十勝2×4視察(3)
前回の現場見学の続きです。
十勝の現場見学では、おおむね敷地がゆったりとれ、
外観もオシャレな建物が多いという印象でした。
こちらも完成邸でしたが、床や手すり、室内ドアにも
パイン材を使っており、ファンタジーな感じです。
もちろん室温ほぼ均一で、20度程度でした。
(暖房は、ほとんど動いていませんでした)
こちらの床下は、あまり砂を入れず1m以上空間を残して
ハシゴで降りられるようになっていました。
11℃くらいなので、ワイン庫に使えるそうです。
点検口のフタも超断熱の雰囲気ですね⤴
こちらは調べて使えそうなら考えたいと思います。
断熱前の建物も見させて頂きました。
天井には高密度グラスウール400~500mm(!!)を
入れるので、構造とは別に断熱材受けの空間を造ります。
細かい構造の隙間までシートを回し、わずかな隙間の
発生も防ぎます。
移動中にも、マイクロバスの窓から色々見えます。
下の写真はわかりにくいのですが、左の奥に幅広の大きな
テントが見えると思います。
冬に基礎を施工する場合には、セメントが固まる前に
水分が凍結しないように、テントを張って、ジェット
ヒーターという大きな暖房で内部を暖めながら工事を
進めます。こういった追加のコストがまた大変です。
下の大きなテントはコンビニの基礎の現場だそうです。
最後の現場は、厳密にはツーバイではありませんが、
よく似た木造の大規模な工場の建築現場です。
内部も圧巻です。
枠組壁工法に似ていますが、道産材のパネルを用いた
補助金ももらっている建築とのこと。
今回案内して頂いた十勝2X4協会のメンバーの
材木やさんの新設工場だそうです。
と、目まぐるしいスケジュールで十勝の建物を沢山見て、
大急ぎで帯広空港に戻り、2日目の夜には岡山に戻りました。
24時間とちょっとの滞在でしたが、寒さと地震という
厳しい自然の中で、協力して住む人の命を護る建物を
建て続けている工務店集団「十勝2×4協会」の皆様の
取り組みに感動しました。
もう一点は、工務店向けの見学ツアーやセミナーでよくある、
効果の高いセールス法やフランチャイズ等の「儲ける話」
ではなく、自力でレベルの高い建物をどうやって建てるか、
という議論に終始していたのも、とても心地よく感じた
理由だと思います。
見学中も、町中のあちこちで高性能な住宅が建築されている
のを見かけ、嬉しく思いました。
これからも頑張って頂きたく、及ばずながら、十勝2×4協会の
皆様の発展を祈りたいと思います。
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