いい家と売れる家
当社の近県で、ここ数年で業績を急激に伸ばしたA社があります。
たまたま私の知人にその会社の社長を良く知っている人がいて、
彼と話をしたときのことです。
私が彼に 「コスミック・ガーデンは独立して10年以上になるけど、
A社の社長とどこが違うのかな。」
と投げかけると、彼は即座に
「藤井さんは、マーケティングをしませんよねえ。 A社の社長は
徹底してマーケティングをして、売れる家を造っているんですよ。」
「藤井さんは、いい家を創ろうとしていますよね。 そこが違うんですよ。」
と答えてくれました。
確かに当社は、「売れる家」 を造ろうと考えることは殆ど無く、
どうすれば 「いい家」 が創れるかとばかり考えています。
私も経営者ですから 「売れる家」 を造って業績を伸ばしたい
と考えることもありますが、どうしても 「売れる家」 と
「いい家」 とは一致しません。
こういうデザインにすれば売れるだろう、けれどそうすると
10年、20年後に問題が起こる可能性があると
考えられる時は絶対にそのようなデザインをすることは
ありません。
また、つきつめて言えば、安い家を造れば売れるということで、
多くの工務店が低価格の家を造っていますが、
構造の強度・断熱性能・耐久性を損なってまで
安い家を造ることは出来ません。
どうしても、 「いい家を創りたい」 と私の心がつぶやいています。
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