内窓(うちまど)(2)
一番大きいリビングの窓を例に、
ざっと取り付けの流れをご紹介します。
下の写真の窓です。
4枚建ての引き違い窓で、幅2.56m、高さ1.3mある、
我が家で最も幅の広い窓です。
この窓は、トステム(現LIXIL)のシンフォニーという樹脂アルミ複合サッシの
商品で、現在のコスミックの標準である両面樹脂サッシよりも
性能が劣るはずですが、なぜか「省エネ建材等級表示」という
区分では、どちらも最上級の四つ星(熱貫流率U値2.33以上)です。
この通りです。(写真が悪くて申し訳ありません。実は内窓越しの写真です。)
これに内窓を付けようなんて、考えれば贅沢な話・・・?
でも、ドイツでは0.95以下が義務化されたというのに、
日本はまだまだ追いついていないです。
総合的な消費エネルギーも下がるというのに、何がブレーキをかけているのか。
話がそれてしまいました。内窓の取り付けに戻ります。
レースのカーテンを開けると・・・
構造が2×6なので、木の枠材の幅の広いものを使っています。
ここに内窓の枠が取り付けられます。
・・・と、上を見ると、
枠の中にカーテンレールがあるではありませんか!!
これでは工事ができないので、外します。
電動ドライバーでカーテンレールを外しました。
外した所だけ、木が焼けていませんね。
木にもよりますが、5年経つとこれだけ焼けます。
では、いよいよ取り付けにかかります。
ここは、私ではなく職人さんにお願いします。
まず横枠を。
次に下を。レールを置いて、ビス止めします。
最後に、上部の枠です。
あらかじめ、窓枠の内側の寸法を伝えて納品されたレールなので
現場にピッタリ。どんどん作業は進みます。
レールが付いたら、次は窓をはめ込みます。
外のトラックに積んでいる窓を家の窓から入れる(ややこしい!)ので、
私は家の中で窓を受け取ったのですが、重い!!流石ペアガラス。
何故か、内窓をかる~いイメージでとらえていた自分に気づきました。
ドスン、と入ってきた内窓です。
東面は冬の日射取得よりも夏の遮熱を優先して、遮熱Low-Eタイプです。
さて、窓のはめ込みが始まりました。
「はめてしまえば終わり」のように思えますが、ここから、きちんと
窓が動くか、鍵が閉まりやすいか等の微調整があります。これが大事。
プロでないと難しいところです。
というわけで、できました!!(してもらいました!!)
近づいて見てみると、こんな感じです。
ペアガラスのゴツイサッシが二枚重なっている、不思議な光景です。
トステムのシンフォニーの内側にYKKAPのプラマードUという、
業界人にはこれまたちょっと違和感のある光景です。
では、端っこの窓を開けてみましょう。
スーッと・・・
ここまで開けないと、外側の窓の鍵(クレセント)が開けられません。
もっと内窓を部屋内側につければぶつかりません(それも可能)が、
先程のレースのカーテンレールを枠内に付けたいので、我が家は
外の窓にいっぱいまで近づけて内窓を付けてもらいました。
結果、木の枠の使い方が下のようになっています。
従来の窓があって、内窓の枠があって、残りの7.5cmに、
レースのカーテンレールを取り付けなおしました。
上記は2×6の場合ですが、壁構造が2×4の場合は
「残りの木枠の幅(7.5cm)」が、2cmくらいしか
残らないので、枠内カーテンは枠の外に付け直す必要があります。
※ご利用のサッシや木枠製品によって、寸法は異なりますのでご注意ください。
※内窓自体は、上の写真の通り、木枠が7cm程度あれば取り付け可能です。
我が家は何とかスペースがあり、下の写真のような
カーテンレールの納まりになっています。
ここに、レースのカーテンを取り付けると・・・
特に、内窓にも部屋側のカーテンにも干渉していません。
ということで、出来上がりです!!
カーテンを閉めると分かりませんねー。
一番上の写真と見分けがつきません。
とっても長くなってしまいましたが、とりあえず取り付け第1弾終わります。
他の窓では、他のトピック的な話もあったりしますので、
それはまた次回お伝えします。
コメント