家は「買うものではなく、つくるもの」。家を評価する土台が、コスミックは違っていた。
岡山市/T様
大手住宅会社の進め方に不安を・・・。
― 家を建てようとお考えになったきっかけは?
奥様:以前はコーポに住んでいたんですが、部屋も狭いし、いずれはと考えていたのですが、娘が小学校と息子が幼稚園に入るのが同じ年で、丁度いい時期かなと思い家を考えました。
―住宅会社選びや家づくりの勉強はどのようにされたのですか?
ご 主人様:家づくりの知識もなかったし、「これ」というこだわりがあったわけではなく、ひとまず近くの展示場でも見に行こうかというのがスタートでした。ま ず展示場の大手住宅会社と話しをして、家づくりの流れやお金がどれだけ掛かるかを聞きました。ある意味家づくりの「現実」を知りました。こんなに掛かるの かと。
そうすると、その大手さんから「建て売りのモデルハウスを見ませんか」となり、そこを見てお金の説明も聞き、これくらいなら実現できそうかなと。そこからですね、「現実的な家づくり」を考えだしたのが。
奥様:展示場では色々な会社の話を聞きたかったのですが、その大手さんが最初で、ズルズル話を聞くハメになって、それから「ここに当社の団地がありますから」とか、次々に話を進められたんです。
ご主人様:自分たちがまだ家づくりの知識もないままに、家のプランを進められ、次に会うアポを必ずとるし、あれよという間に図面も上がってきました。でもそのころ、やっぱり「家って一生もの」だし「こんなに簡単に建てていいのか」という不安を覚えてきたんです。
―図面が上がるまでどれくらいの期間だったんでしょうか?
ご主人様:2カ月弱くらいです。最初の展示場での話が5月末で7月には図面でした。土地の申請で時間が掛かるから「今契約してもらえば12月で入居できます」と、急かされました。
奥様:あの頃「ローン控除」が12月までに入居しないと適用にならないとかで、「今契約なら」と、ものすごい押されてました。私たちとしては、娘の幼稚園のこともあるので、3月に引っ越しをして4月から新生活というペースが良かったんです。
ご主人様:そのペースを先に伝えていたので、住宅会社としては前倒しして4月を12月にすればローン控除で160万返りますよと。それがピンポイントの押 しでした。そのローン控除のしくみも自分で調べたんですが、詳しい説明は住宅会社からはなかったんです。その会社に対して不信にもなるし、これは控除を気 にするより家づくりをちゃんと考えないとと思うようになっていました。
コスミックは「大手がしない話」をした。
―コスミック・ガーデンはどのように知られたのですか?
奥様:私の父が昔、住宅メーカーに勤めていて、藤井社長とも一緒に仕事をしていたんです。よく知っていたらしく「藤井君なら変な家は建てないから一回話を聞いてみたら」と紹介してくれたんです。それでコスミックさんの会社を訪ねました。
―第一印象はいかがでしたか?
ご主人様:正直まず事務所を見て、この会社、大丈夫か!?
奥様:大手の華やかさと違って、あれ~ここ?って(笑)。
―どんな話をされたのでしょうか?
ご主人様:「大手の会社 がしてくれない話」をいっぱい聞きました。大手の話は面白いわけですよ。キッチンがどう、間取りデザインがどうと。ところが藤井社長の話は、断熱は、基礎 はとなり、細かい材料のことから土の話まで出る。それが自分たちには全く面白くないんです(笑)。とにかく家に対する知識とか情熱のすごさは感じるんです が、始めは「何を言っているのか」分からず、家はやっぱり見た目とか広さじゃないのかと思ったんです。でも「それは違う」という話を聞き、家の性能のこと も知りました。
奥様:例のローン控除のことも、ローンの組み方の善し悪しなど「お金」の話も詳しく教えてもらいました。
ご主人様:それから性能や欠陥住宅のこともパソコンで調べたりするうちに、だんだんと自分の無知に嫌気がさしてきて、今までは勉強する術が分からなかったのが、コスミックなら「勉強できる」と思い、家づくりに対するモチベーションが上がっていきました。
奥様:コスミックは分からないことを聞くと、それ以上のことを教えてくれるので、すごく勉強になる感じです。
―その後、どのように進んだのでしょうか?
ご主人様:コスミックと平行して大手とも動いていたので、コスミックで聞いた話や知識を、大手でも聞いて比較しました。家を見比べる機会もあり、まず大手が庭瀬の方に建てる団地の家を見に行きました。
奥様:「2階から階段続きでロフト風スペース」という所で話を聞いた時、「夏は暑いので、階段の上にも下にもエアコンが必要です」と言われて、それは「め んどくさいな」でしたね。コスミックでは「エアコンは1台でいい」と聞いていましたから、これは全然違うなと思いました。
O様邸を見て「こんなところも違うのか」と。
ご主人様:それからコスミックさんで「実際に住まわれている家を見ませんか」ということで倉敷のOさんのお宅に行ったんです。
―印象はいかがでしたか?
ご主人様:もうOさんが、家をベタ誉めで。コスミックさんと結託してるのかと思うくらいに。でも話を聞くうちに「本当にいい家を建てた」という思いが伝わってきました。根底となる性能でも「床暖房はいらない」とかを実証として知りました。
奥様:玄関に素敵な棚があり、伺うと、建てている時に「ここに棚が欲しい」と言ったら大工さんが「ああ、いいですよ」ってすぐ付けてくれたそうで、そんな こともできるのかと思いました。また、ウチも採用したんですが、洗面台を脱衣所ではなく廊下に出してあったんです。娘さんに配慮した暮らしの工夫なんです が、勉強になりました。
それと、奥さんと娘さんはアトピーがひどかったらしく、コスミックの家に住んでずいぶん良くなったと伺い、そんなところも違うのかと驚きましたね。
ご主人様:Oさんいわく、住宅メーカーが「化学物質は含まれませんとか言っても、本当かどうかアトピーの人が家に入ればてき面に分かる」らしく、そういう 健康面のことも、自分たちにアレルギーがないので今まで行った家でも分からなかった。やっぱり使っているモノが違うんだなと思いました。
―比較対象はコスミックさんとその大手さんだけだったのですか?
ご主人様:他にも4社ほど有名メーカーを回りました。その頃には自分たちでもかなり性能のことなど勉強していたし「知識欲」がありまし たから、コスミック含め各社での情報を、また各社にぶつけて再確認する意味と、他のメーカー住宅のデザイン・間取りの良い所を見つけて吸収しようという意 味合いで動いていました。
大手は「売り手」、コスミックは「つくり手」だった。
―最終的にコスミックさんになった決め手は何ですか?
ご主人:性能も含め「家を評価する土台が違った」という事です。例の大手 の場合、ウチが決めかねていた時も、「じゃあ、いくら下げれば?」といった「お金の話」しか出てこなかった。家へのこだわりや性能で自社の家を評価して売 り込むのではなく、金額で家を売り込もうとする。つまり明らかに「家を売る」立場で、「家をつくる」という立場のコンセプトが見えてこなかったんです。コ スミックはあくまで「つくり手」として意見を言う。大手は「売り手」でした。自分たちも勉強するにつれ「家は買うものではなく、つくるもの」だと意識して きていたので、そこが全く違っていたんです。
奥様:最初はデザインやお金のことしか知らなかったんです。コスミックで紹介されたKG情報のセミナーに行って勉強したんですが、「結露」にしてもそれは 当り前だと思っていたんです。でもその悪影響や防げる事を知り、これは他にも「勉強しないと、いい家は建てれない」なと。そういう家づくりに気付かされる きっかけになったのがコスミックさんだったという事ですね。
ご主人様:性能にしても一つ一つの理由をきちっと知りましたし、また性能に対する説明もコスミックと大手とでは対照的でした。大手=安心というのは一気に崩れましたね。
―コスミックさんへ対して「ココが引っ掛かる」といった不安要素はなかったのでしょうか?
ご主人様:社長のファッション(笑)。ちょっと派手? 派手といえば何軒か見た中で外見や壁紙が派手? なお宅があり、ちょっとビックリしましたね。「ウチも派手になるの?」かと。
奥様:あと、事務所がなんとかならないか(笑)。
ご主人様:それはさておき、性能には一切不安は無かったですし、また自分自身も「家を知らずして建てた後で文句は言えない」と考えたんです。ある程度勉強 した上で、不安や分からない事をぶつけていって、それに応えてくれる会社じゃないとダメだと思いましたし、コスミックはその全てにダイレクトに応えてくれ ました。
図面は私が書きました。
―建築に当たっての具体的なご要望はどのような点でしたか?
ご主人様:いくら勉強したとしても建てる側としては素人なので、間取りにしてもまず「叩き台」を上げてもらい、そこに各社で吸収した知識を元に、ウチの奥さんが「動線」を考えていったんですよ。
奥様:洗面台、子ども部屋、主人の書斎など「こうしたい」というのが膨らんでいたので、コスミックの叩き台図面と大手の図面を参考にしながら、1階も2階も私が図面を書いたんです(!)。
ご主人様:もちろん強度など含めて最終的に調整してもらっていますが、こういうアプローチも大手ならできなかったと思います。
―建築中に印象に残っていることなどありますか?
ご主人様:家づくりに携わるいろんな業者、職人の方が、なにせ皆「いい住宅会社を見つけたなー」って言われるんです。色々な住宅会社を知っているプロの方 の声は説得力がありましたね。また、地盤改良や基礎から、よく現場を見に行っていたんですが、「いいとこに来たね、こんなの二度と見れないから写真を撮っ とかれ」とか皆フレンドリーでしたね。
奥様:私はほぼ毎日見に行ってたんですが、カギの番号も教えてもらい、いつでも見える状態でした。とにかく家づくりの過程が全てがオープン。楽しくて毎日写真を撮ってました。
真冬でもエアコンは20度。
―ご入居されて、住み心地はいかがですか?
奥様:快適です。冬に友達が来て、「エアコンは20度」って言うと皆驚きますね。昼 間一人の時は18度でもいいよって言うと「信じられん」って言ってます。真冬に2階で寝る前にエアコンを切って、朝、寒くて布団から出れないなんてことは 無いですし、どんなに寒い日でも、朝、1階で10度を切ったことはないですね。
ご主人様:ちょっと「トイレが寒い」と妹尾さんに言ったら、すぐサッシメーカーの人と来てくれて。換気扇を回すので、サッシのレールの部分から微妙に冷気が入っていたらしく、調整してもらいました。
真夏に来客があって、2階で「自分的には今日は暑いな」と感じていた日も「ここは涼しいよ」と言われて、もうこの環境にだいぶ慣れてきているんでしょうね。夏も快適ですが「高気密・高断熱」のメリットは、ウチの場合、真冬の方がより実感しますね。結露もないですし。
―最後に、これから家を建てる方にアドバイスを頂けますか。
ご主人様:住宅会社にまかせっきりではダメ。「知識なくして家を建てるな」です。それと建築前は、立体の模型を造って動線などを確認してみるとこが大事ですね。ドアの位置など平面図だけではイメージしにくい不都合が見つかります。
奥様:やはり勉強は大事ですね。デザインとか間取りとかに惑わされずに、まずは性能のことを知って欲しいと思います。「安くてデザインが良くて」で建てても、寒い暑いとか、後からメンテナンスにお金が多く掛かれば、結局何をしてるのか分からないですし。
ご主人様:一見「面白くないことろにキモがある」というのを実感しましたから、視覚に飛び込む部分はもちろん面白いんですが、その前に見えない部分を気にして欲しいと思います。
以前Oさんのお宅を見に言った時、Oさんが「Tさん、来年の今頃はコスミックで家を建ててますよ」って言われたんですが、その通りになりましたね。
「コスミックを知らなければ大手でそれなりの家を建て、こんなものだろうとそれなりに満足していたと思う。ただ、知ってしまったら深みにハマった。いい意味で。」と振り返るご夫妻は、勉強と比較検討、情報収集を重ね、ついには図面まで、自分たちで仕上げるまでになる。
その意識の変化、建築中の様子、現在の住み心地までを様々なエピソードと共に伺いました。家は「買うものではなく、つくるもの」をまさに実践されたT様。 「選ぶ楽しさ、つくる楽しさがあった」と言われる通り、インタビューの終始、とにかく楽しそうに話されるのが印象的でした。
(聞き手:コピーライター/岡本慶与)