超おすすめの住宅の温熱環境入門書

2015/12/18
これから住宅の建築を検討される皆様に超お勧めの

温熱環境(いわゆる断熱・気密・省エネ・冷暖房・給湯・・・)の

入門書が出版されましたので、ご紹介いたします。

 

エコハウスのウソ[増補改訂版] 東京大学准教授 前真之 著

アマゾンのページはこちらです

 

もうとにかく、これから家を建てる皆様に読んでほしい!!一冊です。

私も昨日入手して全体を流し読みしたところですが、

何が良いのかと言うと

・文章が分かりやすい

・サーモグラフィなど視覚に訴える分かりやすさも抜群

・データや根拠が提示してある

・お施主様の立場から、温熱環境に関して全体をほぼ網羅している

・相当詳しく、頭の良い先生が、自分で調査してレポートしているので、内容が新しく、濃い

・だから本質をついて、本当のことを言っている

・そして重要なことを隠していない(気密性能は必須だが2020年義務化から抜け落ちていることなど)

 

最もオススメな理由は、「ニュートラルである」ことです。

言い換えると、どこかの住宅会社や工務店を持ち上げたり、

肩を持つ発言も載っていません。

前出の気密性能の件のように、国に対しても必要なことは

指摘する姿勢が見られます。

 

また、前先生自身が住宅に関するフランチャイズの経営や

建材(断熱材など)や設備(空調機など)の販売推進を

担っていたりしないので、自分にお金が入る仕組みのため

言うことが偏ってしまうということも無いように見られます。

 

今年の夏にお会いしたときに、

「家を建てる人たちがしっかり分かって、よい会社を選び、

良い家を建てられる、そのための情報を提供して行く。

ごまかしは良くない」

とおっしゃっていましたが、まさにそれを体現したような

本でした。

 

ここまで書くと、前先生のファンが盲目的に進めている

ように聞こえるかもしれませんが、実際に読んでみて、

本当に読みやすいです。

確かに、セミナーに来て頂いたり、サーモ画像撮影のため

岡山を一緒に回ったりしたので親近感がありますが、

その方がこういった情報提供の本を出されたことは

本音で嬉しいと思います。

 

なぜ読みやすいのか?と考えますと、

「ただ知識を提供するために情報を羅列している」

のではなく、

「こういう風に思いがちだけど本質はこうだ」

「実際に計算してみるとこんな感じだ」

「今までの常識と思っているが、実態はおかしい」

など、読者に想像させ、考えさせながら進んでいく構成をして

いることが、読みやすい理由のように思えます。

 

ただし、私は普段からこの本の内容のようなことばかり会社の

スタッフやお客様と話しているので、ベースがある分、さらに

読みやすいのかも知れません。

 

しかし施主時代を思い出しても、私はここまで分かりやすく

ニュートラルな施主向けの本は見た覚えがありません。

(私が建てるときに読んだ中では、南雄三さんの本なども

お勧めですが・・・ もう古いですがこの本など読みました。)

 

損はしないと思いますので、是非ご一読頂き、ピンと

来ない方は、色々な会社で内容を聞いてみて下さい。

読んで、見学会などで確認したり、体感してみて、

また読んでみれば、段々理解が進むかと思います。

絶対にこれからのご検討のお役に立てると思います。

是非、ご一読を。

 

 

・・・と言いつつ、私もこれからじっくり読ませて頂きます。

その後にブログに書くと、遅くなってしまって機会損失する

方がいるかもしれないと思い、ざっと読んだ時点でとりあえず

レポートさせて頂きました。

 

※補足させて頂きますが、本書は「温熱環境」のみの内容です。

構造強度や、素材の耐久性や空気質に関することなどは、

載っていませんです。

 

※※もう一つおまけですが、この本のどこかの写真に

藤井社長が写っています。見つけられた方はスゴイです。

(誤解を避けるために。素材として使われているだけで、

目を通した限り、当社のことは書かれていません。)

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