性能の見える化
「高気密・高断熱」という言葉を
目にすることが多くなりました。
昨日・一昨日の社長宅での体感会で
お客様とお話しても
「どの会社も大丈夫、できてます、
というから、よけい分からなくなる」
などの言葉をお聞きします。
確かに、2020年の省エネ基準の改正を
筆頭に、その分野が盛り上がっており、
「高気密・高断熱」「暖かく、涼しい」などの
謳い文句が増えました。
各社が同じことを言うと、消費者側は
比べられませんよね。
そんな中、今回の社長宅の体感会では、比較的
「性能の見える化」ができたと思っています。
一つは、データロガー等による温度変化のグラフです。
(1)年末から社長宅の4カ所に設置し、15分刻みで温度と湿度を記録
し続けたデータロガーによる室温の記録
(2)配電盤に設置し各エアコンの消費電力を測る機器
(3)太陽光発電の記録
(4)気象庁の気温のデータ
以上の4つを一つのグラフにすることで、
この住宅の温熱環境が、天気や気温の影響で
どのように変化するか、あるいはどの程度
熱を逃がさない性能を持っているかという
こと等を、実績をもとに(ここが大変重要)で
ご説明できるようになりました。
「エアコンをつけなくても、翌朝までに4度ほどしか下がっていませんよね」
「晴れた日は暖房をつけなくても温度が24度まで上がっています」
「1月1日~15日の間で、エアコンを殆どつけない日が半分ほどあります」
など、グラフから一目瞭然です。
そして、もう一つは、放射温度計です。
ネットショップで数千円で購入したものですが、
これで、床、壁、天井、各場所で温度にどの程度ムラがあるか、
また北側の寒い部屋やユニットバスの中の温度まで調べることが
でき、住宅の性能を見ることができます。
本気で高気密・高断熱の家を建てたい!と考えてらっしゃる方は、
これくらい購入されて、各社の見学会に持参される・・・かどうかは
ともかく、ご自宅や住まわれている賃貸がどの程度の温度で、
それを体でどのように感じているか、という住宅の温熱環境の
感覚を養うことをされるのもよいのではないでしょうか、
と思います。
私がそうでしたが、家を建てる前に「20℃」と言われても、
どのくらい温かい温度なのか、感覚がありませんでしたから…
「床が15℃って、冷たいですよね」と言われても、
正直、よく判っていませんでした。
でも、それでは「大丈夫ですよ!!」という根拠のない説明に
流されていたかもしれません。
勿論、建てる側がこのように性能を数値化、見える化する
努力も必須だと思いますが、住宅会社に「ちょっと面倒」と
思われるくらい調べられる姿勢を持たれると、曖昧な
「大丈夫ですよ」「暖かいですよ」を突破できるかと思います。
もし買うのはちょっとだけど、自宅で使ってみたい!という方が
いらっしゃいましたら、お貸ししますので、ご相談下さい。
二日間の見学会で、比較的初めてのお客様が多かったので、
久々に自邸を建てたころの気持ちを思い出し、自分も
まだまだ努力が足りなかったかも、その程度の活動で
コスミックに出会えてラッキーだったと思いました。
(大前提は、姉がコスミックで建てていたからなのですが。
→詳しくは僭越ですがインタビューをご参照ください。)
皆様のご検討の一助になればと思います。
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