南海トラフ巨大地震

2012/10/15
少し前になりますが、南海トラフ巨大地震の想定被害を内閣府が発表し、

新聞やニュースで話題になりました。(発表は8/29、新聞掲載は8/30)

 

その当日の朝、当社でも情報を取るため、内閣府の当該内容のホームページに

アクセスしましたが、大勢の方がアクセスしているようで、とても反応が悪く、

なかなかホームページが表示されず、資料が入手できませんでした。

当該ページはこちらです。現在は通常通り閲覧できます。ただ、こちらにある資料は

全国の想定被害を網羅的に記載しているものが多くで、岡山県の詳細な情報はありません。

 

ホームページが混雑していてあまり情報が取れないので、岡山県庁に電話して問い合わせたところ、

「岡山県でも情報を取りまとめております」ということでこちらのページに案内されました。

このページの、特に「浸水区域図:地震発生から3分後に堤防が破壊される場合(別図3) 」という

資料を見ると、かなりの範囲に津波による浸水が想定されている、とても深刻な内容です。

 

これについて、当時、このページの問合せ先の「危機管理課」に電話をして岡山県としての

対応を問い合わせました。

すると、「想定被害の大きい別図3の他にも、別図2のような被害の小さい想定もあり、

堤防が破壊される状況をどのように設定するかによって、そのあとの被害予想が全く異なってくる。

同ページのとりまとめ資料の最後にある通り、国の想定も参考にしつつ、県でも堤防の破壊について

別で想定を立て、防災計画の立て直しを、来年2月目標で行う予定。」との回答でした。

 

だらだらと書いて申し訳ありませんが、今回の南海トラフ巨大地震の発表は、内閣府が

国単位で想定したもので、それも考慮に入れつつ、各県が独自に被害想定と防災計画を

立てるということで、具体的な防災計画やハザードマップの更新は、半年待ちでした

ということです。

今回の報道の直後に、すぐ被害防災マップの書き直しや避難場所の変更があるのかと

思ったのですが、国と県との役割分担など、さまざま事情があるようです。

 

ただ、先程の「とりまとめ資料」だけでも、皆様、目を通されることをお奨めいたします。

冒頭に「最大クラスの地震・津波を推計したもので、発生頻度は極めて低い」としつつも、

具体的な数字として岡山市・倉敷市・玉野市等は震度6強の予想や津波も3~4m、

建物被害34000棟のうち、揺れによる全壊が18000棟等、死者の9割以上が

建物倒壊によるものと、無視できないような内容になっています。

 

私事ですが、以前千葉県に住んでいたころ、震度5弱の地震を体験したことがあります。

築30年超の鉄筋コンクリート3階建ての3階に居ましたが、相当な揺れで、揺れている

最中は何もすることができませんでした。

 

その頃は防災セットを揃えたり、テレビや大きな鏡が倒れないようにチェーンで固定したり

色々としていましたが、岡山に戻ってきてからは、正直、危機感が薄れていました。

 

さて、今回の南海トラフの騒ぎで、家の中を見直すと、家が地震に耐えたとしても、

中で下敷きになりそうなタンスや本棚、冷蔵庫などが見つかりましたので、休みの日に

ホームセンターへ。

買ったのはこれです。

そのままですが…

これが、南海トラフの報道の少しあとにホームセンターに行ったところ、品切れしているんです。

報道の影響かもしれませんが、岡山県でも危機感を持つ方が増えてきているのでしょう。

 

さて、本棚の上につけて、突っ張ります。

さて、これでどうなの?と思い、本棚の最上部をつかんで、ユッサユッサと揺らしてみました。

すると、かなり揺れるではありませんか。こんなので地震が来て大丈夫なのか?

 

と、色々考えて、かなり壁の方まで突っ張り棒をずらしてみました。

再度、ユッサユッサと。今度は大丈夫だと思いますが…

本音の所、ものすごい揺れが来ても絶対外れないのか?と言われると、不安が残ります。

 

インターネットで調べると、二本の突っ張り棒の上下に一枚の当て板がついているもの等、

色々工夫された商品があるようです。また、耐震マットを下に敷くとよりよいと思います。

我が家の中にも、まだ対策ができていないところが残っているので、ネット等でも

商品を物色してみたいと思います。

 

また、youtube 等の動画サイトで「震度7 体験」等と検索をすると、どの程度の揺れか

実際に見ることができますが、自宅でこのような揺れが来たときにどうなるか、

いつも座っている場所で周りを見渡しながら想像してみることも必要かと思います。

 

大きいテーマからいきなり小さい話になりましたが、本棚一つで大きな被害に

つながることもあります。身近なところから予防を心がけたいものです。

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