施工が違えば・・・。

2008/06/23

  今回は、「セルロース・ファイバー」 の施工について、

  ちょっとお話します。

  「セルロース・ファイバー」 とは、断熱材の一種で原材料は 「紙」。

  古新聞や製紙工場へ搬入する際のパルプを

  巻いた「芯」 (トイレットペーパーの芯の巨大なもの) などを

  粉砕し、「ホウ酸」 などで防虫処理をします。

  (ホウ酸は、目薬などにも添加されており、特に

   量が多くなければ害はありません。) 

  自重の約10パーセントほどの水分を取り込み、

  周りの湿度に反応し、吸放出を繰り返すため、

  1年を通じ湿度を調節してくれます。

  また、防炎加工もされているため、ライターの炎を

  近づけても、一瞬火はつきますが、そのまま燃え広がる

  事はありません。

  また、防音効果と言うか、音を吸収する性能にも

  優れており、展示会などで「デモンストレーション」すると

  皆さん驚かれます。

     

   その「セルロースファイバー」を施工した直後の写真です。

   天井を張る前に、 「不織布」 を張り、PEバンドで固定し、

  その上に、180~200ミリの厚さで セルロースファイバーを

  吹き込みます。

  断熱工事をお願いしている 「マルフジフォーム」 の社長さんに

  よると、他社でこの不織布を張っているところは殆ど無く、

  天井材に直接吹き込んでいるそうです。

  もちろん、コストダウンのためですが、それをやってしまうと、

  将来、天井材を張り替えたり、照明器具の付け替えなどの時に

  天井裏にあるセルロースファイバーが落ちてきたりします。

  コストも上がるし、手間もかかりますが、水蒸気を吸放出する

  特性を考慮し、長い目で見れば当社のやり方で良いんだと確信

  しています。

  一つ一つの部材や工法も施工が違えば、予定通りの

  性能が出なかったり、将来的に問題が起こったり・・・。

  細かいことですが、他との違いを確認してみてください。

  まだまだこんなカルト的な施工の違いなどを

  公開していきますよ。

  

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