値段は値段。

2017/10/08
気にされ難いモノですが、実は重要で

やはり、値段は値段だな。   と思うモノの一つに

クロス工事の下地処理に使う

クロスパテ」と呼ばれるものが有ります。

古いお宅のクロス張替などの時

既存の壁紙(大体ビニールクロス)を剥いで行くわけですが

やっすいパテを使っていた場合 クロスの裏側に塗布した

糊との相性や吸収が悪く 裏打ち紙がパテの有る箇所だけ

浮いてしまいます。

 

△クロス張替工事中

 

この浮きが無ければ、薄皮状態の裏打ち紙が有る状態で

新しく張るので クロスとしては若干の厚み増というか

強度が上がるし不陸(壁面のガタガタ)が調整されて見栄えも

良くなるのですが、それが期待できなくなります。

 

また、経年による浮き、剥がれの原因の一つにもなると言うこと

なので、コスミック・ガーデンの工事では

ヤヨイ科学 レベロン」と言う パテを使っています。

※特別に高級なわけではなく まともな一般品です。

 

 

殆どの場合、ハウスメーカーであれ工務店や設計事務所であれ

果てはゼネコンであっても、クロス業者さんに パテの銘柄指定はしないので

㎡(平方メートル)辺り〇〇円で。と言った感じで

工賃を支払うのが殆どです。

 

時には、信じられないくらいの低価格で

ムリクリ発注されることもあり、そんなときには

業者としては 何とか残る金額を確保するために

指定されないものは 徹底的にコストダウンして生き残ります。

 

パテの違いが作業中にすぐに問題発生することは少なく

監督や建築士ではまず判断付きませんし、知らないかもしれません。

 

クロス業者さんや職方達も

後々 自分が入って張替などの作業の可能性が無ければ

そんな製品をためらわず使うと思います。(基準を満たしてないとか

違法な製品では無いからです。)

 

 

住宅価格は 大きな金額ですが コストダウン(レベルダウン・

精度ダウンと言う意味で)する項目は

本当に山ほどあります。

 

しかし、メイドインジャパンと言う事に

限定したとしても、やはり値段は値段。

やすーくて良いモノは無いし、たっかい割には「?」なモノも

溢れています。

 

実際に作業する職人だから解る「違い」。

「副資材」と呼ばれる パテ、ボンド、シート類、粘着テープ、ビスや釘などなど

一つ一つは安いのですが、大量に使い しかも広範囲に影響する

資材は特に吟味が必要です。

 

 

そういったところも 聞いたときにしっかり

応える事の出来る 会社や担当者に

工事を依頼することをお勧めします。

 

 

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

*

CAPTCHA