出石の蔵
何年振りかわからないくらい
久しぶりに、 「但馬の小京都」と言われる
兵庫県出石(いずし)を訪れてみました。
有名なのは、この時計台 「辰鼓楼」。
もともとは 時刻を告げるために 太鼓を
敲く櫓(やぐら)だったものが
時計に替わり(現在3代目)
今も時刻を知らせています。
私的に気になったのは
この有名な酒蔵。
「出石酒造」の建物で、今も「楽々鶴(ささづる)」という
地酒を販売しているそうです。
土蔵らしく 分厚い壁と 換気・採光用の
扉(今で言う窓)が
土壁の調湿性能の高さを物語っています。
古い建物なので、いろんなところにゆがみが来ており
耐震性は、かなり不安ですが・・・
昔の倉は(寺院なども同様)は
床が高く、地面からくる湿気対策が出来ていました。
現在の 「土壁風」とはわけが違う
土の厚みで勝負する質感と夏場でも
ひんやりする 調湿・断熱性能です。
気密性能は さっぱりなので
そのあたりは 気にしない。
蔵の柱にも 「小舞(こまい)」を組んで
土壁を巻いていた形跡が見えます。
藁などの「すさ(土に強度を持たせるための繊維)」が
絶妙なバランスで配合されていたのも
確認できます。
倉敷美観地区の土蔵のように
「漆喰」や「なまこ壁」で
仕上げた美しさはありませんが
酒造所としての 実用性に
特化した、赤土の蔵はこれはこれで
「美」を感じます。
ちなみに、但馬地方の
「ゆるキャラ」?
イメージキャラ?
だと思いますが。
「玄さん」と言うそうです。
玄武岩?がモチーフの
豊岡市の公認キャラです。
「ふなっしー」にはかないませんが
石像が似合う 珍しいタイプのゆるキャラ
です。
名物 出石そば を食しに
これからの観光シーズン、是非足を運んでくださいね。
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