電磁波対策

2022/02/10
昨年は、新築の一棟全体を電磁波対策しましたが、現在建築中のあるお宅では、お施主様から特定の部屋の電磁波対策のご依頼を受けました。

 

特定の部屋の周辺を通る配線について、電磁波シールドを施工して、アースをします。

 

壁だけでなく、部屋の床下の配線もシールド。

西本電業さん中心のスーパー職人さんチームが手際よく終わらせてくれました。

この(電磁波対策)ような一般的にはレアな話でも、ただ依頼された作業をするのではなく、目的や意味を理解してしっかりと施工して頂けるので本当に有難いです。

 

というわけで、キチンと施工されているかを確認するため、アース接続前後の電界を測定します。

ここは電磁波調査士の資格を取得した私の仕事です。

西本さんチームの吉田さんに、電気配線に仮に通電した状態を作って頂きます。

アース接続前の電界の強さは200V/m。

シートを巻いていても、アースを接続しないと電界は強いままです。

 

次に、シートにアースを接続してもらうと、30V/mまで低減しました。

少しセンサーを近づけすぎましたが、全体的には20V/m前後(アース接続前の1割程度)になります。

 

目に見えない、自覚もしにくい電磁波。日本は先進国の中でも規制レベルの低い国ですが、人体への影響について、世界的には様々なデータや論文があり、国により厳しい規制があります。しかし断熱気密の規制が無く、未だに寒い家が建てられていることからも分かる通り、日本では高いレベルで消費者を守る厳しいルールがなかなか作られません。

 

ですので、農薬でも食品添加物でも何でもそうですが、完全にゼロには出来なくても、悪いかも知れないものは、個々人レベルで調べて、判断して、減らせる範囲で減らす取り組みをすればよいし、それしか自分たちを守る手段はないと思います。

 

日本人は、何でも「100点が取れないなら0点まであきらめるようなところがある」という話を聞いたことがあります。

思考停止してしまわず、完璧まではいかなくても、少しずつでも良い家を作る方向に積み上げて行ければと思います。

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