耐火実験

2010/03/23

陶性外壁「ツイーゲル」の 耐火実験を

行いました。

場所は、大阪の吹田市にある

「財団法人 日本建築総合試験所」 です。

 

あらかじめ、制作しておいた2x4パネルと下地と

「ツイーゲル」を大工さんに現地で組み付けてもらいます。 

 

 

この施設には、他にもこのような

実験設備もあります。

 

他にも、外壁の耐火試験を受けている検体も

ありましたが、今回は簡易ということで

少し小さいサイズで実験です。

バーナーを当てる箇所以外は、不燃シートで

養生します。

クレーンで「炉」の前まで移動し、

セットします。

バーナーで約880度まで加熱し、30分間様子を

見ます。 パネルの裏側(断熱なし、石膏ボードなし)に

5箇所温度センサーを設置し、データを取ります。

高温で熱しますが、「木」を蒸すような臭いが

漂ってきます。

30分を超え、45分間の実験にそのまま

突入です。

流石に、「木」の焼ける匂いがしてきます。

実験場内も煙でもくもくです。

作業スタッフ全員が、ガスマスクのようなものを

装着している意味が分かりました。

構造用合板が燃え出しています。

この部分が200度を超えなければ、合格です。

実験データは、30分耐火については

充分満足のいくものでした。

45分については、断熱材との相性を考えて

次の「本試験」までに対策をうち、今以上に

良いデータを残したいと思います。

 

 

実験後、「ツイーゲル」 を割り、桟木や合板の

状態を確認します。

桟木の下にある 「透湿防水シート」 は

跡形も無くなっていました。

ツイーゲルはさすが、焼き物

880度を45分間当てられても

なんの変化も無く残っていました。

 

今回の検査は、プレとして

今年の11月に本試験があり、

それに向けて準備を進めています。

本試験では、高さ3メートル以上の

実物大になり、断熱材も石膏ボードも

施工したものになります。

 

燃え残った枠材の

火事場のような焦げ臭いにおいを

服にしみこませて、こげた臭いを充満させ、

「荷」が軽くなったハイエースバンは

岡山に向けて、車の返却時間に間に合うように

○○○キロで高速を飛ばすのでありました。

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