面防水塗装(約80万/15年毎)
貼替(約300万/30年毎)
380万580万
ガルバリウム外壁250万表面防水塗装(約80万/15年毎)
貼替(約350万/30年毎)
510万760万
タイル仕上げ300万補修(約50万/20年毎)貼替(約400万/40年毎)
※タイルは劣化しないが、ベースのサイディングの変形等からの貼替を想定
500万800万
窯業系サイディング(高耐久)200万防水塗装/コーキング(約150万/15年毎)、貼替(約300万/30年毎)
※当社採用の高耐久サイディングではなく一般的な低コストのものを想定
450万650万
ALC(高耐久)250万防水塗装/コーキング(約180万/30年毎)180万430万
乾式レンガ外壁500万補修予備費(約50万/30年毎)50万550万
セラミック製外壁(ツィーゲルⅠ・Ⅱ500万補修予備費(約50万/30年毎)50万550万
バルコニー屋外バルコニー防水パン:部品交換/シーリング(約15万/15年毎)、防水層:防水塗装(約20万70万70万
空調各部屋市販エアコン50万ルームエアコン4台本体交換(50万/10年)200万250万
大型全館空調100万サーキュレーター、デジカント、設備メンテナンス等(80万/20年毎)、ダクト清220万320万
換気ダクトレス第1種熱交換72万(6台)フィルター交換(15000円/3年)、本体交換20万/20年59.5万131.5万
第1種熱交換100万熱交換素子(約2万/5年)、フィルター交換(5000円/年)、本体交換50万/20年156万256万
ダクト式第3種50万フィルター交換(5000円/年)、本体交換20万/20年、ダクト掃除5万/10年80万130万
ダクトレス第3種12万(6台)フィルター交換(5000円/年)、本体交換10万/2040万52万

屋根のライフサイクルコスト(40年総額)

外壁のライフサイクルコスト(40年総額)

※セラミック製外壁(コーキング無し)、乾式レンガ外壁は生涯メンテナンスフリー

空調のライフサイクルコスト(40年総額)

換気のライフサイクルコスト(40年総額)

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チェックポイント!

①屋根材には何を使っていますか?メンテナンスのタイミング・内容・費用は?
例:表面塗装、増張/葺替など

屋根は最も過酷な環境。なるべくメンテナンスの必要がない素材を選びましょう。

②壁材には何を使っていますか?メンテナンスのタイミング・内容・費用は?
例:表面塗装、タイル洗浄、コーキング、増張/葺替

生涯メンテナンスの必要がない、100年の耐久性を誇る外壁材も存在します。

③バルコニーがある場合、メンテナンスのタイミング・内容・費用は?
例:部品交換/シーリング、増張/貼替/重ね塗り、本体交換/防水

バルコニーも意外と補修費用がかかる設備です。将来に備えて慎重に検討しましょう。

④標準仕様のキッチンの躯体の建材には何を使っていますか?

躯体がホーローやステンレス製の場合、30年以上使うことも可能です。

⑤10年後以降の長期保証の内容と条件、費用は?特に定期的な有償メンテナンスが必須の場合は要確認!

定期的な有償メンテナンスが条件の場合、修繕のタイミングや費用を自分でコントロールできないため、割高な契約になりがちです。「長期保証」という言葉に惑わされてはいけません。

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健康

生涯健康で過ごすために「シックハウス対策」と「暖かさによる健康」にこだわる! 

シックハウス症状
要因喉・呼吸器皮膚精神神経
アレルギー既往
化学物質
女性
高湿度環境
ハウスダスト

出典:科学的エビデンスに基づく新シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル改訂新版(厚生労働省)

大気汚染、自動車排気ガス、水質汚染物質、食生活の欧米化、住環境の密閉化、花粉など、国内におけるアレルギー疾患患者は年々増えており、今や国民の二人に一人はアレルギー患者と言われています。アレルギー患者は高い確率でシックハウスを発症してしまう傾向にあるため、最早シックハウス対策は他人事ではありません。

新築のツンとくる臭い、
体に悪いって本当?
家族の健康を守るには?

空気を汚さない壁・床・接着剤と、
換気・空調を選びましょう。

おさえておきたい知識

生涯健康に過ごすための後悔しない家づくり
の秘訣

シックハウス症候群は、床や壁の素材や接着剤から排出される化学物質が、室内の空気を汚染することで発症します。室内の空気は、生涯で最も多く摂取するもの。ご家族の健康に大きな影響をおよぼします。

後悔しないポイント:ここを目指しましょう!

床・壁・接着剤
床は無垢材、壁紙は紙・布製

床材には無垢材、壁紙には布や紙を使うことで、シックハウス症候群の原因となる化学物質の放散量を極力抑えることができます。石油化学系の接着剤などによる、新築のあのツンと鼻をつく臭いも殆どありません。

清潔な空気
空気が汚れない換気や空調設備

ハウスダストもシックハウス症候群の要因の一つです。ダクト式や床下空間に気流を通す換気・空調設備の場合、自分で掃除をすることがむずかしいため、ダニの餌となるほこりやカビが発生する原因になることもあります。

暖かさと健康
ヒートショック予防と
アレルギー対策

高気密高断熱住宅は健康的な暮らしに欠かせません。家の中の温度差が少なく、ヒートショックを予防できます。室内干しも乾きやすく、洗濯物に花粉やPM2.5の付着を防ぐこともできアレルギー対策にも有効です。※UA値:0.56〜0.46(中国地方南部でG1〜G2相当)、C 値:0.5以下

チェックポイント!

①床・壁の素材や接着剤には何を使っていますか?

アレルギー疾患がある場合、シックハウス症候群を発症する可能性があるため注意が必要です。

②見学会はご家族全員で参加しましょう。特にアレルギー体質の方ほど参加することをおすすめします。

気分が悪くなった、目がチカチカする、鼻水が止まらなくなった等の症状がでないか、現地で確認してみるのが一番です。

③換気システムや空調設備にダクトを使っていませんか?

ダクトを使っていても掃除が簡単にできれば問題はありません。

④ UA値とC値を調べて高気密高断熱であるかを確認しましょう。

暖かさによる健康的な暮らしの享受と室内干しの乾きやすさは、高気密高断熱でないと得られないものです。

⑤室内空気に関係ない構造部分の接着剤や外壁下地の強度が落ちていませんか?

素材にこだわり過ぎて構造部分の強度がおろそかにならないように注意しましょう。

⑥ツンとくる新築の臭い(接着剤やビニール)はしませんか?

木の香りはOK。気分が悪くなったり頭痛がしたりする場合は要注意です。

以上の5つの「後悔しない家づくりポイント」は後から変えることのできない「家の中身」の話が中心となっています。
当社では、「家の中身」さえしっかりしておけば「一生快適で、手がかからない家づくり」、つまり「後悔しない家づくり」を実現できると考えています。そして、後はデザインも間取りも全て自由なので、思う存分家づくりを楽しんでいただくことが出来ます。皆さんの「一生に一度の家づくり」が素晴らしいものになるように切にお祈りしております。

  • 岡山ではG1〜G2相当で冬暖かく夏涼しい家に(G3は費用対効果が悪い)
  • 断熱と気密はセット、Uᴀ値だけでは判断せず必ずC値も確認(0.5以下)
  • 床断熱は床の表面が室温とほぼ同じで暖かく、タイル床でもヒヤッとしない
  • 屋根断熱であれば、広々とした空間を屋根裏部屋としてそっくり使うことができる
  • 断熱材は熱と湿気に強い素材で内部結露対策が重要
  • 換気・空調システムで最も重要なのは日常の掃除と故障時の取替費用
  • ダクトの有無を確認し、使われている場合は清掃業者と費用を要確認
  • 気流が床下を直に通る換気・空調の場合は、床下を掃除できなければホコリに困る
  • 耐震等級だけでなくしっかりとした構造計算で家の強度をたしかなものに
  • ベタ基礎は布基礎に比べて地震に強く、湿気やシロアリ被害を防ぐ効果も高い
  • 屋根・外壁は素材によっては数百万単位の修繕費用が必要になる
  • 最低40年先を見越した計画で、初期+メンテナンスのトータル費用で考える
  • 10年後以降、有償の定期メンテナンスを条件とした長期契約には要注意
  • 室内の空気を汚さない壁・床・接着剤と、換気・空調を選ぶ
  • 完成見学会やモデルルームには家族全員で参加して体調を確認する
  • 高気密高断熱が健康には最も重要(ヒートショック予防・ハウスダスト/花粉対策)