家づくりブログ

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2019-10-15

少し時間を頂いて、茨城県つくば市の筑波研究学園都市の中にある「国立研究開発法人建築研究所」というところまで行ってまいりました。

この施設は、住宅によらず建築に関わるあらゆる研究が行われている、国土交通省の機関です。

東京駅からさらに50分ほどかかるつくば駅は遠かったです。

駅のお蕎麦屋さんで昼食をとっていたら、隣の席のお子様連れのご夫婦が、日本語と英語で交互に会話していました。お子様の耳を慣らすためかも・・・さすが学園都市です。

 

駅からのロケットのようなものも見えます。

 

この駅からさらにタクシーで15分ほど行くと、岡山大学のような広~~~い敷地の建築研究所があります。

 

ここまで来た目的は、LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅の見学会への参加です。

LCCMとは、材料の製造過程から、住宅の寿命が終わってからの廃棄まででCO2排出量の総計がマイナスになる住宅、ということです。詳しくはこちら。

 

もう建築して10年ほど経過しています。

木が生い茂っていますね・・・

 

温熱環境・CO2削減に振り切った建物なので、この際、防水や構造強度等の野暮なツッコミは無しにします。

 

冬の日射取得と蓄熱を考えて、南面はほとんど全面が窓。でもガラスはCO2排出量が結構多いとのことで、高性能ながらガラスが薄い、真空ペアガラス(スペーシア)が使われています。

日射が入るベランダ的空間の床は蓄熱のため磁器タイル。内側もサッシがありウィンターガーデンに似ていますが、内側は断熱ではなく室内用の引き戸です。理由は後程。

 

1階、2階とも東西の天井付近に光を取り込む窓があります。冬の日射取得を考えてと思いますが、夏も朝・夕方は真横から日射が入るのでは・・・

2階の南面も全面ベランダ的空間が広がり、日射を最大限に活用したい気持ちが伝わってきます。夏の日射はブラインドに見える部材で室内に入れないようになっています。

こちらの写真が分かりやすいです⇒フォトギャラリー

 

熱がこもった際に逃がす換気塔も2か所ついていました。

窓どうやって開けるの?と思ったら、壁にハンドルがありました。

 

実は1階から2階へ上がる階段は、南側のウィンターガーデン的な空間についています。

冬の夜にはこのベランダの内側の戸も閉めるのですが、それでこの空間が寒くなりすぎると1階から2階へ上がる際にヒートショック発生の可能性があるので、内側は断熱しなかった、とのことでした。

Q値が1.98, C値が1.2で、部分間欠空調を想定している建物ということなので、現在C値0.5以下で実践している各地の工務店の高気密高断熱住宅の方が温度分布や実際の生活感は上だと思います。

CO2排出量を収支ゼロにするという点でも、マイナス要素は太陽光発電のみとなっており、この建物は太陽光パネルが7.98kW搭載されているので、太陽光パネルが大きければ収支ゼロにできるという側面もありなかなか評価の難しい建物でした。

posted by 岡本 | コメント(0) | 2019-10-15 - 18:49

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