夏の熱画像撮影ツアー
(前先生は昨年11月に岡山でセミナーをして頂いた方で、
住宅の温熱環境・設備機器がご専門です→セミナーの様子
以前から、住宅の熱画像を撮影するためにサーモカメラに
ついてご相談をしていたら、様々な住宅の調査は先生の
研究の材料でもあるということで、目的が一致したことから、
岡山でいくつかの住宅を共同で撮影することになったのです。
暑い昼前から夕方までに、予定している数軒を撮りきるため、
岡山空港に到着した前先生を車に乗せ、児島の方から
岡山市中区の方まで昼ごはんも取らずに走り回りました。
急いだのは、外気温が高い状態で撮らないと意味がなく、
前先生も日帰りだったので、撮影時間が短かったからです。
参考までに、撮影できた画像をちょっとだけご紹介します。
高気密・高断熱で床も天井もほぼ27℃に保たれている社長宅。
このように映ります。
写真では場所が分かりませんが、リビングの真ん中に立っています。
人の左側の影のように見えるのは、さっきまで座っていたソファーが
暖まって人の形にオレンジ色に映っているからです。
壁・床・天井の温度差が小さく、その温度が人体の表面温度より低く、
身体から緩やかに熱放射がある状態が、理想的な状態だそうです。
(湿度はサーモカメラでは映せませんが、60%程度です)
性能の高い家では季節に関係なく、この状態になるそうです。
そういえば、昨年の冬に社長宅で撮影して頂いた熱画像は下のものでした。
確かに夏も冬も見た目変わらないですね。(色の設定は5℃低いです)
・・・これに対し、築45年の無断熱・無気密のお宅も撮影しました。
少し極端な比較になりますが、冷房なしの2階のお部屋です。
天井がほぼ40℃。まるで上から焼くピザ用のオーブンです。
分かり易く色分布を変えると分かりますが↓、
人より天井や壁の方が温度が高い事が分かります。
実際にサウナくらいの体感でした。
特に2階なので、焼けた屋根の熱がそのまま天井に伝わって
おり、立っている人(実は藤井社長)も上半身からあぶられて
暑くなってきていることが分かります。とても過酷な状況でした。
他にも、ご協力頂いた方々のご厚意により、いくつかの住宅の
熱画像を撮影することができました。ありがとうございました。
今後、温熱環境の検討や理解のため活用させて頂きます。
とてもお忙しい中、東京から飛行機で日帰りして頂いた
前先生にも感謝です。前日は函館だったとのこと。
夕方にかなり遅めの昼食?をご一緒しましたが、その時のお話では
「住宅の購入者が正しい選択をできるよう、正しい情報を提供して
いきたい」とおっしゃっていました。
当社も、住宅の性能をいかにわかり易く伝え、理解して頂くか、
本当の情報をお伝えし、失敗のない住宅を建てて頂くか。
そのための取組を、今後も進めていきたいと思います。
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