CLT見学その3

2019/03/26
前回の続きです。

真庭市にはCLTを使った施設が沢山あるようで、

最後は小学校と保育園でした。

 

 

これがまた、とても素敵なところでした。

いきなり大空間の図書館に入りました。

木がふんだんに使ってあり、物語に出て来そうな図書館です。

 

柱も壁も無垢材に囲まれ、地元の家具屋さんが製作した

大小のサイズ違いのかわいい机と椅子。

 

丸いテーブルもあります。

 

うーん、ここまで見ただけで、お世辞抜きで

我が子を通わせたくなりました。

鉄筋コンクリートの校舎とは雰囲気が全く異なります。

児童のみなさんにも良い影響があるのでは・・・

 

同じ図書館の壁には組子(クミコ)も施されています。

地元の木製の自動車で有名な佐田建美さんの作品です。

 

ちなみに当社の藤井の自宅玄関にも佐田建美さんの組子があります。

薄い木を組み合わせて繊細な模様を作り上げる、職人技です。

 

 

 

そして、圧巻は体育館です。

この大空間!!

骨組みが大断面集成材で構成されているところが新鮮でした。

木で作っているだけで、なぜか迫力が違います。

鉄骨とは違う味・趣きが感じられるからでしょうか。

 

ちなみにこれらの大空間はCLTも一部併用していますが、

構造全体をCLTで構成しているわけではなく、

従来の大断面集成材による構造が主となっています。

 

大空間を見た後は各教室へ。

○年△組、という感じの教室ですが、こちらも味があります。

 

 

地元の家具屋さんが作ったという勉強机と椅子は、

1セット5万円だそうです。ご自宅にいかがでしょうか。

(上の写真は大小2セットです)

 

他の小ホールなども大きな集成材の梁などの

木の構造が随所に見られます。

 

さて、ここに子供を通わせたらという妄想にふけりながら、

次に渡り廊下でつながっているお隣の保育園に向かいます。

 

保育園もあちらこちらにCLTが沢山使われています。

 

小学校も保育園も卒業式を翌日に控え、バタバタしている

中で案内をして頂きました。

 

さすが保育園、曲線を使った優しく楽しい造作が

あちこちに見られます。

 

断面を見ると、木の向きが層ごとに縦と横に変わっているのが

CLT(直交集成板)の特徴です。

 

いくつもの建物を見せて頂いて、地元の産業の活性化も

ありますが、子供たちが木の環境に囲まれて育っている

ことが素晴らしく、特に事情が無ければこんなところに

住むのも心地よいのでは、と感じた見学でした。

 

ちなみに最初の見学施設で新築の建物で木の臭いが

気になったところもありましたが、築2年ほど建った

小学校などはかなり臭いが少なく、問題ないのではと

思える程度ではありました。

 

一般住宅であれば問題ないかもしれませんが、小学校や

保育園ともなると、アレルギーなど大丈夫なのかな?と

思いましたが今回は質問出来なかったので、また次回が

あればお聞きしてみたいと思います。

 

最後に、この度の貴重な機会を頂いたO様、ご案内いただいた

市役所・観光協会の皆様、誠にありがとうございました。

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