ベトナム視察

2016/05/26
5月20~25日の6日間、ベトナムに行って来ました。

目的は、当社の開発している瓦の外壁をベトナムで

製造可能かなど、海外移管によるコスト削減について。

 

メンバーは、コーディネーターの方と、弊社の藤井、

陶性外壁ツィーゲルを日本で製造していただいている、

難しい形状の製造のプロの神谷さん、そして私の4名です。

関西国際空港から飛行機で5時間、到着した

ベトナムのホーチミンは日本の夏のように暑くて

湿気もありました。

 

さて、街や食べ物などご報告したいところですが、

まずは真面目に仕事の方のご報告を。

 

現地のコンサルタント会社経由で屋根材やタイルの

メーカー数社に訪問したのですが

ベトナムの住宅は鉄筋コンクリートが多く、屋根瓦は

セメントが主流。粘土を焼く陶器製の瓦は、昔は

多かったようですが最近は使われる量が減っており、

取り扱いをしている会社自体が減っているようです。

 

街中でたまに下のような瓦を見ますが、古い建物が多いです。

 

極端な例としては国民の7割が仏教ということで、

寺院などでは大量に使われているようです。

 

また屋根以外の使い道として、粘土で作られた

レンガで壁を構成する建物は沢山見られました。

 

低層、高層によらず、鉄筋コンクリートの建物の

骨組みはもちろんコンクリートですが、壁にレンガを

並べて、モルタルで固めています。(たぶん鉄筋無し)

 

ハイウェイから見える建築中の高層マンションを見ると、

骨組みの間に赤茶色が。

実は小さいレンガが沢山積み上げられています。

このあと、外部に大判のタイルを張ったりしていました。

 

聞くと、地震はほとんどなく、(あったら最悪の構造?)

台風がちょっと来ることがあるくらいで、天災らしきものは

ほとんどないとのこと。

その上、一年中ほとんど同じ温度なのですから、

建物への負担と要求レベルは易しいものになりますよね。

 

企業訪問では、このように街中で見た瓦やレンガの

ほとんどを作っていると思われるメーカーさんの

郊外の工場を見せて頂きました。

 

工業団地の中にある、大きな工場です。

 

中は撮影禁止でしたのでごく一部の写真しか

ありませんが、土山もある大きな工場です。

 

副社長さんが親切に対応していただき、こちらも

製造のプロの神谷さんが土や製造ラインを見て、

工程や品質を理解。ツィーゲルを作るとしたら、

製造ラインや焼成温度など何を変える必要が

あるか、それができるかといった確認もします。

 

ベトナムの瓦は日本製の半分くらいのサイズ。

ヨーロッパの技術と機械が入っているようです。

 

日本ほど凍害や塩害、水はけを気にしなくて良い

やさしい条件下なので、そのまま日本に持ってくる

わけには行きません。

日本で使えるレベルのものが作れるか、そして

そのコストが低くなければ意味がありません。

 

その場でトントン拍子に話が進むわけでは

ありませんが、今回はとても有意義な

リサーチになりました。

 

お会いしたベトナムの方々は皆さん親切で、

街には活気があり、食べ物もおいしく居心地の

よい国でした。

 

ただ一年中暑い国だからか、ケーキだけは

バタークリームばかりで生クリームが無く、

ちょっと物足りなさそうな藤井でした。

 

 

 

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