家づくりブログ

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岡本の記事

2019-09-14

数年前からコスミックパウダーの実証実験などで公衆衛生に詳しい先生方とご縁を頂いておりますが、今回、電磁波に関する環境の測定や対策の実践をされている方のお話を聞きに、広島に行ってきました。

 

この手の分野は、事象が目に見えないこと、因果関係を証明しにくいこと、被害を自覚できる方が少数派であること、原因が産業側にある場合に認められにくいこと、商売先行で対策品などを販売されるケースがあるなどの背景から、なかなか慎重にならざるを得ないのですが、今回は信頼できる関係の方からのご紹介で、実践者にお伺いすることができました。

 

広島にある、住環境測定協会本部にてセミナーを受講しました。

 

WHOでは電磁波過敏症という症状があることは認められており、対策品はドイツのものが多いとのこと。

化学物質過敏症もそうでしたが、我が国は「怪しい」レベルのものはなかなか認められません。ドイツはこういったものは「怪しい」という時点で認められたり対策が進められたりといった対応が早く、住環境関連では温熱環境をはじめとしてよく見本にされています。

 

会長の原田さんは昔、単身(通訳さんを連れて)ドイツに渡り、電磁波対策関連のメーカー等で1ヶ月勉強して回ってきた方です。

「真面目にやってきたけど、なかなか商売にはなってないよね」と言いながら、若いころからの不動産業の利益をつぎ込んで、ドイツの様々な測定器を買って試したりしながら、独自にノウハウを貯めてきたそうです。

 

ネットで探すと、「電磁波測定器」一つとっても何千円から何十万、何百万というものもあります。どの国のどのメーカーのものが良いか、色々な機材を使用してみないと分かりません。

 

 

実際にいくつか使わせてもらいました。

 

人体の電圧を測定する機械を持ってアースを取ったシートの上に乗ったり、どこが電圧が強くなるかウロウロ。

 

結局、下のフロアーの天井に大きな照明器具がついているところが一番値が大きかったようです。

これは電気配線から来る電界(中学校で習った右ネジの法則)を測定していますが、他にも携帯やWIFIの電波を高周波の測定器で測ったり。測定器を見ながら電源を入れたり切ったりすると目に見えないものがたくさん飛んでいることが良く分かります。

 

で、これが身体に悪いのかどうかという議論になったとたん、利害関係者が色々おられたりして難しい状況になってくるのですが、とにかく電気的に数値の低い環境の方が快適、高い環境で調子が悪い、という方がおられる以上は、そういった環境を作る手段を知ることは有用と思います。

 

具体的な対策はざっくりとしか聞けませんでしたが、炭素を含んだペンキや電導性のあるシートで住空間を囲んでアースを取る手段が一般的のようです。

が、屋外からの電波を防ぐ以外に屋内の配線や電気器具自体が発生源になるため、配線・設備の種類や配置、間取り、住まい方までも影響しそうで、1軒の住宅にきちんと対策を施すのは設計・作業も含めて簡単ではなさそうです。

 

家の中は、極論、冷蔵庫を残してブレーカーを落とせば電磁波的には安眠できそうな気もしますが、空調、換気、照明、AV機器、電話機、スマホの充電、などなど、夜でも電源が落ちると都合が悪いものっていっぱいありますよね。いかに電気に頼っているものが多いのかと思ってしまいます。

 

自覚がある電磁波過敏症の方だけでなく、疑わしきは排除しておきたいという方にも、寝室だけは電磁波を少なく、などの方策もあり得ると思いますので、この分野はもう少し実践的に取り組んでいきたいと思います。

 

posted by 岡本 | コメントする | 2019-09-14 - 15:44
2019-08-21

当社も会員になっている「ホームビルダーズ研究会」という工務店の集まりがあります。

全国の工務店が定期的に集まり、勉強会や物件の視察を行って研鑽を深めています。

今月はその集会が岡山で開催されました。

当社の藤井は研究会の中で技術向上委員長という役割を担っているため、今回は技術色の強い勉強会となりました。

藤井から開催にあたってのご挨拶をさせて頂きます。

 

セミナー第1部では、屋根やバルコニーの換気部材などを製造している(株)ハウゼコの神戸社長様から、構造の腐食や金属部品の電蝕被害などの事例が発表されました。

世界中の建築基準や事故事例を調べ歩いている神戸社長の具体的なレポートは生々しく、目を見張るものがありました。

 

第2部では、十勝2×4協会の山口様に北海道は帯広からお越し頂き、講演をして頂きました。
(ちなみに沖縄からも2名の方がご参加いただきました)

冬はマイナス20℃を超え、地震も多い十勝地方で1974年から枠組壁工法(2×4)を取り入れてきた生き字引のような方でした。高気密高断熱性能と構造強度、高耐久性から徐々に2×4がシェア65%と軸組工法から取って代わりスタンダードになっていった経緯のご紹介は「要求の高い環境で、当然に良いものが選ばれていった」という正味の話と感じることが出来ました。

「自分の建てた家が地震で倒れて人が亡くなるなど考えられない。だから枠組壁工法にすべき」

「真冬は室内と外の気温差が50℃あり、2cmの隙間があるとすぐ結露する。施工する大工の覚悟が違う」

「2×4の地元の物件で実際に火事が起こった場合の被害の紹介」

など40名からの工務店の参加者を相手に、心に刺さる話が続きました。

私はこの方の話は昨年の2月に十勝2×4協会視察ツアーで聞いていますが、この話は本当に自分たちの選択が間違っていないと再確認できます。

 

1日目は座学で、2日目は現場視察です。

今回はコスミック・ガーデンの2物件を皆様に見て頂きました。

1棟目は当社事務所の隣のS様邸です。

 

住宅のプロでも、性能の高い住宅を本当に体感で知っているかどうかには差があります。参加工務店の中には高気密高断熱の住宅を建てられていない方もおられるので、10畳用エアコン2台で全館冷房している状況には驚かれていました。

またS様邸はドアや床材はホームビルダーズ研究会の事務局が製造・販売しているものでもあるので、実例としても参考にして頂けたと思います。

 

2棟目は今週末見学会を予定している倉敷市のH様邸です。

 

こちらは陶性外壁を施工しており、他では見られない質感なので、皆様興味津々のようでした。

 

また内部の壁紙やタイル、建具、設備関係も高級な素材が多く、非常に興味深く見学して頂けました。

「高性能だからといってデザインがおざなりになってはいけない。むしろデザインもレベルを上げていくべき」と藤井の説明。

「こんな壁紙を選んだら職人に怒られる」など、難しい素材を使い慣れていない工務店さんにとっていかに難しいかという声も聞こえてきました。

 

1日目は、耐久性・構造強度・気密断熱・換気などの基本性能を高く保つこと、
2日目にはその実例の体感と、そしてデザインも含めた空間の質の向上という、盛り沢山の充実した内容で2日間を終えることが出来ました。

 

志の高い工務店同士の良い家を作るための流れが今後も続けば嬉しく思います。
ご参加の皆様、お疲れさまでした!! ありがとうございました!!!

 

posted by 岡本 | コメントする | 2019-08-21 - 17:31
2018-03-13

先日、平成30年度のZEH説明会に行ってきました。

 

関西以西は大阪と福岡しかないので、

雨の中、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)

まで出張りました。

 

元々ゼロエネルギー住宅(消費エネルギーより

発電エネルギーの方が多い住宅)は国土交通省の

管轄でしたが、電化設備が多く関連するからか

数年前から経済産業省が加わっております。

 

来年度からはCO2削減の加速というお題目で??

環境省が加わり、三省合同説明会になっていました。

 

前から2番目に座りましたので誰も写っていませんが、

背後には数百人の参加者が座ってます。

 

三省合同と言いつつ、それぞれ予算も分担範囲も分れております。

 

説明自体も別々で、しっかり縦割り感が出ていました。

 

で、中身はどうだったかと言いますと、

ZEH+(ゼッチプラス)というものが新たに登場。

管轄は経産省ですが、これまでのZEHの条件に加え、

①さらに外皮性能アップ

②HEMSと電気設備との連携

③電気自動車への充電設備

のうち、2つを満たせばさらに補助金アップ、

という内容です。これが最も予算が確保されています。

(予算案600億円)

大手ハウスメーカーさんは②と③でガンガンに

補助金ゲットしそうですね・・・

 

またこれまでのノーマルZEH補助金も

残りますが、管轄が経産省から環境省に移り、

また開始後の年数がたっていることも

あってか、規模縮小となっているようです。

(それでも85億円)

 

ところで30年度のZEHが使えそうかと

いうところですが、補助金の条件として、

断熱性能はクリアしていますし、設備も

指定のものを使ばよいのですが、最近の

ZEHで問題なのは工期です。

 

補助金申請してOKをもらってからの着工に

なるのですが、ここ2年ほどのZEH補助金は

着工から完成して完了報告を出すまでに賞味

4ヵ月弱~4カ月半ほどしか期間が確保できません。

コスミックの住宅は着工から完成まで5ヵ月を

超えるので、まず無理です。

 

今回はどうかなと思い説明会に出たのですが、

いつも説明会であるはずの詳細説明がなく、

概要だけで終わってしまいました。

 

具体的なところは4,5月くらいにならないと

分からないようです。新たなものが沢山加わって

制度設計も大変なようですね。

 

というわけで、ご検討されたい場合は続報を

お待ちくださいませ。

 

※国交省さんのは、ちょっとご説明も実際の活用も

しづらいものなので、ここでは割愛させて頂きます。

 

 

posted by 岡本 | コメントする | 2018-03-13 - 00:00
2018-02-19

十勝レポート、この3回目で最後になります。

前回の現場見学の続きです。

 

十勝の現場見学では、おおむね敷地がゆったりとれ、

外観もオシャレな建物が多いという印象でした。

 

こちらも完成邸でしたが、床や手すり、室内ドアにも

パイン材を使っており、ファンタジーな感じです。

もちろん室温ほぼ均一で、20度程度でした。

(暖房は、ほとんど動いていませんでした)

 

こちらの床下は、あまり砂を入れず1m以上空間を残して

ハシゴで降りられるようになっていました。

11℃くらいなので、ワイン庫に使えるそうです。

点検口のフタも超断熱の雰囲気ですね⤴

こちらは調べて使えそうなら考えたいと思います。

 

断熱前の建物も見させて頂きました。

天井には高密度グラスウール400~500mm(!!)を

入れるので、構造とは別に断熱材受けの空間を造ります。

 

細かい構造の隙間までシートを回し、わずかな隙間の

発生も防ぎます。

 

移動中にも、マイクロバスの窓から色々見えます。

下の写真はわかりにくいのですが、左の奥に幅広の大きな

テントが見えると思います。

冬に基礎を施工する場合には、セメントが固まる前に

水分が凍結しないように、テントを張って、ジェット

ヒーターという大きな暖房で内部を暖めながら工事を

進めます。こういった追加のコストがまた大変です。

 

下の大きなテントはコンビニの基礎の現場だそうです。

 

最後の現場は、厳密にはツーバイではありませんが、

よく似た木造の大規模な工場の建築現場です。

 

内部も圧巻です。

枠組壁工法に似ていますが、道産材のパネルを用いた

補助金ももらっている建築とのこと。

今回案内して頂いた十勝2X4協会のメンバーの

材木やさんの新設工場だそうです。

 

と、目まぐるしいスケジュールで十勝の建物を沢山見て、

大急ぎで帯広空港に戻り、2日目の夜には岡山に戻りました。

 

24時間とちょっとの滞在でしたが、寒さと地震という

厳しい自然の中で、協力して住む人の命を護る建物を

建て続けている工務店集団「十勝2×4協会」の皆様の

取り組みに感動しました。

もう一点は、工務店向けの見学ツアーやセミナーでよくある、

効果の高いセールス法やフランチャイズ等の「儲ける話」

ではなく、自力でレベルの高い建物をどうやって建てるか、

という議論に終始していたのも、とても心地よく感じた

理由だと思います。

 

見学中も、町中のあちこちで高性能な住宅が建築されている

のを見かけ、嬉しく思いました。

これからも頑張って頂きたく、及ばずながら、十勝2×4協会の

皆様の発展を祈りたいと思います。

 

 

posted by 岡本 | コメントする | 2018-02-19 - 00:00
2018-02-15

北海道は十勝地方の住宅視察レポートの

続きをお送りいたします。

 

2日目は現場見学です。

半日とちょっとしか時間が無かったにも関わらず、

20~30分ずつで5現場も回ってもらいました。

十勝2×4協会の工務店さん4社の現場なので、

会社による違いも含めて見学できました。

 

内装・外装もほぼ完成状態のお宅。

積雪を避け、エアコン室外機が

壁の上の方に取り付けられています。

 

内部では、気密測定の実演がありました。

こちらは片引き窓が何か所かありましたが、

C値0.4の高気密でした。

 

ちなみに、十勝にもハウスメーカーや

いわゆるローコスト住宅のビルダーも

一部おられますが、気密性能に関しては

C値1以下程度であればできて当たり前で、

いちいち説明もしないレベルだそうです。

岡山でもそうなってほしい所ですね。

 

どんどん現場を回ります。

 

次の現場では高性能グラスウールに防湿シートを

施工している段階でした。

シートも中四国で使用されているものより分厚い

ものを使います。

 

天井や床の折り返し、テーピングもきれいです。

 

給排気の配管やコンセントボックスもバッチリです。

 

十勝2×4協会の一般的な仕様は、

構造が2×6で、

柱間に高性能グラスウール(24Kなど)140mm、

外側に付加断熱としてウレタンやフェノールのボードが

50mmほど施工されるそうです。

 

床は床断熱が多く、200~250mmの同じく

高性能グラスウールやロックウールが使われます。

と、丁度床下点検口がありましたので、覗いてみます。

 

グラスウールの受けは板材やネットが使われます。

また、北海道では浅い地面に基礎を造ると、その下の

地中の水分が凍り、建物を持ち上げる可能性があります。

 

そのため凍らない程度に深い所から基礎を造るのですが、

その深さ(凍結深度)が何と1m。

ということで地中1mの深さから、地上40cmまで

基礎を施工します。

そのため床下が上の写真のように深くなります。

 

外に出ると床断熱ですから基礎換気口がありますが、

プラスチックで蓋の開閉ができるものでした。

また床断熱ですが、基礎の外周にも断熱材が巻いてありました。

寒すぎて白蟻がいないので、断熱材を白蟻が喰って上がってくる

心配がない点はうらやましいですね・・・

 

このように床断熱とは言っても床下の温度が下がらないように

工夫されているのは、-20℃の外気が床下に入ってくること

を考えると当然かも知れません。

 

ちなみにこの「冬に床下換気口を閉じるとどうなるか」は、

当社でも、この冬に何軒か測定中です。

 

バスでの移動中にも、他社の建築現場がありましたが、

どこも高性能仕様ばかり。

 

性能の高そうな住宅ばかりで、嬉しくなります。

 

もうちょっとネタが残っておりますが

長くなりますので、また次回に続きます。

 

 

posted by 岡本 | コメントする | 2018-02-15 - 00:00
2018-02-06

前回の予告通り、北海道の十勝地方に

2×4の視察に行ってまりました。

 

そもそも初日の2月2日は、東京もかなりの

雪の予報で、岡山→羽田の便が飛ぶかどうかという

ところ。私の乗った飛行機の次の便は欠航という

ギリギリな移動で帯広空港に到着しました。

降りる前の機内のアナウンスで「現地気温はマイナス8度」

といきなりの未体験ゾーンです。

ですが、天気も良く、風もなく、「晴れたスキー場」

という雰囲気で、寒いのですが意外と大丈夫。

雪像もお出迎えしてくれました。

 

 

今回主催、先導して頂いたのは「カナダ林産業審議会(COFI)」

いう団体の方だったのですが、現地で主にご案内していただいたのは

現地の工務店集団「十勝2×4協会」の皆様でした。

 

早速車に乗せて頂き、帯広市内を移動しながら、

現地の住宅事情などをお伺いします。

 

以前の札幌でも思いましたが、北海道の住宅は屋根形状

や外壁の素材が本州と異なるので、ちょっと外国に来た

ような印象があります。

 

それにしても驚いたのは、十勝地方はツーバイフォーの

シェアが6割を超えており、そのうち8割は地元工務店

が建築しているとのこと。

 

この後のセミナーで聞くことになるのですが、1974年

ころ、合理化の目的でツーバイフォーを取り入れてみたら、

「何か家の中が暖かい」「地震にも強い」「建築も合理的」

ということで、その良さが徐々に広まっていったとのことです。

 

ここまで寒く、地震も多い十勝地方だからこそ、目に見えて

良さを理解され、評判が広まったということだそうです。

 

そしてもう一つ素晴らしいのは、地元工務店がツーバイフォーの

建築集団「十勝2×4協会」を造り、相互に技術情報を交換したり、

品質に関する検査を行い、厳しい目で成長しあってきたことです。

(構造の検査で何度かNGになると除名されることもあるとのこと。

皆さんとても仲が良さそうですが、馴れ合いの関係ではなさそうです。)

 

最初は窓や壁の中が結露したり、構造が痩せたりして、都度

トライアンドエラーで換気システムを検討したり、構造材を

替えたりと、一丸となって完成度を上げ、現在のような暖かく、

地震に強く、耐久性も高い2×4の建物が正当な評価を受ける

に至ったそうです。

 

それも、厳しい環境という共通の課題があったからこそ。

 

例えばもし壁の気密処理にミスがあると、冬に水蒸気が

壁の中に入り込み、そのまま凍り、1年目の春には、壁から

水が出て来るといった、すぐに施工品質の結果が出てしまう

過酷な環境ということです。

 

適当に建てることは許されない環境だからこそ、

一致団結し、レベルアップして来た。その結果、暖かく

長持ちする家を建てることができ、昔はヒートショックが

全国一だったそうですが、今では全国トップクラスに

ヒートショックの起こらない県(道)となったそうです。

 

厳しい環境が人を協力させ、品質を上げ、健康と命をしっかり

守れる家ばかりになった、素晴らしいことだと思います。

環境が十勝ほど厳しくない岡山でも、見習いたいですね。

 

 

さて、その協会の工務店さんたちが建築した

実際の建物も、たくさん案内して頂きました。

「土地は坪6~8万円くらいですかね」とさらっと

ウラヤマシイことを言われました。確かに広い土地に

大きな家が建っている現場が多いです。

 

外ではエアコンの室外機からツララが・・・

寒冷地仕様のヒートポンプのエアコンがどこの家にも

ついていました。

 

合わせて、このお宅はパネルヒーターがほぼ全室に。

パネルヒーター+エアコンの組合せはかなり多いとのこと。

確かに外気温マイナス20度の世界ですから・・・

 

でも家の中は24度と、ホントに暖かいです!!

こんな吹抜けがあっても、全く温度差がありません。

 

ご覧の通りです。

 

十勝2×4協会の皆さんは、厳しい環境での

経験が豊富なだけに、窓・断熱・気密・空調・換気、

何の質問をしても、経験を元にした中身のある

回答が帰ってきます。

 

こちらでは、ダクトレスの熱交換器を採用していました。

熱交換素子を外して説明。

その途端、後ろの穴からは冷たい空気が。

 

セミナーでは「主に3種換気が多いが、熱交換も使用する。

ただし使うエネルギーは3種換気より多くなるので注意。

また湿気を交換する全熱交換は、湿気と一緒に汚れたものも

折り返す可能性がありヨーロッパでは禁止されている国もある。

北海道で全熱交換をすると、熱交換素子が凍ります。」

とのこと。北海道でここまで選択的に言われる熱交換が

本州の岡山で必要なのかどうか…。

 

ちなみにこのダクトレスの顕熱交換は、70秒ごとに

給気と排気を繰り返すものです。

たまたまカバーが外れたままだったので・・・

ちょっとサーモカメラで撮影し続けてみました。

 

 

排気しているところ。部屋の暖かい空気を吸い出す間、

その熱によって、熱交換素子が暖められています。

 

おや、給気に切り替わったようです。外の冷たい空気を

取り込んでいるので、段々冷たい場所が増えてきています。

 

最も冷たい部分が多い状態。ファンの気流の関係からか、

真ん中は冷やされず、周辺部だけが冷たくなるようです。

これだけ冷やされるということは、外気が室内に入る際に

この熱交換素子の熱をもらっているということです。

外の空気はマイナス8度ですから、こうすることで、

確かにこの給気のそばにいる人の体感は変わるでしょうね。

この後は、また排気になり繰り返します。理屈では知って

いますが、こうやって可視化すると面白いですね。

 

さて、駆け足で物件を沢山回り、写真も山ほど撮影した

のですが、長くなりそうなのでまた次回に続きますと

いうことにさせていただきます・・・

 

 

posted by 岡本 | コメントする | 2018-02-06 - 00:00
2017-11-20

先週、東京出張に行って参りましたが

とても盛り沢山で密度も濃い出張に

なりました。

 

一番の目的は、2日目の東京大学の

「温熱環境測り隊」の発表会です。

夏・冬・夏で今回3回目になります。

 

以前からブログをお読みいただいている方は

覚えて頂いているかもしれませんが、全国の

高気密高断熱の工務店が、色々な物件の

温度・湿度等を測定して情報共有するのが

「温熱環境測り隊」です。

 

第1回は工学部建築学科の前准教授が温度、

ではなく音頭を取って全国から6社を集めて

情報共有しましたが、第2回からは前先生が

監修している温熱環境設計ソフトのメーカー

インテグラルさんが取りまとめをされ、

参加企業も20社以上になりました。

 

今回は弊社代表の藤井が来られず、今年OB施主から

社員になった若手ホープの内藤と二人で東京大学へ。

いつもは、東大の正門から入っていましたが、

今回は会場が変更になった関係で、初めて

赤門から入りました。

つい、おのぼりさんな写真を撮ってしまいます。

 

会では、まずインテグラルさんから協力依頼をされた

東北から四国までの20社28物件の測定結果の

集計結果の発表です。

前回は冬の結果、今回は夏の測定結果でした。

各社さん、様々な仕様で建てられています。

温度、湿度の分布も様々ですが、C値は

0.5以下が多く、皆さん高気密です。

それにしても基礎断熱の建物が多い。

 

次に、測り隊4社の発表ということで、

コスミックは2番目。

測定にご協力いただいたお施主様宅と、

藤井邸のデータを発表しました。

全国の住宅会社の社長さんが大勢聞いているので、

正直緊張しましたが、ナントカ伝えたいことは

お伝えすることができました。

 

測り隊の発表の後は、前先生からのお話です。

これが、いつも中身が濃いです。

温熱環境に関する最新の研究成果や、

規格、基準を決めているエライ人々に

直接聞いた話を教えて頂けたり、、、

 

「皆さんのミッションは、住む人があとで困らない

安心できる家をリーズナブルに提供すること」

「UA値は設計途中の数値の一つでしかない」

「温度、湿度も絶対にこれが快適という決まりは

ありません。住む人それぞれの正解のない話」

と、どうしても会社を維持するために、宣伝ネタを

探し商売に走りがちな業界に向けた、方向修正の

提言が続きます。

 

どの業界でも同じですが、商売の意識が強くなると、

消費者に対して専門的でそれらしい数値やエビデンスを

提示しまくり、それが絶対であるという世界に陥り、

またそこで学者などが登場して「この先生がこう

言っているから」という後光宣伝があふれたりします。

 

自分たちで検証をして答えを探すことなく、

教祖をまつりたてて、教祖の言うことを

「よりどころ」として商売をするのは、

信者側も悪いんです、という前先生。

 

前先生はあくまで全国の工務店をサポートする立場。

ゆるいつながりで、教祖も信者もなく、気軽に

情報共有できるという場にしたいということです。

 

誰かが作り上げたうまい宣伝文句を見つけて、

思考停止して商売に走るのではなく、自分たちで

考え続けて住宅をよりよくしていくという正解のない

歩みを続けてほしいというメッセージが込められて

いました。(と受け止めました。)

 

今回初めて懇親会もあり、全国からいらっしゃった

工務店の方々と楽しく過ごすことができました。

 

皆さん、「絶対湿度」「空気線図」「PMV」など

という言葉も普通に使っておられました。

今後こういった工務店がどんどん増えてくると思います。

それぞれの地域で地場の住宅を守る工務店が、

お互いレベルアップしあえればと思える1日でした。

 

懇親会の場では、前先生に以前お願いしていた

計測器をお借りしたので、この冬はまたある

テーマを設定して、建物の測定を行います。

来年の会で、その情報を共有できるのが

今から楽しみです。

 

 

posted by 岡本 | コメントする | 2017-11-20 - 00:00
2017-09-09

本日はTOTOさんにてセミナーです。

情報収集できるセミナーが近場だと嬉しい(笑)。

 

当社の営業担当の3名と一緒にオッサン4人で乗り込みます。

 

ところが、他社からの参加者は、いつもの作業着の

オジサン達ではなくコーディネーター風の女性ばかり。

 

始まるとすぐにわかりましたが、今回はとにかく

デザイン中心のお話でした。

ドイツの有名な水まわりの展示会(ISH)の

様子を、次から次へとスライドで紹介。

解説するのは、海外製品を主に輸入する

セラトレーディングという商社の方。

 

コスミックの見学会で聞かれるような

技術的な解説はほとんどなく、

反対に普段聞けないお話が聞けて

とても新鮮でした。

 

展示会のきれいなブースの写真がスライドで映る

たびに、さながら「美味しんぼ」を彷彿とさせる

ような気の利いた解説が入ります。

 

「このメーカーの展示は、シンプルな配色で

スッキリ感を演出しておりました」

 

「こちらはシックな雰囲気の中に無造作に

タオルを置き、やんちゃな大人感?(表現失念)

を醸し出しています」

 

「ホワイトを中心にすることで自然に溶け込む

リラックスできる空間を作り上げています」

 

「黒中心の中に赤の差し色を使い、暗くなり

すぎないバランスを持たせています」

 

「ベッド背面の壁にアールを持たせることで

こだわりの空間となっています」

 

「イエロー・オレンジなどのビタミンカラーを

織り交ぜ・・・」

 

「シックなタイルの上に板を張ることで

〇〇感(失念)を加え・・・」

 

「チョコレートをモチーフにした斬新な壁で・・・」

・・・

 

と、正確に覚えていない表現もありますが、

とにかくデザインや形状、色使いに対する

「誉め言葉」「解説」のバリエーションの

多彩さに驚きました。

 

正直なところ、「本質的な美しさを掘り下げた」

ようなものがあった、のかどうかは解説からは

分りませんでしたが、これがナントカデザインです、

と言ってしまえば、横への広がりは無限にあるの

ではと思わされました。

 

もちろん、何でもよいという意味ではなく、

それぞれの方向性でまとまった感じというか、

完成度は高いのだと思いますが・・・

 

選ぶ皆様の好みもあるので、それぞれの方向性を

追求して、どの方向も否定はしない、そっちの

方向で褒める、というのがデザイン(ビジネス)の

世界なのかもしれません。

 

現物もちょっとだけ展示がありました。

 

デザインも見ますが、我々オッサン4人からは

下部はコーキングするのか、建物の構造に

どうやって留めるのか、排水はどうなって

いるのかなど、いつもの質問も出ます。

 

また、陶器が薄いので割れないのか、ということに

関しては、サファイアを混ぜたセラミックになっており

30cm上から最も薄い所に鉄球を落としても割れません

でした、ということです。

 

デザインのウェイトが高いものは、その分

丈夫さやメンテナンス・水じまいなどの点では

劣る場合もあるので、色々と確認が必要です。

 

 

さて、こういったセミナーは、珍しい情報の

セミナーで集客して、商品説明も合わせて

聞いて帰ってください、というものが多いです。

 

今回はTOTOのネオレストの新型の説明が

ありました。

 

排水口の位置を見えないところに変更したり

掃除をしやすく凸凹をなくしたりなどの

地味ながら嬉しい改良が進んでいます。

 

またこちらにはありませんが、最近話題で

気になるのは、ネオレストNX です。

便器全体(蓋を除く)が一体型の陶器でできている

フラグシップ商品で、高価なため、話題性目的で

造られた感があったのですが、沢山の予約が入って

製造待ちの状態になっているとのこと。

 

広島のショールームにはあるそうなのですが・・・

またどこかの展示場で見てみたいですね。

 

長くなりましたが、TOTOレポートでした。

posted by 岡本 | コメントする | 2017-09-09 - 00:00
2017-04-17

ZEH(ぜっち)ネタが続いてしまいますが、

H29年度のZEH説明会に行ってきました。

 

岡山近辺ではいつも広島・高松で開催され、

以前は複数人で参加していましたが、

大体中身が分かってきたので、近年は

私一人でマリンライナーに乗って高松に

いきます。

 

雨の中高松駅から10分歩いて・・・

 

大きなビルで。

 

中は撮影・録音禁止ということで。

 

H28年度(と補正予算)までは一棟の補助金は

125万円でしたが、H29年度からは75万円に

下がります。

 

しかしこのZEH、なかなか悩ましいです。

 

・・・っと、色々と内情を書いていたのですが

あくまで住宅会社側の都合。お施主様の都合ではなく

面白くもないので、バッサリカットしました。

 

ここ2,3年で業界では本当によく聞くようになった

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・住宅)。

ご興味があれば、ご質問してみてくださいね。

 

 

 

posted by 岡本 | コメントする | 2017-04-17 - 00:00
2017-02-27

26日の日曜日、午前中の家創りなんでもゼミに

出た後、田淵邸の見学会も開催中にも関わらず、

一人だけ大阪のセミナーを聞きに行きました。

 

 

会場は、こちら。

アジア太平洋トレードセンターという大きな建物です。

 

ここで、以前岡山でも一度聞いたことのある奈良県立

医科大学の佐伯先生の研究内容の発表がありました。

また、建築業界ではすっかりおなじみになった、

慶應大学の伊香賀先生の発表もありました。

 

先生方の共通点は、室温の違いが人体に及ぼす影響を

多数の被験者に対して調査し、事実をデータとして

集めておられるところです。

 

住宅会社の宣伝ではないので、大げさな発表もなく、

事実の羅列ではありましたが、色々な切り口のデータが

発表されていました。

 

ほとんどの研究が暖かい室内と寒い室内に住む被験者

の比較でした。発表内容を簡単に書きます。

※実際には、被験者数、年齢、比較した部屋の温度、

滞在日数など様々な条件も提示された上の発表ですが

割愛させて頂きます。

 

ざっくりとは、部屋が暖かい方が、

・高血圧になりにくい ⇒ 脳卒中などのリスクが下がる

・血小板が少ない(寒いと多い ⇒ 血管が詰まりやすい)

・食塩の摂取量が少ない(寒いと増える。マウスでも同結果)

・要介護認定になる年齢が遅い

・要介護度の進行が遅い

・夜間頻尿になりにくい

・布団に入ってから寝るまでの時間が短い

・全脳神経線維の質が良い(脳ドックで調査)

などです。

 

昔から「冷えは万病のもと」と言われ、暖かい方が

健康になりそうなことは、当たり前のように思いますが、

エビデンス(証拠)が無いと、国が断熱の基準を

設けたりガイドラインを出すことは難しいといった

背景から、温度差による人体への影響調査をされています。

 

イギリスでは、保険省により下記の基準が決められています。

18℃:全室の最低推奨室温

18℃未満:血圧上昇、循環器系疾患の恐れ

16℃未満:呼吸器系疾患に対する抵抗力低下

5℃:低体温症を起こす危険大

 

そして10℃以下になる賃貸住宅の家主には国から

改修・閉鎖・解体命令などが下されるとのこと。

 

取り組みが早い国はこのように基準を設けていますが、

日本ではガチガチのエビデンスがないとなかなか

国から強く言ってもらえないそうです。

 

もちろん事実に基づいて公平・公正に采配する必要が

あるからという理由はわかりますが、何年もそうして

いる間にも、ヒートショックが起こる様な住宅が沢山

建てられており、これからも建てられるのでしょう。

 

 

反対に、断熱推進派の住宅会社の方では、

商売がからんで過剰な競争になり、必要ない

レベルまで断熱したり、必要でない設備まで

導入していたりしないかという懸念もあります。

 

見学会やゼミにいらっしゃる方にはお伝えして

いますが、住宅関係の情報は、大半が住宅会社の

広告宣伝費によって作られているので、何らかの

偏りがあると思って見る必要があります。

 

とはいえ、住宅の建築は公共事業ではなく民間企業が

ビジネスとして行わなければならないため、宣伝広告

の偏りを全てなくすことはできないのが現実です。

そのような目で、世の中にあふれている住宅関係の

情報を観て頂きたいと思います。

 

また、国の発信する情報も、完璧でもフェアでも無く、

大きな誰かが都合が悪くなることは入っていないと

思いたくなります。気密性能の基準が無いように。

 

そう考えると、ネットで見ただけで会社を選ぶなど

ということは、とても怖くてできないと思いますし、

コスミックも含めどの会社が言うことも一度は疑い、

ご自身で正しいかどうかを判断していかなければ

なりません。

私が10年以上前に代表の藤井から言われた、

「家は命がけで建てなきゃ。」という言葉は

間違っていないと思います。

 

本当は、住む人にとって必要十分なことと、

それを実現できる本当の方法を、これから家を

建てる皆さんが迷わず知ることができるように

なればよいのですが、、、わが社も微力ながら

そのために貢献できればと、色々と今後の取り

組みを検討しています。

 

言いたいことが多く、うまくまとまりませんで

申し訳ございません。

要するに、これからも頑張ります、ということで・・・

 

posted by 岡本 | コメントする | 2017-02-27 - 00:00