内玄関の土間は冷却装置?
昨年、住宅を建築していただいたお客様より、
「思ったより住宅が暖かくない」という指摘を
いただき温度計を住宅の数部屋にしかけて
計測をしたのですが、なぜなのか解からず
当社の岡本君がお客様の家を何度か訪問させて
いただき、新たに温度を計測すると確かに
床付近の温度がエアコンの設定温度より
2~3℃低くなっていました。
エアコンの付近は設定温度とほぼ同じです。
こちらのお客様の住宅は、内玄関から直に
リビングが接続しており、内玄関とリビングの
間の扉は開放されていました。
結論は土間で冷却された空気が開放されている
扉からリビングへ侵入し、床に沿って流れ、
一階の床を冷やしていたため、足元の温度が
上昇せず暖かさを感じられなかったようです。
この後、リビングの扉を閉じていただくと、
格段に暖かくなったそうです。
当社の土間は、土間の下に30mmの高発泡
ポリスチレンを施工しているのですが、土間と
地中は断熱材を挟んで物理的につながっており、
「伝導」により熱を奪われるため、その熱損失量
は(断熱材を介していても)大きく、小さな面積
の土間であっても冷却装置のような効果が生じて
しまうことが解りました。
今後、土間からどの程度の熱が地盤面に流れて
いるのかを、熱流量計を設置して計測する予定
です。
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