よく吟味しないと。

2009/07/17

最近はかなり少なくなったのですが、

「臭う建材」が現場に入ってくることがあります。

いまどきのことなので、もちろんF☆☆☆☆

なのですが・・・。

 

特に、造り付けの収納や家具に

使用されているものから臭う確率が

高いように思います。

完全な無垢材や金属で作れば

そんな心配は不要なのですが、

見た目やコスト、デザインなどを考慮すると

そうは言ってられず。

今回、社内で問題視された

ある有名な建材メーカーの化粧板を使った

家具の一部。

かなり臭います。

まるでホームセンターの建材売り場か

ローコスト家具の店内のような匂いがします。

そこで、登場「柳沢センサー」。

簡単な測定方法ですが、空気中ではなく

部材の一部分をピンポイントで測定できます。

「日本リビング」という「日本石油(エネオス)」の子会社と

柳沢教授(東大)の共同開発の優れものです。

価格も一個1000円とこの手の測定モノの中では

割安です。

一応「シックハウス診断士補」の私が

測定作業(と言ってもそんな大げさなものではありませんが)を

行います。

色が濃くなるほどホルマリンの放散が多いということです。

表からは、それ程でもなかったのですが、

裏側の合板からは、かなり濃い色で反応しました。

F☆☆☆☆のシールは貼ってありますが、

かなり個体差があるようで

丸呑みで安全とは思えません。

コスミックの家は、他から臭いが出ないため

ちょっとした異臭が酷く気になります。

造った職人さんは「分からない、気にならない」と

言っていましたが、センサーで出たからには

この部材は使えません。

 

臭いについては、かなり感じ方に個人差があるため

採用時によほど吟味しないと

作った後で社長のGOサインが出なかったり、

お客様に指摘されたりすることになります。

 

特に、「家具業界」は遅れており

住宅業界のような規制が無いため

コストのためには何でもあり状態です。

東南アジアや中国製品は、いくら販売元が

日本企業でも、注意が必要だと思っています。

 

安い買い物が、身体を壊す原因になって

結局高い買い物になってしまうこともあるので

皆様もご注意を・・・。

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

*

CAPTCHA