屋根材のお話し。

2017/01/26
 

完成見学会の時などに

まだ 家づくりの検討を始めて間もないお客様と話をする中で

「瓦(かわら)」 についての 認識の違いと言うか

まだまだ誤解が多いコトに気づきます。

 

「屋根は瓦が一番いいんですか?」

 

「屋根が重いのは 地震に弱いと聞いたんですけど・・・・。」

 

「ソーラーパネルを付けるには 瓦は向かないと言われたんです。」

 

などなど。 どこの誰が のたもうたのか。 若い素人の方に間違った

情報を流すんじゃない! とおじさんは憤るのでした。

 

あと皆さんの中には「瓦」 と言うと

☟ こんな感じの「和風」 とか 「古い?」 といった

根拠のないイメージがこびりついてるのを感じます。

 

 

↑ いぶし銀の 「和型」 と呼ばれる ちゃんとした和風の瓦。

 

↓こちらも同様。

 

↓ 「棟瓦」 に 「熨斗」 を積み重ねて

高さを競うように 威厳を放つ仕様です。

 

広島県東部など 特定の地域では この高さを 地域で競争する意識が強いところもあるそうです。

 

 

要は これらの写真の様に 和風建築や、寺院などのイメージの強いモノと思われます。

 

逆に 「洋瓦」 と呼ばれる この様な形状のモノもあります。

 

黒や銀色ではなく、窯変色や赤系・茶系など多種多様な

製品があります。

 

ヨーロッパからの輸入品も混じります。

 

 

 

 

 

瓦を重量や ソーラーパネルに不利という 方々はこのような

「ベスト」 と呼ばれる セメント系平板瓦 (登記上は スレート葺き) を

お薦めしているのでしょうか。

 

重量に関しては 重さを気にする前に

構造躯体の強度を徹底的に上げておけば良いだけの事。

(リフォームの場合は 致し方ないことも・・・・。)

 

 

耐久性、長期的なメンテ費用や ルーフィングの痛みなどを

考慮すると コスミック・ガーデンとしては

全くお勧めしていません。

 

 

焼き物としての陶器瓦 でも 最近は 「平板」 と呼ばれる

平たいデザインの瓦も多数販売されています。

 

↓ それほど凸凹していない 屋根面です。

 

 

 

上のお宅の平板瓦より まだ 凸凹の少ない陶器瓦では

↓ この様な製品もあります。 ソーラーパネル10kw が搭載されていますが

その端っこに見えるのが それです。

 

 

また、ソーラーパネルを設置するには 瓦に穴を開けまくり

コーキングで埋めるような 誤魔化し施工でなく

ソーラー架台用 専用瓦(アルミ鋳物製等) を使うとか。

 

近々 田淵邸でお披露目できると思いますが

特殊な設置方法で 屋根面に一切穴開けをせず、将来的にソーラーパネルの

入替も可能な モノも存在します。

 

金属屋根(ステンレスや銅板以外は コスミック・ガーデンではお勧めしませんが)と呼ばれる

「カラー鉄板」 「ガルバリウム鋼板」 などは 詳しく調べて頂ければ

建物の耐久性には付いていけない。 保証が無い。 施工法によっては

板金屋根の裏側で「結露」が起こる。 など

不具合も 解って頂けるはずです。

 

コストだけで 比較されると 上記に軍配が上がりますが・・・・。

 

 

200年以上前から 日本の気候風土に定着し、

長年使われて 実績もある瓦屋根。

 

「瓦せんべい」 のようなデザインだけでなく

今風な デザインも しっかり普及しているので

安心してご採用ください。

 

 

 

 

 

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