換気しすぎにご注意ください

2016/02/12
最近、3件ほどたて続けに同様のご相談がありましたので

この場で書かせていただきます。

 

お問い合わせの内容は、

「エアコンをずっとつけているけど、あまり暖かくない(特に床のあたり)」

「電気代が思ったよりかかっている」

「とても乾燥した感じ(相対湿度が30%を下回る)」

といったものです。

 

このような状況の場合は、換気量が多すぎないか?と

疑ってみていただきたいのです。

 

目安としては、トイレなどについている下のパイプファン。

気密住宅用で「とじピタ」という名前です。

これが、1時間に80㎥排気します(抵抗が全くない状態で)。

人間の呼吸に必要な空気量は1時間に30㎥と言われるので、

それだけなら、お二人につき1台動いていれば十分と言えます。

四人のご家族でしたら、1,2Fのトイレの2箇所で十分。

(ただし、シックハウス対策が背景にある現在の建築基準法では、

原則、24時間換気のための換気扇は止めてはいけないことに

なっています。コスミックの家でそこまで必要かは疑問ですが。)

 

さて、今回最重要のトピックは、キッチンのレンジフードです。

こちらは、調理中や焼肉中の排気のみに使っていただき、

24時間換気には使用しないでください

 

というのも、排気量が多すぎるためです。

それぞれのボタンを押したときの1時間のおおよその排気量は、

常時換気(クリナップ)で145㎥ ※「とじピタ」2台

弱で200㎥強 ※「とじピタ」2.5台

中で350㎥前後 ※「とじピタ」4.5台

強で600㎥弱 ※「とじピタ」7.5台

くらいです。

 

「常時換気」や「弱」という言葉のイメージに惑わされますが、

これを回しっぱなしにしていると、エアコンの暖気を外に捨て

続けてしまい、室内の床などが暖まらず、天井付近だけ暖かい

という状況になってしまいます。

また、外の乾燥した空気がたくさん入ってくると、湿度の低下も

進みます。

今回ご相談いただいた皆様は、それほど排気量が大きいと思わず、

キッチンのレンジフードをいつも動かしておられたということでした。

 

ちなみにお風呂の換気扇の換気量はどうか?と申しますと、

1時間に88㎥。「とじピタ」より少し多いくらいです。

ただ、「とじピタ」はプロペラファンですが、このお風呂の換気扇や

キッチンのレンジフードはシロッコファンというもので、換気量が

落ちにくいものです。

お風呂の換気扇も、常時つけるのではなく、お風呂が乾くまでの

タイマーでのご利用をお勧めいたします。また、なかなか乾かない、

という場合は、お風呂の水切りや乾拭きを試してみて頂ければと

思います。⇒ お風呂あがりについて

 

これまでご説明不足がありましたら大変申し訳ございませんが、

冒頭のような状況に当てはまる方は、一度家全体の換気量を

チェックしてみて頂ければ幸いです。

 

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