E・EA推進協議会
毎月の定例会では、参加の5社(あらい建設様、
なんば建築工房様、森本工務店様、理創ハウス様、
当社)がネタを持ち寄り、業界や建材、技術など
について情報交換や議論を行っています。
私もほぼ毎月参加させて頂いていますが、
各社の社長さんが出席されて話し合われるので、
聞いていて、大変勉強になります。
さて、今月ですが、いつもとは少し雰囲気が違い、
メーカー2社さんにお越しいただき、製品の勉強会を行いました。
まず最初は、おなじみ窓メーカーのYKKAP(株)さんです。
当社は標準でAPW330シリーズの「樹脂サッシ+ペアガラス」を、
オプションで同「樹脂サッシ+真空トリプルガラス」を採用しますが、
さらに最近発表された新商品の「樹脂サッシ+トリプルガラス」の
高性能樹脂窓APW430を中心としたご紹介がありました。
APW430は、熱貫流率U値=0.91(w/m2・K)という、
国内では最高レベルの断熱性能を持ち、
2014年以降U値1以下になるというドイツの窓の断熱基準も
クリアする数少ない国産サッシの一つです。
家の断熱・気密性能に関しては先進諸国に大きく遅れを
取った日本ですが、省エネなどの問題が顕在化する中、
窓も含めて性能アップして欲しい所です。
ドライアイスを使った断熱デモもありました。
アルミサッシに置いたドライアイスは早々に溶けちゃいました、
というものです。
(ドライアイスがオープンなところに置かれているので、
ドライアイスが樹脂に触れているかアルミに触れているか
という違いでの解凍競争です。)
2社目は、シーリング材メーカーの
サンライズMSI(株)さん。
シーリング材というよりコーキング材と言った方が
イメージが湧くでしょうか??
板状の外壁材を使った時に、板と板の間をゴムのような
伸縮性のあるもので埋めるために使う物です。
外壁材は太陽の熱などによる温度変化で伸縮するので
それに追従でき、かつ、太陽の紫外線や風雨にさらされても
劣化しにくいもの(耐候性の高いもの)でないとダメです。
当社でもグレードの高いものを使っていますが、
他に耐候性の高いものがあるということで
説明して頂きました。
長くなるついでに書きますが、このシーリング材の説明で
初めて聞いた言葉が「モジュラス」。
ウ○トラマンに出てくる怪獣の名前ではなくて、
ゴムなどの「伸びてから戻ろうとする力」のことだそうです。
これが強くないとダメ!!なんじゃなくて、弱くないと、
戻ろうとする力が強すぎて、サイディングから離れてしまう
そうです。
ちょっとカタログから拝借↓
左がモジュラスが低いシーリング材、
右が切れてしまうモジュラスの高いシーリング材。
「低モジュラスなんです!!」「おぉ~」と言う程
専門用語がすぐわかるわけではありませんが、
そんな一つ一つとっても深い話になるほど、
様々な素材が随所に使われる「住宅」。
また、素材の原材料やその性質だけでなく、
素材同士の相性、それらを組み合わせた建物の強度や
耐久性、温度や湿度の変化への対応、水蒸気の考慮、
光を活用したり遮ったり、室内では化学物質の影響を
考えたり、住まう人の生活や設備も考慮したデザインまで…
「住宅を完成させる」ことだけを考えても、
ものすごく分野も多岐にわたります。
これに住宅ローンや土地の話も大前提として必要で、
一つ一つを掘り下げたうえで、それらをまとめ上げる
総合力も求められる、とても難易度が高い仕事である
と常々感じます。
何だか盛り上がってきたような雰囲気ですが、
長くなりましたので、そろそろ終わります。
以上、E・EA推進協議会のご報告でした。
ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
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