床下の換気

2010/03/13

床下の換気って、皆さんあまり気にされませんよね。

 最近は、基礎の立ち上がり部分を

断熱材で覆ってしまう「基礎断熱」なる工法まで

普及してきて・・・。

これについては、また別の機会にお話しするとして

最近は「基礎パッキング工法」 昔風に言うと

「ねこ土台」 のような

基礎立ち上がり部分に、換気口が

一切無い建物が大多数を占めています。

基礎と土台の間に、『パッキン』 を一定間隔で挟み込んで

行くものですが、各メーカーさんの言い分としては

基礎の全周から空気が入ってきて

床下によどみが出来ない。

換気口を設けることによって、クラック(ヒビ)が入ってしまうのを

防ぐことが出来る。

そして、一番は 基礎工事の換気口施工による

手間を省ける(つまりコストダウン)。

確かに、ローコスト系メーカーで換気口をしている

会社は無いですよね。

 

ちなみに、パッキンを挟み込んだ状態がコレ。

出来上がった、基礎パッキンの住宅はこのように

基礎に換気口はありません。

 

大手ハウスメーカーの積水ハウスさんも

数年前、基礎パッキン工法に変更したものの

いつの間にか換気口に戻っていました。

(アパートやシャーウッドはそのまま)

それを見た、大和ハウスさんも換気口に

戻しました。

それ以外のメーカーさんは相変わらず、

基礎パッキンのままです。

さすが、旭化成のへーベルハウスさんは

ずっと換気口のままです。

パッキンの前には、防虫ネットや、水切り板金などが

あり、床下と外部の気圧差で空気の入れ替えを

しているのが現状です。

換気性能が高いと思われている方は

真夏か、梅雨時に一度床下にもぐってみることを

お勧めします。

空気の流れや、顔に当る風は全く感じません。

事実、床下で作業することの多い

シロアリ業者さんや、水道業者さんは

その違いを肌で感じ、基礎パッキンは

換気能力が低いと言っています。

それに私自身が実際にもぐって見ましたから・・・。

 

当社の換気口は、GRC(グラスファイバー補強コンクリート製)で

その裏側には、ステンレス製のメッシュシートが

貼ってあります。

これが、当社の換気口です。

そして、完成時の外観です。

換気口を入れることで、配筋の補強や型枠の複雑さなども

出てきますが、大事なのは床下が常に乾燥できている

と言うこと。

『木』 丸出しの古い神社やお寺が

何百年もしっかりしている理由の一つが

床下が乾燥し続けているということですから。

 

まだまだ、基礎の換気については

言いたいことがあるのですが、今日のところは

これまで。  とします。

 

ちなみに、E・EA推進協議会のメンバーの

家は基礎換気口を施工しています。

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