台無しにならないように。
業者が姿をくらまし、業務停止で
一生に一度の大切な日を台無しにする事件が報道されました。
我が娘(次女)も来年が成人式と言う事も有り
新成人は勿論、親御さんの悔しさや腹立たしさを
考えるとこちらまで怒り心頭です。
昨年は 旅行代理店でも 似たような事件がありました。
両件に共通していることは、自転車装業に陥ってるにも拘らず
トンずらする直前まで 現金を集めまくると言う姿勢です。
今日中に。
今月中に。
すぐ決めてくれたら 〇〇円値引き。 〇〇%割引。
と言った具合で、お客様に冷静な判断をさせなくする手法です。
私達の住宅業界でも 過去何件も似たような倒産劇を見聞きしてきました。
「C〇 ホーム」
「は〇はうす」
「山〇 ハウジング」
「〇ッ〇〇 ハウス」
「三〇〇」
「カ〇〇 ホーム」
「ス〇〇」
などなど。。。。 思い出せるだけでもまだまだあります。
そのほとんどが 最後の最後 経営者は資産を
隠したり、とりあえず契約や
とりあえず着工して
大金を入金させるという事をしています。
知っている限りでは、ある会社は
木の杭を数本 敷地に打ち込んで着工とみなし
「着工金」として数百万円を入金する様に
したり、銀行で施主さんに大きなつなぎ融資を組ませていたりします。
現金がなくなるのも悔しいですが
「つなぎ融資」を組んでそうなった場合悲惨です。
銀行は ある意味冷酷に返済を求めてきます。
被害者である 施主さんにはかわいそうですが
それ以上に資金回収することが 金融機関にとっては
重要なのです。
また 仕事をしても 入金してもらえない取引業者や
個人経営である職人さんたちも被害者です。
中には 複数の倒産工務店&ビルダーに
ひっかかり 将来に絶望し 自ら命を絶った職人さんの
存在も聞いています。
これから家を建てる皆さんには
そんな目に会ってほしくないので、
せめてもの防御策として
見極めるポイントをいくつかお知らせします。
とにかく 「契約」をせかす。
「仮契約」という名の書類をちらつかせ
署名捺印のハードルを下げます。
すぐに契約金の入金を迫り
いついつまでにご入金下さい。の期限がやたら短い。
出来高というのは無いのと同様に
すぐに 着工金を求め
上棟時には 速やかに「中間金」を入金することを強く求めます。
皆さん家づくりは初めてなので
そんなもんかと考えますが、資金の回転効率を考え、優先するばかりに
大きな金額を早く早く請求します。
入金に対する、業界の一般的な基本割合は
契約金額の10%を契約時に。
基礎を着工した時に 同じく20%を。
棟上げが終わり 建物の形になった時に「中間金」若しくは
「上棟時金」として30%が 一般的で 工務店の契約書の
全国的に使われている書式「ひな型」もそうなっています。
ただし この比率を変えたからと言って 違反になる訳でも
無いので 各社の自由に扱える部分でもあります。
他には 契約までは うっとおしい位頻繁に連絡してきた
営業マンが、契約金を入金したとたん
連絡が付きにくくなった。(すぐに次のターゲットに向かうため。)
社員の入れ替わりが激しい。
(殆ど会社に出向くことなく 常に営業マンが自宅に来る形をとっていて、社内の雰囲気が
解り難いもしくは あまりに短期間で決断したことでスタッフの入れ替わりに気づかない。)
などなど。。。。
過去の住宅業界以外の 倒産案件でも
やはり 「被害者の会」などが
立ち上げられ 破産管財人と交渉していくわけですが
精神的、体力的、時間的に 凄く大変で
本当に疲弊します。
被害者の方々には 責任はありませんが
本当にしっかり 検討したり
慎重にも慎重を重ねて 会社決定をされましたか。
と 問いたいと思います。
こんな事を書くと 「炎上」してしまうのかも知れませんが
金額やデザイン、工期の短さや サービスなどの特典、
会社の規模や 営業マンと気が合うなどの 目先のことに
惑わなかったでしょうか。
お客様に冷静な判断をする 情報と時間を 与えずに
決断を迫り 非常識な入金を要求するのは
個人的には 「詐欺まがい」じゃないかと考えます。
今後も様々な業界で この様な事案が出てくると思います。
景気が良くなってると言われる今だからこそ
被害額も膨らみやすいと思います。
長々と書きましたが、
これから 家づくり(リフォームも)の検討をスタートさせる皆様には
くれぐれも気を付けて しっかりした会社と
ご縁が出来る様に がんばってくださいと
アドバイスしたいと思います。
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