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日本の高度経済成長期から現在まで建築された住宅において、その質感の乏しさ、脆弱さ
そして年を経るごとに古びてしまう街の景観。
これらは建物の外壁材に良質なものが無いことが大きな原因の一つです。
今までの外壁材より建物を守る全ての機能で優れた新たな外壁材。
建物に美しくそして重厚な質感を与える新たな外壁材。
歳月を経て味わい深くなる新たな外壁材。
これらの性能を満たす外壁材を創れば、日本の街並みを美しく出来ると思い開発を始めました。
そして、素材として選んだのは陶器です。
形状を設計し、様々な業種の技術者の力を借りて創り出したのが陶性外壁「ツィーゲル」です。
1130℃を超える炎で焼成されたセラミックの外壁材
陶性外壁をなんで開発したか。 日本の建物、特に戦後の建物を見たときに、海外の古い建物の町並みに比べて見劣りするというか、 あんまりきれいじゃないんですよね。それはなぜかというと、戦後建物が燃えないようにするために、 モルタルを塗ってその上に塗装をかけるっていう工法にほとんどの建物が変わってしまったんですけども、 その塗装自体がですね、石油化学系の素材であるために、10年に1度ぐらい防水性能を保持するために塗り替えるとか、 色合いがやっぱり落ちてきてしまいますのできたなくなってしまいますので塗り替えるっていうのは必要になってくるわけですね。 それでもやっぱりきれいな町並みにはならない。 それと、性能的にもあんまり優れてないんですよね。 それを見たときに、なんとかメンテナンスをしなくてよく、きれいであって、 年数がたっても経年変化による味わいの出てくるような素材はないかなということで、外壁材を探すことをはじめました。
世界中のいろんな外壁材を探してそのまま使えるものもないかなっていうことで、調べました。 たとえばヨーロッパのレンガですね。レンガを建物の構造体の外側に積み上げていくっていうことも考えましたけど、 地震の問題とか施工の問題を考えたときに、これもちょっと日本ではすぐに使えないかなっていうことでですね、 もっと何か良いものはないかということで考えました。
その中でどうしても外部っていうのは風雨にさらされるし、太陽の光にもさらされて劣化してしまうので、 それに耐えうる素材としては、石油化学系のものでは無理だろうということで、 無機系の素材を考えていこうということで、方向性を決めていきました。 無機系の素材でも、金属っていう素材もあるんですけども、金属の場合色がですね、 その上に色をかけてしまえばその色自体が石油化学系のものになってしまいますので、 塗り替えが必要っていうことですよね。ですから金属っていうのは、考えの中から排除していきました。 その次に石とかいう素材もあったんですが、 どうしても加工とか施工の段階でコストがかかってしまいますので、これもやめました。
最後に残ったのがセラミック。焼き物だろうなっていうことになりました。 焼き物ということでタイルっていうのもあるんですけど、 今のタイルっていうのはベースの部分にサイディングの処理をして、 その上に引っ掛けるなり止め付けるなりっていう施工をしてしまうので、 表面のタイルが100年もっても、そのサイディング自体の寿命が30年ということでもろくなってしまって、 それではまったく意味がないですね。
その表面素材だけで防水もかねて100年もつ、 それ以上の年数家を守ってくれるっていう味わいのある素材として、何かほかにないかということで探したんです。 さっき言いましたように、焼き物、セラミックでやっぱり作っていこうということでですね、 じゃあセラミックを何でやろうか、その時に落ち着いたのが瓦なんですよね。 瓦の製造ラインでそのまま外壁をつくるということを考えました。 瓦をそのまま外壁にすると、うろこのような状態になって段差が付いてしまうので、 これを全くフラットな状態で作ることができないかっていうことで、 形状をどうゆう形状にしようかっていうことを考えまして、それで4年ほど前に、 この形ならいけるだろうということで、特許の申請をしまして、そこから焼き物、 瓦のメーカーと話をしてですね、製造というか開発に着手をしました。
で、着手をしたんですがなかなか形状が複雑なために歪みが非常に出てきてしまいまして、 数年間、その歪みをとるのに時間が必要となりました。 やっと今年になって、製品として出すことのできるものができるようになったっていうのが、最近の話ですね。 で、開発の段階で県の方の補助金もいただいてここまでやってきたということです。
陶製外壁の特徴は、1番が耐久性が良いっていうことですね。瓦が100年以上もってるのと同じように、 素材が一緒ですので100年200年ということも耐久性としては考えることができると思います。
それと、形状が複雑なんですけども、その複雑な形状のために外部からの水の侵入を確実に防ぐことができますので、 一次防水、それのみの防水で、下に防水シートがなくてもほぼ水というか雨から建物を守ることができます。 あと、焼き物ですから火災が起こったとしても外部から火を中に入れることは、まずありません。
釉薬で色を着色することができるので、たとえばその方の好みの色で着色することもできます。 それも着色自体が釉薬ですから、色自体の劣化も非常に少ない。それだけではなくて、 年数がたつとそれだけ味わいということも出てきますね。
「割れたときにどうなの?」と言われたんですが、実際に割って差し替えてみたんですけれど、 屋根瓦よりも簡単に補修がきくということが分りましたので。 デメリットがあるとすれば重量が重いので、建物の構造をやっぱり強いものにしていただきたい。 というところですね。
今現在、実際に6軒ほど建築をしました。
使ってみた感じとしては、質感がいままでのものとは全く別物ですね。 これがあと何年かたったときに色の変化が楽しみになるくらい、質感が非常に上質ですね。 建てられた方もその質感に関しては非常に満足していらっしゃいますし、 デザイナーの方なんかにも見ていただきましたけど、 「今までにない、タイルとは全く趣の違うものだな」というふうに評価していただいてます。
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