浜松にて

2017/11/09
先日、静岡県の浜松市に出張に行きました。

 

浜松と言えば浜名湖のウナギも美味しいのですが、

大手楽器メーカーのお膝下でもあります。

新幹線の浜松駅には、グランドピアノや

 

寝ている熊も起こさないサイレント楽器などの展示があります。

 

そんな浜松市にあるのは、千博産業株式会社さん。

 

車好きの方は驚きの、世界トップと言ってもよい

ショックアブソーバーのメーカー、ビルシュタインに

住宅用の制振ダンパー”evoltz”を製造委託している、

超技術特化企業です。

 

今回お邪魔したのは、当社にて今年の8月に行った

壁せんだん試験の結果についてご意見を伺い、また

evoltzとの組合せの検討などをするためです。

 

お会いして下さったスタッフの方は、evoltz”開発の際に

ドイツのビルシュタイン社に長期派遣され、隅々までの

設計や素材の選定、製造に携わった、まさに”evoltz”の

生みの親と言える方でした。

 

“evoltz”はその方の手により、徹底的に検討され、

何度も改良され続けています。

 

そして、住宅の揺れに対しどのように効果を

発揮するのか、非常に沢山のパターンによる

検証を継続的に行われています。

(毎年検証にかけるコストは膨大だそうです)

 

私も建材展などで様々な制振装置を見ますが、今回

その方にお聞きした内容を踏まえると、間違いなく

“evoltz”が住宅用の制振装置ではトップであると

思わされる内容でした。

この方と制振に関して議論して勝てる人はいないのでは・・・

(勝ち負けではないのですが、それほど奥の奥まで

知っていて、かつ考え続けておられる方でした)

 

 

その知見を惜しみなく出して、コスミックの今回の

試験に対する考察をして頂き、また、「制振」という

領域に関する自社の取り組みなどを教えて頂きました。

(現在の建築基準法には「制振」という概念がありません。

各社がそれぞれ自社の考えで制振に関する商品を基準もない

なかで開発し、販売している業界です。

それを的確に評価することは簡単ではありません。

値段や見栄え、ブランドなどで装置を選んでいる

住宅会社も多くあるのではないかと思います。)

 

十数名の小規模な企業が、その分野のトップの技術を持ち、

製品を開発していることに、大変感動し、我々も元気に

なれる打合せでした。

 

また、同行した車好きの内藤は、入り口にあった

ビルシュタイン仕様のハスラーに萌えまくり。

もちろんビルシュタインのダンパーが搭載されています。

技術スタッフの方とも、車の話で大変盛り上がり

意気投合していました。

 

同じく車好きの妹尾は諸事情により同行できず、

とても残念そうでした・・・次の機会には是非

行ってください!!

 

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