新年の御挨拶
謹んで新春のお喜びを申し上げますとともに、
旧年中のご厚情、心より御礼申し上げます。
昨年は、5月に仙台に行き、震災の痕跡を訪ねて参りました。
改めて、人の及ばない自然の偉大さを痛感するとともに、
津波から人を守った住宅があることを知り、住宅を造ることの
大きな責任と希望を観ることができました。
災害によるだけでなく、家の中にも危険は存在しています。
例えば、お風呂の中で亡くなられる方が2011年の1年間で
17,000人という推計が発表されています。
(東京都健康長寿医療センター研究所)
この数字に、トイレ・廊下も加えれば20,000人は超えるの
ではないでしょうか。
この原因は、住宅の中での温度差によるものです。
北海道では住宅の中の温度が温かく保たれており、
部屋間の温度差が無く温度差による危険が小さいようです。
北海道の様に住宅の断熱・気密性能を上げることが人の命を
守ることに直結しています。また、住宅の構造強度を上げる
ことも、人の命を守ることに直結しています。
住宅の省エネルギー性能に関しては、昨年12月に新しい
基準が発表されました。これからは、その方向に向けて
住宅の省エネルギー性能が見直されていくでしょう。
これを契機に再度、住宅のすべての性能と本質を見直し、
より良い住宅の建築と、命を守る住宅に関する情報の発信を
強力に推し進めていこうと思っております。
今年一年も皆様の一層のご指導ご鞭撻の程、
宜しくお願い申し上げます。
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