外部のフード
フードについて、ちょっとご紹介します。
当社の建物の約束事の一つに
「外部に露出する金属は、ステンレススチールと
アルミニウム以外使用しない。」
というのがあります。
台所、浴室、トイレ、クローゼットなど
いくつかの換気扇や吸気口がありますが
外部には、雨水の侵入の防止、虫などの侵入の
防止の意味で必ず 写真のようなフードが付きますが
これが、「ガルバニウム鋼板」や「樹脂(プラスチック系)」だと
数年のうちに劣化してしまいます。
以前当社でも経験したのですが、電気業者さんに
お任せしていたところ、ステンレスはステンレスなのですが
引き渡しから約１年ほどで錆が発生したことがありました。
海が目の前で、台風時など海水がかかるような
立地ではありましたが、お隣に建っているもう一軒の
コスミックの建物のフードは それ以前の建物にも関わらず
一切錆びていませんでした。
調べたところ、価格が安かったということで
「中国製」のステンレスフードを採用していたことが
判明。
すぐに、無償ですべてのフードを国産品に交換しました。
同じ「ステンレス」を謳っていても、合金の一種である
ステンレスは、その配合比率などで
錆びやすくなることがあるのです。
一般的に使用するものでは 最高品質といわれる
「ＳＵＳ３０４（１８－８）」が 一番耐久性が高く信頼できます。
(包丁や鍋などの調理器具や自動車部品などで、一部非常に特殊な
製品では上記の物より 高級で高耐久なステンレスも存在しますが)
現在は メイドインジャパンである「更科製作所」さんから
供給を受け、西本電業さんに納品し
当社現場で取り付け。という流れです。
長年 国産のフードを制作し、品質も供給体制も
信頼出来るメーカーさんとして お世話になっています。↓
http://www.sarashina-s.co.jp/product/tr.html
シンプルな作りながら、吹き込む雨
壁伝いに流れ落ちる雨水にも
考慮した形状で、外壁を汚す雨汚れ（白い外壁にシマウマのような
縦じみ）が付きにくい設計になっています。
ステンレスながらおなじみ シルバーだけでなく
焼き付け塗装のホワイトやベージュ色も用意されています。
技術大国日本なわけですから、コストばかり重要視して
劣化が早い中国製品を採用することには注意が必要だと
再認識した出来事でした。
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