近畿大学の岩前先生

2014/07/24
コスミックに入社してあと1週間で丸2年になりますが、

お仕事で大学の先生と関係することがとても多い岡本です。


本日は、業界ではかなり有名な、近畿大学建築学部の

岩前学部長の話を聞きに、広島まで行ってきました。

(打合せ等ではなく、単なるセミナー参加ですが)

 

お昼前に広島駅に着いたので、お約束のお好み焼きを・・・

美味しかったデス!!

 

セミナーは、駅前のホテルで開催されました。

 

岩前先生が有名なのは、何年か前に「断熱性能の高い

住宅へ転居したら、様々な病気の罹患率が下がった」

という2万人対象のアンケート調査・研究結果を発表され

たためで、これが業界新聞や業界紙にとりあげられ、

色々なところで講演や執筆をされています。

 

私は今回初めて話を聞けたのですが、色々なところへ

登場されていて、笑顔の写真ばかり見ていたので、

もっとやんわりした(言葉は悪いですが一部企業の

広告塔のような)方かな、と勝手に失礼な想像を

していたのですが、予想に反して真剣で真面目で

率直な物言いで、とても有意義に講演を聞けました。

 

特に、「季節ごとの死亡率の変化」という、建物の性能と

人の死との関わりを説明する場面では、昼過ぎなので

居眠りをしている人が多々いたようで、少し大きな声を

出して喝を入れ、「ここを聞かないと、今日来られた意味が

ありませんよ」といったように、本当にこれから住宅業界が

変わっていかなければいけないということを伝えようと

している真剣さが見られました。

 

細かい話は省きますが、2020年には、次世代省エネ基準

の義務化がされますが、時期の前倒しがあるかも知れないし、

そもそも、健康で安心な住宅を建てるための基準なんだから、

今すぐやってもいいんだ、という話でした。


また、新建ハウジングという業界紙の出版社のアンケートに、

「今から家を建てる施主も、説明を聞くと、もう2020年の基準で

建てて欲しい」という回答が79%だった(回答1000人)という

話もあり、世の中が求めている性能の住宅を、業界側の都合で

まだ建てられていない、という厳しい指摘とも取れる内容

ありました。

 

最近、こういった2020年基準を大きな流れとした工務店向けの

セミナーが増えており、しかし、その基準の住宅を建てたことのない

工務店が54%という調査結果も同社により発表されています。

 

これから着工棟数も減少し、消費税が10%に上がり、2020年には

省エネ基準の義務化と、険しい道のりの住宅業界です。

セミナーでも「変化に対応できない会社は消えていくしかない」

という話もありました。

 

当社は、標準仕様で基準を満たしているだけでなく、住宅の性能に

関してはトップ集団にいると思いますが、これからも地味に地道に

性能と品質向上に向けて突き進んでいくことが重要と思わされる、

ただの情報提供ではない緊張感のある有意義なセミナーでした。

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