ZEHビルダー
ZEH(ぜっち)ビルダー
です!!
・・・と言われても、何のことやら?
という皆様向けに、かなりざっくり書きます。
ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」。
使うエネルギーより太陽光などで創るエネルギーの方が大きい住宅です。
(ただし設計上の数値のみで判定。例によって気密の規定はありません。
またエネルギーを創るのが条件なので、太陽光発電は必須です。
断熱・気密性能が高くても、創エネルギーがなければZEHではありません。)
これを建てる住宅会社がZEHビルダー、ということですが、、、
経済産業省は、
「2020年までに注文戸建住宅の過半数でZEHを実現すること」
を目標としています。
国としてこれを達成するためには、全国の住宅会社が2020年までに
建てる住宅の半分をZEHにしてくれないといけません。
(新築住宅の半分に太陽光発電が付くということに・・・)
これを推進するため「ZEHの住宅には補助金を出します。ただし、
補助金をうけることができるのは、ZEHビルダーが建てた場合だけです」
と条件が付いています。
ではZEHビルダーになりたい住宅会社はどうすればよいのかというと、
「2020年までに建てる住宅の50%以上をZEHにします」
という目標を持ち、毎年の進捗の目標も立て、経済産業省に提出し、
ホームページ等にも掲載して宣言しなければなりません。
当社もZEHの助成金を活用するためZEHビルダーとして目標を提出し、
ホームページにも公表しているということで、下記のリンクがあります。
ちなみに経済産業省に登録したZEHビルダーは公表されていて、
下記ページで社名や目標の一覧が見られます。
(余談ですが、最近よくこれを見て太陽光や設備の営業の方が来られます)
ただ、残念なオチがあり、過去(H24)の補助金を受けた
ZEHの建物の43%が、実際には創った電力量より使った
電力量が多く、実績上ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスでは
なかったという実績報告がありました。
その具体的な理由は公表されていませんが、少なくとも言える
こととして気密が悪いスカスカ住宅でも設計上「ZEH」になります。
そして設計上ZEHであっても、設計上の断熱性能が出ていて寒くない
である保証はありません。
もしかすると、設計通りの性能が出ず、寒いため、エアコンの稼働量が多く
電力をたくさん使ってしまっているのかもしれません。
設計上の断熱性能がきちんと出ている建物かどうかは、まだまだ真冬に見に行って
体感して、床や壁の温度を測り、かかる電気代を聞かないとわからないようです。
住宅建築に失敗しないために、覚えておいていただきたいと思います。
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