ちょっと悲しい気密の話
1年以上前から飼っていた、オカヤドカリ(名前は「やどっち」)が、
水槽の中で亡くなっていたのです。
思えば昨年の夏、某児島線沿いのペットショップに朝早く子供を連れて行った時、
「朝の先着50名様まで、無料です!」と言われ、つい受け取った袋の中に
入っていたのが彼?でした。
そんなに手がかからないだろうと高をくくっていたのですが、
調べてみると、日本でも沖縄や小笠原諸島といった、熱帯にいる生き物で、
沢山いるくせに天然記念物で、ヤドカリのくせに全身を水につけると溺れる、
でも霧吹きで水分を与えないといけない、砂は洗わなければいけない、
極めつけが、気温が15℃以下になると危険な状態になるそうな。
コスミックの家でも、さすがに冬の夜は熱帯のようにはいかないので、
水槽に飼育用ヒーターを張り付け、我が家の建築時に余ったサニーライト(床下の断熱材)の
上において、昨年の冬は何とか乗り切り、愛着もわいていました。
ところが、昨日から長女が水槽に毛布を掛けて空気穴がふさがっていたため(が原因かどうか
本当のところはわかりませんが)、朝になったら帰らぬヤドカリになってました。
「穴がふさがってて息ができなくなったんかもしれんなー」と長女に説明し、庭に埋めて手を合わせ、
しんみりした雰囲気で朝食を食べていたところ、不意に長女が、
「なんで家は窓も戸も全部閉まっとるのに、人間は死なんのん?」と質問。
「よくぞ聞いてくれた!!サッシの上に空気が入る長細い穴があってだなぁ。
家全体の空気が、1時間に0.5回以上入れ替わるようになっとんじゃー!!」と、
我が家を建てるときに藤井社長から教わった24時間換気の説明をする嬉しそうな私。
小学2年生に小数点使って説明しても分かりませんがな。
やどっち、寿命は20~30年とか言われているのに、ごめんな~。
1年ちょっとだったけど、楽しかったです。ありがとうございました。
ありし日のやどっち。
(水槽の水滴は、結露ではなく、霧吹きによるものです)
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