CLT見学その2

2019/03/19
先日に引き続き、再び真庭のCLTや木材を使った

施設にご案内いただきました。

 

本日は真庭市役所の方もご同行頂いて、

詳しいガイダンス付きでした。

3か所周り、たくさん写真がありますので、ドンドン進めます。

 

最初は「木テラス」というCLTで作られた休憩所兼公衆トイレ。

天井のナナメ使いのCLTがデザイン的にも構造的にも斬新で、

構造計算は苦労されたとのこと。

 

前回も書かせて頂いた通り、CLTは本来は構造材です。

上の写真のように土台の上に乗っている部分が構造。

左の被っている部分も木を使っているので紛らわしいですが

この部分は外壁材、化粧材ということで他の材でも良いという

ことです。補助金が出てPR目的や実験要素もあり木材仕様

だそうです。

 

数メートルのベンチだからか、端が数ミリ空いています。

最初はくっついていたそうで、木が痩せたのだと思われます。

 

CLTの壁をくりぬいています。断面が見えるのは面白い

のですが構造材なので今回は特別にデザインでということで・・・

 

さて、次は大きな建物です。

こちらはCLTは使われていませんが、大断面集成材

という材料を用いた、大規模木造建築の建物の事例として

見せて頂きました。(「真庭市 落合総合センター」です)

 

とてもごっつい梁ですね~。

 

柱も地元のヒノキなどよい材料がふんだんに使われています。

 

中に入ると、かなりの大空間です。

内部も木材ばかりです。

 

ですが、よく見ると木材同士のつなぎ目は金属部品が

使われています。聞くと、こうしなければ構造計算が

大変(金属部分が先に壊れる計算の方がしやすい)とのこと。

日本の木材に対する研究は、戦後から止まってしまい

あまり進んでいないという背景もあるとのこと。

 

それにしても、木が多い空間は何かすがすがしいですね。

コスミックでも床・建具・階段・見切り材・窓枠あたりで

木が視界に入る量は多いですが、天井まで木で覆われると

かなりの量になります。

 

写真では表現しにくいのですが、木の量が多い大空間は

かなり気持ちが良いです。

窓は特注のペアガラスです。さすが県北ですね。

 

暖房は木質燃料(ペレット)を燃やしているとのこと。

床下に温風が流れていて、吹き出し口がありますが、

床自体も温まって輻射暖房にもなっています。

 

 

木質燃料を燃やすボイラー施設もありました。

バイオマスエネルギーと書かれていますね。

地産地消のエネルギーです。

 

 

ボイラー室の裏に回ると、木の樽がありました。

本当に木で水密構造の樽を作っているそうで、

日本で1社しか作れるところがないそうです。

 

しめ縄?が特注の金属ボルト製です。カッコイイですね。

 

帰り際、立派なヒノキの柱が灰色になっている場所が

気になりました。

 

上を見上げると・・・

庇(ひさし)が短い面に雨があたり、木が痛んでいる

ようでした。やはり庇は大切です!!

 

 

この後、一番お気に入りになった小学校と保育園にも

案内して頂いたのですが、ちょっと長くなりそうなので

次回ご報告いたします。

 

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