施工が違えば・・・。
今回は、「セルロース・ファイバー」 の施工について、
ちょっとお話します。
「セルロース・ファイバー」 とは、断熱材の一種で原材料は 「紙」。
古新聞や製紙工場へ搬入する際のパルプを
巻いた「芯」 (トイレットペーパーの芯の巨大なもの) などを
粉砕し、「ホウ酸」 などで防虫処理をします。
(ホウ酸は、目薬などにも添加されており、特に
量が多くなければ害はありません。)
自重の約10パーセントほどの水分を取り込み、
周りの湿度に反応し、吸放出を繰り返すため、
1年を通じ湿度を調節してくれます。
また、防炎加工もされているため、ライターの炎を
近づけても、一瞬火はつきますが、そのまま燃え広がる
事はありません。
また、防音効果と言うか、音を吸収する性能にも
優れており、展示会などで「デモンストレーション」すると
皆さん驚かれます。
その「セルロースファイバー」を施工した直後の写真です。
天井を張る前に、 「不織布」 を張り、PEバンドで固定し、
その上に、180~200ミリの厚さで セルロースファイバーを
吹き込みます。
断熱工事をお願いしている 「マルフジフォーム」 の社長さんに
よると、他社でこの不織布を張っているところは殆ど無く、
天井材に直接吹き込んでいるそうです。
もちろん、コストダウンのためですが、それをやってしまうと、
将来、天井材を張り替えたり、照明器具の付け替えなどの時に
天井裏にあるセルロースファイバーが落ちてきたりします。
コストも上がるし、手間もかかりますが、水蒸気を吸放出する
特性を考慮し、長い目で見れば当社のやり方で良いんだと確信
しています。
一つ一つの部材や工法も施工が違えば、予定通りの
性能が出なかったり、将来的に問題が起こったり・・・。
細かいことですが、他との違いを確認してみてください。
まだまだこんなカルト的な施工の違いなどを
公開していきますよ。
コメント