真夏の二重屋根の温度を計測
これがどのくらい温度低下につながるのか?
二重屋根の検討時にはモデルを作製して実測しましたが
今回、建築中の実邸で計測してみました。
この日のこの時間の気温は33.5度。
暑い中、屋根を組み終わるタイミングを見計らって
現場に着きました。
大工さんも屋根やさんも汗だくです。
皆様、毎日本当にお疲れ様です!!
張ったばかりの屋根に、新スタッフの内藤さんと二人で
上がります。まだ帯金物も固定されていませんね。
この後ルーフィングが張られてしまうので、その間を
ぬっての計測です。
棟換気の穴から温度センサーを入れ、
上の野地板の裏側に貼り付けます。
上の野地板の裏面温度は47℃。
直射日光が当たって熱くなってますね。
では、二重屋根の下はどうなっているのでしょう。
建物の中に入って、裏から測ってみます。
こちらのお宅は大屋根なので、床がとても低い場所にあります。
ので、内藤さんは床に立っているのではなく、実は横に渡した
細いツーバイシックスの上に綱渡りのように立っています。
最近入社したとは思えないぶっちぎりの即戦力で、
高齢化が進むスタッフは皆とても助かっております。
このブログを見ていても、測っているのは内藤さんで、
岡本は写真撮ってるだけですね。
さて、天井側の温度も測ることができました。
まとめると、下の図の①が47℃、②が38℃でした。
ついでに③と④はそれぞれ41℃と36℃でした。
とても屋根が長いので、棟①と軒先③の温度差が大きい?のかも。
断熱材無しでも5~9℃差がつく上と下の野地板。
二重屋根によって造られる通気層が、小屋裏の温度低下に
貢献していることがよくわかりました。
このように完成すると見えなくなる場所の地味な工夫と、
職人さんの施工技術で快適な空間が作られています。
この現場は、ホントに毎日と言っていいほど
建築主の奥様が差し入れをしてくださっており、
計測に行った時も職人さんに色々と振る舞って
頂いておりました。
私も職人さんの働きには程遠いのですが、
お相伴にあずかりキュウリの漬物を頂きました。
温度を測って写真を撮っているだけで大汗かいて
しまいましたので、とても美味しかったです。
良い人のために良い仲間と共に良いものを
創り続ける!! 最高の仕事です。
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