米国視察(4)完成邸見学
米国のパッシブハウス会議の最終日の
現場見学会の様子がまだでしたので、
ざっとご報告いたします。
2日間の会議の後で、一番楽しみにしていた見学会。
朝、ホテルからバスに乗って出発です。
車内では英語で説明が(汗
この日、4軒の建物を回ります。
ハイウェイを飛ばして数十分、1軒目に到着しました。
この辺りは、敷地が広く、屋根勾配がゆるくて軒の長い、1階建ての建物が多いです。
第一印象は・・・外断熱だからか、窓より壁が外に出てます。
14cmくらい出てますねー。鳥がとまりそう。
中に入ると、天井が高い!!280cmくらいありました。
上の写真の2室とも、日本製(パナソニック)のエアコンがついています。
アメリカの人はあの形が壁にポンとついているのは
ちょっと慣れていないそうなのですが、性能のよさから
採用されています。
こちらは、同じくパナソニック製の熱交換器がついています。
見学するのはパッシブハウスの認定を受けたものばかり。
当然、温熱環境の性能は高く、データも取って公開しています。
室温の変化や、使用電力量など。こんなグラフや資料が沢山貼られていました。
家じゅうにダクトが走っていますので、天井の吸排気口や点検口はこんな様子です。
なんと、電気温水器のヒートポンプが建物内の機械室にあり、
ヒートポンプが空気から熱を取るので、それを冷房(クーリング)に
使っているということです。
換気のシステムも連動させているということで、
冬の暖房負荷にはならないとのこと。
このお宅は、NPOの事務所を兼ねているということで
とても大きい建物でした。
このような調子で、完成邸をあと2軒、
建築士事務所と、一般の建物を見せて頂きました。
右のお宅は、日系の奥様が住まわれる「ミドリ ハウス」という名前のお宅。
(奥様のお名前ではありません)
内装も素敵でしたよ。
緑のタイルが特徴的なキッチンや、ラジエントヒーターのコンロ、
造り付の家具、ステンドグラス、照明など・・・。
インテリアとしても見どころが沢山ありました。
こちらにも資料が沢山。こういうところは勉強させられます。
断熱改修のため、使用エネルギーのビフォアー&アフターとなっていますが(左のグラフ)
実測で改修前の2~3割に下がっていますね。
このお宅にも、機械室があり、熱交換器が入っていました。
詳しい資料も配られましたが、ここでは控えさせて頂きます。
おまけですが、このお宅の広い庭には雨水のタンクがありました。
上の写真の真ん中にある緑色のドームのようなものがそうです。
周りの人に比べると大きさが分かると思います。
水不足は深刻だそうで、この雨水を洗濯やトイレに使うこともあるとのこと。
さあ、完成邸3軒の後の、最後の4棟目は、楽しみにしていた施工中の現場です!!
・・・と思いましたが、最近また「長い」とよく言われますので、
今回もこのあたりで失礼いたします。
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