セメント瓦のお話し。
気が付けば、既に5月。
世間はゴールデンウイークに突入しているようです。
ちょっとバタバタしていると
あっという間に ブログを10日間以上 放置状態にしてしまいました。
一部の お客様には
私の次の愛車をご覧頂いて居ますが、
後半の連休で、キレイにメンテして、磨き上げて
小物を弄って 写真を公開しようと思っています。
さて、屋根材のひとつ、「カラーベスト」等と呼ばれる
「セメント瓦」 について少々 お話しをさせて頂きます。
もともと 焼き物の瓦が 高級で高価な上、和風のイメージが強いことから
薄く、軽く、すっきりしたデザインにしやすい
セメント系瓦(スレート系ともいう)が
多く市場に出回りました。
ハウスメーカーや、ローコスト住宅、アパート系などで
大量に採用されました。
ところが、防水や意匠の目的で
「塗装」を したものが 経年劣化や
酸性雨の影響で どんどん傷んでいくのが
想定以上に早いという事が起きてきました。
このお宅では、北面の苔(こけ)や、アンテナのもらい錆の影響が出ています。
比較的 反ったり、浮いたりが無い良い状態ですが・・・
こちらは 塗装の劣化が それなりに進行中です。
下の写真の建物は 結構進行した状態で
放置です。
実は、アパートの屋根なので、入居者の方は
気にしませんし、オーナーさんが 資産の保全と言う意識が
無ければ、このまま、劣化していきます。
ここから先は、塗料に任せていた「防水」の性能が 落ちていき
水の浸透による 冬場の凍害(染み込んだ水が凍って爆裂)や
雨漏り、防水の要、ルーフィングの劣化を進めることになります。
長い目で見ると、当然 瓦やステンレスや、一定厚以上の 銅板などが
良いのですが、一番にコストと デザインのみを 優先してしまうと
かえって高いモノに付く可能性があります。
しかも、軽いセメント瓦の重量で
屋根組の構造体を計算していると
瓦に葺き替えることが出来なかったり
大幅に補強をしないといけない建物があります。
大手のハウスメーカーの商品や、デザイナーズハウスなどでも
コストダウンの名のもとに、 構造体を最低限に抑えていることが
ありますので、注意が必要です。
コスミック・ガーデンでは、長期に渡り
施主さんの 後々の金銭的負担を 軽減する為
写真のような 製品・仕様は お勧めしません。
これから、家づくりをされる皆さんも
少しお考えくださいね。
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