内窓(うちまど)(2)

2014/03/01
内窓の第2弾です。

一番大きいリビングの窓を例に、

ざっと取り付けの流れをご紹介します。

 

下の写真の窓です。

4枚建ての引き違い窓で、幅2.56m、高さ1.3mある、

我が家で最も幅の広い窓です。

この窓は、トステム(現LIXIL)のシンフォニーという樹脂アルミ複合サッシの

商品で、現在のコスミックの標準である両面樹脂サッシよりも

性能が劣るはずですが、なぜか「省エネ建材等級表示」という

区分では、どちらも最上級の四つ星(熱貫流率U値2.33以上)です。

 

この通りです。(写真が悪くて申し訳ありません。実は内窓越しの写真です。)

 

 

これに内窓を付けようなんて、考えれば贅沢な話・・・?

でも、ドイツでは0.95以下が義務化されたというのに、

日本はまだまだ追いついていないです。

総合的な消費エネルギーも下がるというのに、何がブレーキをかけているのか。

 

話がそれてしまいました。内窓の取り付けに戻ります。

レースのカーテンを開けると・・・

構造が2×6なので、木の枠材の幅の広いものを使っています。

ここに内窓の枠が取り付けられます。

 

・・・と、上を見ると、

枠の中にカーテンレールがあるではありませんか!!

これでは工事ができないので、外します。

 

電動ドライバーでカーテンレールを外しました。

外した所だけ、木が焼けていませんね。

木にもよりますが、5年経つとこれだけ焼けます。

 

では、いよいよ取り付けにかかります。

ここは、私ではなく職人さんにお願いします。

まず横枠を。

次に下を。レールを置いて、ビス止めします。

最後に、上部の枠です。

あらかじめ、窓枠の内側の寸法を伝えて納品されたレールなので

現場にピッタリ。どんどん作業は進みます。

 

レールが付いたら、次は窓をはめ込みます。

外のトラックに積んでいる窓を家の窓から入れる(ややこしい!)ので、

私は家の中で窓を受け取ったのですが、重い!!流石ペアガラス。

何故か、内窓をかる~いイメージでとらえていた自分に気づきました。

ドスン、と入ってきた内窓です。

東面は冬の日射取得よりも夏の遮熱を優先して、遮熱Low-Eタイプです。

 

さて、窓のはめ込みが始まりました。

「はめてしまえば終わり」のように思えますが、ここから、きちんと

窓が動くか、鍵が閉まりやすいか等の微調整があります。これが大事。

プロでないと難しいところです。

 

というわけで、できました!!(してもらいました!!)

近づいて見てみると、こんな感じです。

ペアガラスのゴツイサッシが二枚重なっている、不思議な光景です。

 

トステムのシンフォニーの内側にYKKAPのプラマードUという、

業界人にはこれまたちょっと違和感のある光景です。

 

では、端っこの窓を開けてみましょう。

スーッと・・・

 

ここまで開けないと、外側の窓の鍵(クレセント)が開けられません。

もっと内窓を部屋内側につければぶつかりません(それも可能)が、

先程のレースのカーテンレールを枠内に付けたいので、我が家は

外の窓にいっぱいまで近づけて内窓を付けてもらいました。

 

結果、木の枠の使い方が下のようになっています。

従来の窓があって、内窓の枠があって、残りの7.5cmに、

レースのカーテンレールを取り付けなおしました。

 

上記は2×6の場合ですが、壁構造が2×4の場合は

「残りの木枠の幅(7.5cm)」が、2cmくらいしか

残らないので、枠内カーテンは枠の外に付け直す必要があります。

※ご利用のサッシや木枠製品によって、寸法は異なりますのでご注意ください。

※内窓自体は、上の写真の通り、木枠が7cm程度あれば取り付け可能です。

 

我が家は何とかスペースがあり、下の写真のような

カーテンレールの納まりになっています。

ここに、レースのカーテンを取り付けると・・・

特に、内窓にも部屋側のカーテンにも干渉していません。

ということで、出来上がりです!!

カーテンを閉めると分かりませんねー。

一番上の写真と見分けがつきません。

 

とっても長くなってしまいましたが、とりあえず取り付け第1弾終わります。

他の窓では、他のトピック的な話もあったりしますので、

それはまた次回お伝えします。

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