E・EA推進協議会

2014/02/21
本日、今月のE・EA推進協議会が開催されました。

 

毎月の定例会では、参加の5社(あらい建設様、

なんば建築工房様、森本工務店様、理創ハウス様、

当社)がネタを持ち寄り、業界や建材、技術など

について情報交換や議論を行っています。

 

私もほぼ毎月参加させて頂いていますが、

各社の社長さんが出席されて話し合われるので、

聞いていて、大変勉強になります。

 

さて、今月ですが、いつもとは少し雰囲気が違い、

メーカー2社さんにお越しいただき、製品の勉強会を行いました。

 

まず最初は、おなじみ窓メーカーのYKKAP(株)さんです。

当社は標準でAPW330シリーズの「樹脂サッシ+ペアガラス」を、

オプションで同「樹脂サッシ+真空トリプルガラス」を採用しますが、

さらに最近発表された新商品の「樹脂サッシ+トリプルガラス」の

高性能樹脂窓APW430を中心としたご紹介がありました。

 

APW430は、熱貫流率U値=0.91(w/m2・K)という、

国内では最高レベルの断熱性能を持ち、

2014年以降U値1以下になるというドイツの窓の断熱基準も

クリアする数少ない国産サッシの一つです。

 

家の断熱・気密性能に関しては先進諸国に大きく遅れを

取った日本ですが、省エネなどの問題が顕在化する中、

窓も含めて性能アップして欲しい所です。

 

ドライアイスを使った断熱デモもありました。

アルミサッシに置いたドライアイスは早々に溶けちゃいました、

というものです。

(ドライアイスがオープンなところに置かれているので、

ドライアイスが樹脂に触れているかアルミに触れているか

という違いでの解凍競争です。)

 

2社目は、シーリング材メーカーの

サンライズMSI(株)さん。

 

シーリング材というよりコーキング材と言った方が

イメージが湧くでしょうか??

板状の外壁材を使った時に、板と板の間をゴムのような

伸縮性のあるもので埋めるために使う物です。

外壁材は太陽の熱などによる温度変化で伸縮するので

それに追従でき、かつ、太陽の紫外線や風雨にさらされても

劣化しにくいもの(耐候性の高いもの)でないとダメです。

 

当社でもグレードの高いものを使っていますが、

他に耐候性の高いものがあるということで

説明して頂きました。

 

長くなるついでに書きますが、このシーリング材の説明で

初めて聞いた言葉が「モジュラス」。

 

ウ○トラマンに出てくる怪獣の名前ではなくて、

ゴムなどの「伸びてから戻ろうとする力」のことだそうです。

これが強くないとダメ!!なんじゃなくて、弱くないと、

戻ろうとする力が強すぎて、サイディングから離れてしまう

そうです。

ちょっとカタログから拝借↓

左がモジュラスが低いシーリング材、

右が切れてしまうモジュラスの高いシーリング材。

 

「低モジュラスなんです!!」「おぉ~」と言う程

専門用語がすぐわかるわけではありませんが、

そんな一つ一つとっても深い話になるほど、

様々な素材が随所に使われる「住宅」。

 

また、素材の原材料やその性質だけでなく、

素材同士の相性、それらを組み合わせた建物の強度や

耐久性、温度や湿度の変化への対応、水蒸気の考慮、

光を活用したり遮ったり、室内では化学物質の影響を

考えたり、住まう人の生活や設備も考慮したデザインまで…

「住宅を完成させる」ことだけを考えても、

ものすごく分野も多岐にわたります。

 

これに住宅ローンや土地の話も大前提として必要で、

一つ一つを掘り下げたうえで、それらをまとめ上げる

総合力も求められる、とても難易度が高い仕事である

と常々感じます。

 

何だか盛り上がってきたような雰囲気ですが、

長くなりましたので、そろそろ終わります。

以上、E・EA推進協議会のご報告でした。

ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。

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