当時から。

2017/03/03
 

昨日のブログに ちょっとだけ補足。

 

「上棟際」は 強制されて行うモノではありません。

 

地鎮祭と同じく それぞれの信仰する宗教などによっても

考え方は色々です。

 

上棟際と言う形でなくても、記念品や食事を

用意して頂く形で お祝いしたこともあります。

 

また、工期や施主さんの御都合もあるので

何が何でも開催しなければ!というのは間違いだと思います。

昨日のブログで誤解が有ってはいけないので。。。

 

補足はここまで。

 

 

 

 

・・・・と言うことで、

引き渡し後、20年近く経過するOB施主さん宅の

改装工事を行いました。

 

岡山市中区の現場です。

 

当時は全体的に建物が大きく(45坪以上が殆ど)

無垢材の床や室内ドア(ユダ木工製)を多用していました。

(現在の工事中写真なので、埃が舞っていますが。)

 

 

 

階段手すりに至っては、このようなデザイン格子手摺が

多く採用されていました。

 

 

この巻いた手摺。ウチワでは「でんでんむし」と呼ばれています。

 

サッシもまだ、「アルミ樹脂複合サッシ」も

無く ペアガラス自体が珍しかったころ、空気層12mm厚 ペアガラスサッシ

内外アルミ製ながら 熱伝導を遮断した 「サーマルブレイク構造」が

羨望だった 「トステム(現リクシル) サーマルⅡ」を

標準採用していました。

 

 

 

外部の断熱材は当時から 現場吹付の発泡ウレタン30倍でした。

 

コレが90年代終盤にはすでに

岡山県内で建築されていたという事実

 

いまでも暖かいと仰って下さる施主さん。

 

2017年の今現在でも、この性能に遠く及ばない

新築物件が多数建てられてしまっています。

 

 

 

今回の改修工事の内容は、「珪藻土」塗り壁の撤去やり替えです。

 

当時、「サメジマコーポレーション」製の珪藻土を

採用していました。

 

他社ものと比較して 「ボンド」の含有量が非常に少なく

左官職人の腕を求めますが、本来の珪藻土の

「調湿」「脱臭」などの効果を妨げないというのが

採用の理由でした。

 

ただボンドが少ないという事は

それだけ 塗りの技術力を求められ、

また木材などの収縮に追従しにくく

「割れ」「剥がれ」が発生しやすいので

販売量が伸び悩んだとか。。。。

 

よって 現在は一般的な製品と同じく

施工しやすく、クレームになり難い商品となり

コスミック・ガーデンが求めるものと

かい離した為 ここ10年以上 「珪藻土」の採用が無いという状況となりました。

 

 

 

 

また コスミック・ガーデンは和風が出来ない。

和室が苦手じゃないか と 世間でも思われている節が

有りますが、以前は

「和室二間続き」

「書院造」

「欄間付の縁側」

などなど沢山造ってきました。

 

 

「天袋」「違い棚」「地袋」「落とし掛け」・・・

枠組み壁工法(2×4工法)とは思えない

「和」な雰囲気も出しています。

 

 

 

家づくりの中心世代である 30代から40代の方々の

需要が少なく コストダウンする方法として

和室を簡略化しています。

 

少し寂しいですが、仕方ありませんね。

 

 

 

珪藻土の塗り壁(厚さは3~4mm程度)を

かき落とし、高質なクロス張りに変更する予定です。

 

 

珪藻土の粉で家中 真っ白けですが

本格和室の雰囲気をさらに引き上げる仕上がりになると思います。

 

2期工事も控えています。

 

 

 

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