意外な落とし穴

2010/11/22

ある不動産業者さんと話していたときの

ことです。

 

ここ最近、中古物件(建物付き)が

少し多くなってきている。 とのコト。

 

それも、築3年から4年目の物件が・・・。

 

特に目に付くのが、世間で「ローコストメーカー」 と

呼ばれる、比較的安い住宅の物件。

 

バブル崩壊後は、大手ハウスメーカーの

物件が、オーバーローンやステップ返済などが

原因で破産、もしくは差し押さえられ市場に出回る

と言うことが多かったのですが、

今回は、特別優遇処置などで

短期固定の金利(2年や3年)の低金利商品を

利用し住宅ローンを組んだ人たちの

物件が多くなっているようです。

 

ローンを組む前、短期固定・優遇金利で資金計画し

その時点の支払額のみ考え

優遇金利が終わる、3年目4年目の

支払額アップを考慮していない、もしくは

営業マンが、させていない方が、ローンの滞納や

生活の行き詰まりになり手放さざるを得ない状態に

なっているようです。

 

銀行の窓口の人達も、本当はもう少し

余裕を持った計画のほうがいいのに・・・ と思いながら

審査が通った方に対してアドバイスをしようものなら、

住宅会社の営業マンから、「いらんことを言うな!」と

怒られるそうです。

 

そのような、契約至上主義的な

お客様の後々の生活など全く考えていない

営業マンが、このような悲惨な家庭を生んでいるのでは

ないかと思います。

 

特に、20代、30代前半の若い世代では

住宅ローンとは別に、レジャー費、マイカーローン、遊興費、

ファッション費など 必要だし 欲しいし で お金の遣い方の

優先順位が少しずれた方々もたくさん存在します。

 

マイカーローン程度では、失敗しても

それほど金額も多くはならず、クルマを売却するなどして、

やり直しも簡単にきくでしょう。

 

それが、住宅ローンとなると

物件を売却しても、ローンの残債はかなり残るはずです。

 

親御さんからの援助無し。

自己資金無し。

土地から購入。

不安定な年収額。

共働きでやっと生活。

 

では、少しの計算違いで取り返しの付かないことに

なりやすいものです。

 

 

家は誰でも建てていいものでな無いと思います。

 

建てられる状況(年収・年齢・家族構成などなど)が

整っている方のみが建てるべきです。

 

営業攻勢と上手な営業トーク

人を惑わせるキャンペーンなど、

一歩間違えると犯罪のような アプローチをしてくる

会社もあります。

 

 

皆さんが夢見るマイホーム取得。

ただ安いから。

ローンが通ったから。

今なら値引きが多いから。

 

・・・そんな理由で、よく勉強もせず 勢いだけで

家創りをスタートさせるのは止めましょう。

 

 

そんなことを、不動産業者さんと話しました。

 

ちょっとキツイブログになりましたが、

売る側の人間として、全ての住宅会社が

そんな考えで経営しているのではないことを

言いたかったのでした。

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