白蟻被害の跡

2016/11/03
 

解体工事も進み、建物の3分の2程度が無くなりました。

 

竹木舞を組んで 土壁を塗って・・・

の壁面構造がよくわかります。

 

 

家族が集っていた 1階の居間。

床根太の上に 板が敷き詰められ 畳敷き。

床下に断熱材はなく、畳の断熱性能に頼っている方式です。

 

以外にも 床のフワフワ感は無く

最後までしっかりしていました。

ここで確認しても、床束(ゆかづか) や大引き、根太共に

大した劣化や腐りは見受けられません。

 

 

1階の水回りエリアと、鉄骨造の柱と階段。

あとは ごつい地中梁を組んだ 土間スラブを

残すのみです。

 

 

 

昭和60年(1985年)に シロアリ対策の防蟻処理を

行って以来手つかずの 防蟻防腐対策。

 

当時は 10年保障が付く 結構強烈な 薬剤を使用していました。

大阪の大学に通っていた為 久しぶりに帰宅すると

玄関を開けた瞬間 防蟻薬液の臭いが する状況が

約3年ほど続きました。

それ程 キツイ薬品だったと思います。

 

 

その後、ずーっと 放置したために

浴室周りの 土台は白蟻にやられまくりです。

 

 

写真中央に見える アンカーボルト(細!)の廻りに

かじった後のサトウキビ(若い方は分からないかあ・・・)のような

線維状と化した 土台。

 

ちょっとした地震で倒壊する事うけあいです。

 

あと少しで 建物の痕跡が無くなります。

寂しいような、ワクワクするような

複雑な施主の心境です。

 

 

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

*

CAPTCHA