東京~新潟へ(1)

2018/12/03
最近とても忙しいような気がするのですが、

そんな中、4日間も使って東京~新潟へ

出張して参りました。

 

朝一番の機内から、珍しく快晴の

冠雪富士見えました。幸先が良いです。

 

そしていつも通り、ここに到着です。

いつも同じ角度からの写真ではつまらないので

今回は真下から撮影してみました。

 

私のブログで排水桝の次に沢山登場していると

思われる、東京ビックサイトです。

 

今回の目的は、毎年の建材の新商品チェックとしての

「ジャパンホームショー」と、

 

もう一つは、お向かいで開催されていた「HOSPEX」という

医療関係の展示会でした。

 

HOSPEXの方では、「ぐっすりEXPO~良質睡眠推進展~」

というサブタイトルもあり、居住空間によって睡眠の質を

確認する測定器などがあったりするかも・・・

との期待がありました。

 

どちらかというと運動を促進する器具や、リハビリで

使える器具、多機能なベッドなど、医療施設で使われる

設備の展示が殆どでしたが、お目当てのものに近い物として

睡眠時の脳波を測定するキットや、発汗量をゲージで

示す簡易なシールなどがありました。

 

どちらにしても自社で購入して使うというよりも、

以前の花粉症の実証実験のように大学の先生と共同研究

などで使うことになりそうです。

 

ちなみに展示する側も見る側も医療関係者ばかりなので、

お向かいの住宅建材関連ブースとは全く雰囲気が違うのが

何とも言えませんでした。

 

翌日は、これまたブログには登場回数の多い、東京大学です。

この正門の写真も何度目でしょう(笑)。

 

11月末だったので銀杏並木が奇麗でした。

 

今回は小規模なセミナーがあり、伺ったのですが・・・

会場は正面の安田講堂(入口に警備員2名)

・・・の隣の工学部2号館でした。

 

 

ドイツのフラウンホーファー建築物理研究所で

15年研究員をされている田中さんが来日されての

WUFIセミナーでした。(田中さんは写真に写っていません)

今回は業界では有名な東京大学工学部建築学科の前准教授

(測定器を沢山お借りして大変お世話になっています!!)

も前段でお話されていました。

いつも通り痒い所に手が届く、鋭い切り口。

 

最後は、パネルディスカッションのようになりましたが、

なぜかWUFIの内容というよりも、

「なぜドイツでは住宅の寿命が長いし、きちんと性能の基準が

設けられ、そのとおり高性能住宅だけが建てられているのに、

日本はいまだに断熱性能が義務化ができず(あれだけ言われていた

2020年義務化もほぼ延期が確定)、いつまでも低性能住宅が

建てられているのか」

という前先生からのモヤモヤはっきりさせたい質問が連発されて

いました。

 

田中さんのお話で印象的だったのは

「日本では小学校に入るとランドセルも新品、教科書も新品で

1年使ったら(かどうかも分からないけど)全部捨てて

2年になったらまた新品の教科書、と使い捨て文化だけど、

ドイツでは1冊の教科書を使い回して次の子、次の子と

10年くらい渡っていく。いろんな点でそんな文化の中で

生きているのに、家は30年でつぶしましょう、とはならない。」

というところです。

 

何度か会話が続いた後での前先生の分析は

「ドイツは個人の資産である住宅の在り方にまで踏み込んで

法律で義務化して守っている。日本はあくまで個人の資産に

モノ申すべきではないという文化ではないか。」

ということでした。

 

国の義務化の検討などにも加わっている前先生の目線なら

ではの印象かと思います。

 

確かに「寒い家を選ぶのも人権」と中央の人が言ったような

話も聞いたことがあります。施主側が理解して選択していれば

よいのですが、あらゆる住宅会社が猫も杓子も「暖かい、高性能」

と言いながら家が建てられて、ホントにそれでよいのかどうか・・・

 

この議論は当事者が居ないのでこれ以上深まることはなく、

モヤモヤが余計大きくなったような気がしながら東大を後にしました。

 

 

さて、この後、藤井社長と合流して新潟に向かうのですが、

長くなりましたのでまた後日レポートします。

 

 

 

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