見えない所の比較。

2016/04/22
 

出来上がってしまうと見えなくなる部分の

比較です。

 

先ずは、電気配線工事です。

コスミック・ガーデンの現場です。

 

西本電業さんの仕事です。

 

 

外部からの引き込みから、取り回し 並べ方、曲げ、留め 細部にわたって

職人らしい仕事ぶりです。

 

 

 

勿論 ボードなどを張ってしまうと見えなくなってしまいますが

例えば 住み始めてから 中国電力さんや NTTさん、家電量販店の方などが

工事に入った時、このように整然と配線されていれば

プロが見れば どこがどうなっているのか一目瞭然に

判断できます。

 

また、同じ職人なら 負けないように、見劣りしないように

いい仕事して帰ろう。 と考えるはずです。

 

実際過去にも 後から入った 電気関係の職人さんが

「こんなにキレイは配線初めて見た。

いい仕事されてますね。」

と言ってくれたと OB施主さんから 言葉を頂いたことも

多数あります。

 

 

 

その逆。  名前は言えませんが

他社工務店さんの現場です。

 

 

 

言ってしまえば、これが世間一般での普通かも知れません。

 

細かい施主さんのチェックが頻繁に入ったり たまたまいい職人さんに当たれば

もう少し綺麗な配線工事になるのかも知れませんが。。。

 

 

 

やはり、将来何かの工事に入った時や

トラブルが起きた際、原因ヶ所の特定に時間がかかったり

最悪は 釘やビスによる 配線の傷つけで起こる

ショートや漏電。

 

煩雑な仕上がりだと あり得る話です。

 

 

 

綺麗で整然とした配線の仕上がりに プライドを持つ西本電業さんの場合

他の工務店や メーカーに入った時に

ある監督さんが、

「見えんところに時間をかけずに早く仕上げて!」

と言われ それからもう二度とそこの仕事は請けないそうです。

 

 

 

 

 

 

・・・・・もう一つ。

 

今回の熊本地震ネタに近いかも知れませんが。

古いブロック塀の倒壊が非常に多く報告されているようです。

 

殆どが道路方向に倒れ 車だけでなく人の通行の妨げにも

なっているようです。

災害救助の邪魔にもなります。

 

 

高さのあるブロック塀の場合

実際に死傷者も出ており ほとんどが根元から

パタンと倒れた感じです。

 

 

皆さんの廻りにも、写真のようなブロック塀を見かけませんか?

 

「無筋」と呼ばれる 鉄筋が入っていないものや

あっても少なすぎたり、工事自体がテキトーな場合

比較的新しくても 倒れてしまいます。

 

 

大きなクラック(ひび割れ)が有ったり。

 

 

 

一部 剥離していたり、中の鉄筋が錆びて膨張していたり。

 

 

 

「透かしブロック(通気ブロックとも呼ばれる)」 と呼ばれるものだと

鉄筋自体が回らないので、弱く このように座屈することも

珍しくありません。

 

まして 塀の最上段にこの「透かしブロック」が

一列に並んでいたりすると もう「違反」のレベルです。

 

昔は何事も おおらかすぎる時代もあって

お客さんが望めば 業者もフツーにやってしまっています。

 

 

とにかくこのような ブロック塀が近くにある場合

普段から気を付けるのは勿論、地震の時などは

絶対に近づかないでください。

 

子供が触っただけで 倒れてくる可能性だってあります。

 

 

 

 

現在は きちんとした業者なら

基礎ベースの場合 基礎モルタルを流した後

横筋を折り曲げて 立て筋と緊結します。

 

ピッチは800mm間隔は最低です。

 

既存の土留めにタッピングアンカーを打ち込む場合

ピッチは 400㎜。 ブロック1個分の幅です。

 

 

 

 

 

チョット解りずらいですが、ブロック2個間隔で800mm間隔の鉄筋が

見えます。

 

 

建築基準法では 一般的なブロックの場合

6段(高さ1.2m)までなら 鉄筋を入れて

積むことが出来ますが、それを超える高さになると

「バックレスト(控え壁)」 を塀に対して直角に建て

鉄筋を回さなければいけません。

 

 

全国には 30年以上経過した

いつ倒れても不思議でない 古いブロック塀が

沢山あります。

 

気を付けるのは もちろん 新しくブロック塀を

工事する場合も 配筋の仕方をしっかり

確認しておいてくださいね。

 

 

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