よく吟味しないと。
最近はかなり少なくなったのですが、
「臭う建材」が現場に入ってくることがあります。
いまどきのことなので、もちろんF☆☆☆☆
なのですが・・・。
特に、造り付けの収納や家具に
使用されているものから臭う確率が
高いように思います。
完全な無垢材や金属で作れば
そんな心配は不要なのですが、
見た目やコスト、デザインなどを考慮すると
そうは言ってられず。
今回、社内で問題視された
ある有名な建材メーカーの化粧板を使った
家具の一部。
かなり臭います。
まるでホームセンターの建材売り場か
ローコスト家具の店内のような匂いがします。
そこで、登場「柳沢センサー」。
簡単な測定方法ですが、空気中ではなく
部材の一部分をピンポイントで測定できます。
「日本リビング」という「日本石油(エネオス)」の子会社と
柳沢教授(東大)の共同開発の優れものです。
価格も一個1000円とこの手の測定モノの中では
割安です。
一応「シックハウス診断士補」の私が
測定作業(と言ってもそんな大げさなものではありませんが)を
行います。
色が濃くなるほどホルマリンの放散が多いということです。
表からは、それ程でもなかったのですが、
裏側の合板からは、かなり濃い色で反応しました。
F☆☆☆☆のシールは貼ってありますが、
かなり個体差があるようで
丸呑みで安全とは思えません。
コスミックの家は、他から臭いが出ないため
ちょっとした異臭が酷く気になります。
造った職人さんは「分からない、気にならない」と
言っていましたが、センサーで出たからには
この部材は使えません。
臭いについては、かなり感じ方に個人差があるため
採用時によほど吟味しないと
作った後で社長のGOサインが出なかったり、
お客様に指摘されたりすることになります。
特に、「家具業界」は遅れており
住宅業界のような規制が無いため
コストのためには何でもあり状態です。
東南アジアや中国製品は、いくら販売元が
日本企業でも、注意が必要だと思っています。
安い買い物が、身体を壊す原因になって
結局高い買い物になってしまうこともあるので
皆様もご注意を・・・。
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