気密測定の結果
家中の窓を閉め、換気扇用の穴をマスキングして
目張りした一か所に穴を開けて写真のような気密測定器を設置、
強制的に室内の空気を排出して
建物の隙間を測定する方法です。
この日、たまたま私と打ち合わせだったお客様も
一緒に現場に入って測定風景を見て頂きました。
強制排気する時に隙間が非常に少ない建物だと
玄関ドアを開ける動作をしてもらうと 一目瞭然。
その気密性能を体感出来ます。
小柄な奥様は全体重をかけても玄関ドアを開けることが出来ませんでした。
私自身もかなり頑張りましたが 全力で押して
何とか開きますが 「ぎゅううーん」という風切り音がします。
力を緩めると 一瞬で「ドン!」と閉まります。
普段の生活では体験することはありませんが
テストなので この経験ができます。
また、このままずっと排気し続けると 気圧が下がり過ぎて
気分が悪くなってしまいます。
もちろん 普通の生活を送る中で
ここまで排気して、気圧低下をすることは無いので 誤解の無いように。。。。
現在 コスミック・ガーデンでは C値(1㎥当たりの隙間相当面積=数字が小さい方が
優秀。)を実測 C値 0.5㎠/㎥ は 保証しています。
これから家を建てようとする方々が
気密性能を判断基準の重要な一つとしてお考えなら
C値 1.0㎠/㎥ 以下をボーダーライン
として下さい。
因みに 我が家は C値 0.26㎠/㎥ と言う結果でした。
優秀な数値です。自画自賛ですが。
これらも 大工さんや サッシ業者さん、断熱施工業者さん、
現場監督らが それぞれのノウハウやちょっとした一手間で
実現したモノです。
不慣れな業者や 細かいノウハウのない人々が
入ると C値 0.5㎠/m以下は出せません。
その上、比較的楽に気密性能を出せる 「基礎断熱工法」ではなく
「床下断熱」でこの数値です。
建物の大きさや間取りによっても
数値の出やすさに違いはありますが、0.5以下の範囲で
0.01~0.05違っても 実際にその恩恵を体感することは
出来ません。
後は 施主さんの 数字に対する執着と言うか 勝ち負け的な
競争感覚だけの話になります。
実測データや数値は大切ですが
数字だけに振り回されたり はまり込むと わけのわからない事になる
恐ろしさもあることを 知っておいてください。
断熱性能と気密性能は必ずセットで考えないと
省エネ・快適にはなりません。
なにやら 難しそうな話に聞こえますが
C値の基準数値を覚えておくだけでも
皆さんの家づくりに 必ず「お得」なことがおきますよ。
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