新年の御挨拶

2013/01/11
謹んで新春のお喜びを申し上げますとともに、

旧年中のご厚情、心より御礼申し上げます。

昨年は、5月に仙台に行き、震災の痕跡を訪ねて参りました。

改めて、人の及ばない自然の偉大さを痛感するとともに、

津波から人を守った住宅があることを知り、住宅を造ることの

大きな責任と希望を観ることができました。

災害によるだけでなく、家の中にも危険は存在しています。

例えば、お風呂の中で亡くなられる方が2011年の1年間で

17,000人という推計が発表されています。

(東京都健康長寿医療センター研究所)

この数字に、トイレ・廊下も加えれば20,000人は超えるの

ではないでしょうか。

この原因は、住宅の中での温度差によるものです。

北海道では住宅の中の温度が温かく保たれており、

部屋間の温度差が無く温度差による危険が小さいようです。

北海道の様に住宅の断熱・気密性能を上げることが人の命を

守ることに直結しています。また、住宅の構造強度を上げる

ことも、人の命を守ることに直結しています。

住宅の省エネルギー性能に関しては、昨年12月に新しい

基準が発表されました。これからは、その方向に向けて

住宅の省エネルギー性能が見直されていくでしょう。

これを契機に再度、住宅のすべての性能と本質を見直し、

より良い住宅の建築と、命を守る住宅に関する情報の発信を

強力に推し進めていこうと思っております。

今年一年も皆様の一層のご指導ご鞭撻の程、

宜しくお願い申し上げます。

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