内玄関の土間は冷却装置?

2017/02/17
昨年、住宅を建築していただいたお客様より、

「思ったより住宅が暖かくない」という指摘を

いただき温度計を住宅の数部屋にしかけて

計測をしたのですが、なぜなのか解からず

当社の岡本君がお客様の家を何度か訪問させて

いただき、新たに温度を計測すると確かに

床付近の温度がエアコンの設定温度より

2~3℃低くなっていました。

エアコンの付近は設定温度とほぼ同じです。

こちらのお客様の住宅は、内玄関から直に

リビングが接続しており、内玄関とリビングの

間の扉は開放されていました。

結論は土間で冷却された空気が開放されている

扉からリビングへ侵入し、床に沿って流れ、

一階の床を冷やしていたため、足元の温度が

上昇せず暖かさを感じられなかったようです。

この後、リビングの扉を閉じていただくと、

格段に暖かくなったそうです。

当社の土間は、土間の下に30mmの高発泡

ポリスチレンを施工しているのですが、土間と

地中は断熱材を挟んで物理的につながっており、

「伝導」により熱を奪われるため、その熱損失量

は(断熱材を介していても)大きく、小さな面積

の土間であっても冷却装置のような効果が生じて

しまうことが解りました。

今後、土間からどの程度の熱が地盤面に流れて

いるのかを、熱流量計を設置して計測する予定

です。

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