シックハウス症候群で原告勝利!
今日の日経新聞の記事ですが、 現在民事再生法適応の
「ダイア建設」のマンションで、化学物質化敏症の健康被害を
受けた入居者たちが、8700万円の損害賠償を訴えていた
裁判で原告側が勝利し、3600万円を認定されました。
従来、建材などが原因のシックハウス症候群が
裁判で認められ、ハウスメーカーやデベロッパーが
敗訴することはありませんでしたが、今回このような
判決が出たことによって、住宅・建設業界全体が
変わってくれることを期待します。
ただ、今回の例では 賠償責任のある販売元が
民事再生中のため、全額が補償されるわけではなく
せいぜい6%程度らしいのです。
また、一度化学物質過敏症を発症してしまうと
中々体調の改善は難しく、発症から9年経過した現在でも
化学物質にふれると症状が悪化すると言う現実があります。
化学物質と言うと、なんだか滅多にふれる機会がないように
感じる方も多いと思いますが、ヘアースプレーや化粧品
殺虫剤、芳香剤、家具、家電製品、ドライクリーニングされた服などなど・・・。
身の回りには、化学物質が溢れています。
これらにふれないように、現代的な生活を送ること自体が
不可能に近いといっても良いほど。
匂いがあったにもかかわらず、引渡し前に濃度測定や
そのリスクの説明をしなかったことが、敗訴の原因とみなされました。
これから、新築やリフォームをしようと言う皆さんは
今は全く大丈夫でも、悪い空間や環境にさらされることで
発症するかも知れないので、しっかり確認と身体で感じ
五感で感じ、疑問に思ったことは納得いくまで売り手に確認することです。
今回の判例は、今後様々な形で業界に影響を与えるのではないでしょうか。
エンドユーザーが本当に賢くなれば、業界も
変化してくれるでしょうし、いい加減な会社は淘汰されて
行くことでしょう。
今後の成り行きを見守って行きたいと思います。
記事の詳しい内容はコチラ↓
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1G0102G%2001102009&g=K1&d=20091001
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